たかが金、されど金……。持ち運び可能な財産の一つとして知られるゴールド、今までも金に関するコラムをいくつかご紹介してきました。
しかし最近は、14金、10金のゴールドの違いを教えてほしい!という声も少なくなく、ここではあえて18金、24金ではないゴールドの特徴について解説していきたいと思います。

何が違う?14金と10金の違いをまとめてみた

一言でゴールドと言っても、国によって好まれるゴールドは異なります。これは特に国民性や歴史的な背景が反映されることが多く、例えば中国は24金、日本は18金、アメリカでは14K、イギリスは19世紀から伝統的に9金が好まれてきました。(イギリスにおいて9金はブリティッシュゴールドと名付けられています。)

私達は感覚的に18金がゴールドスタンダードだと考えてしまいがちですが、実はそんなことはありません。昨今は14金と10金が多くのジュエリーに利用されています。ここではそんな14金と10金に改めてスポットライトを当ててその特徴について解説していきたいと思います。

カラットの差は金の純度の差!

金の純度はよく~Kと表しますが、このKは「カラット」の事です。つまりは~金=~Kであり、これはそのゴールドの中にどれだけ純粋な金を含んでいるのかを表わしています。(宝石のカラットは、KではなくCtで示され、その重要を示します。)

日本で見られる金位としては、24K、22K、18K、14K、10Kが流通していますが、国によって利用頻度が高い金位は異なります。

24Kが100%の純金なので、18Kの場合は75%が金、14Kは58.5%が金、10Kは42%が金ということですね。純金であればあるほどその価値は高まりますが、不純物が含まれないと加工するには柔らかすぎること、そして摩耗しやすくなるので、銅、銀、プラチナ、パラジウムにニッケル、亜鉛などが別の金属として配合され、これを割金と呼びます。

なお総重量の1/20のゴールドを厚く他の金属に張り付けたものをゴールドフィルドと呼び、しばし14金が使われますが、これは表面のみがゴールドでベースのメタルはシルバーなどであり、基本的に金合金ではありません。

14K、10Kは私たちにとって親しみのある18Kと比べて、含まれているゴールドの量が少ないですが、立派な金として扱われています。昨今は金の価格が高騰しプラチナを超えており、金の純度が低くともそこまで大きくその資産価値を損なうことはありません。

金の含有率により異なるその色合い

皆さんもピンク、イエロー、グリーン、ブルー、パープル、ブラック、ホワイトゴールドといったバラエティーに富んだカラーゴールドがあることをご存知だと思います。

金の色合いを決めるには、まず金にどの金属をどの程度の割合で配合するかによって、呈する色合いが異なってくるのです。

例えばホワイトゴールドならばパラジウムを多く配合し、最後にロジウムメッキを施す。ピンクゴールドの場合は銅の含有を、イエローゴールドならば銀を多く配合することで、それぞれの色を決定していくという訳ですね。

なおゴールドの純度が高くなると、よりはっきりした強い色合いを呈し、割金の量が多くなるとよりまろやかで軽い色合を見せるようになることも覚えておきましょう。その為メンズジュエリーとしても多く利用され、男性も着用しやすいカラーになっています。

24金(純金)以外の18金や14金、10金の注意点は?

金は錆びに強いメタルとして知られています。24金の場合は通常錆びを見せることはありませんが、他の金属を混ぜることによって、状況に応じ錆びが生じることも……。

つまり錆びの原因は金ではなく、割金される他金属によるものなんです。錆びは金属が陽イオンになりやすいイオン化傾向によって決定され、イオン化傾向が高い金属ほど錆びが生じやすくなります。

金はイオン化傾向が極めて小さい為、単独で錆びが生じることはありませんが、亜鉛、ニッケル、銅などは陽イオンになりやすい性質を示す為、純金以外の合金は錆びる可能性があるのです。

酸化を防止する為に空気にさらさない!ということは実質不可能ですが、なるべく空気の接触が少ない場所で保管すること、中性洗剤で定期的にお手入れをするなど日々のケアも大切になってきます。
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人気の純度10金の魅力は傷の付きにくさにあり!

ジュエリーは決して、純度の高い貴金属、または市場価値、希少性のある宝石をセットしていればいいという訳ではありません。心ときめくジュエリーのどこに価値観を置くのかにもよりますが、一番大切なのは心に訴えデザインである、そして素直にこれを身に着けたい!と思う直観です。

最近多く見かける10金を利用したジュエリーは24金、18金と比べ手の届きやすい価格であること、そしてデザインジュエリーの幅が非常に広いことなどが人気の秘密と言えます。

しかし10金が最も支持される理由は、その強度にあったのです。

摩擦が少なく、デイリーユースに適している

前項でも少しお話しましたが、ゴールドはその純度が上がれば上がるほど柔らかくなります。つまり加工はしやすいけれど、日々の利用で摩耗または傷がつきやすいという欠点があるのです。

しかし42%の金を含有する10金の場合、割金で使う合金が多くなる為、強度がかなり増すということがメリットとして挙げられます。9金であるブリティッシュゴールドのアンティークジュエリーの保存状態がいい理由も同様ですね。

セットする宝石の特質にもよりますが、24金、18金などと比べて10金は付けっぱなしでも耐えうる強さの耐久力を携えていることが大きなメリットなので、TPOを選ばずに楽しめるのが最大の特徴といえるでしょう。
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まとめ

14金、10金などは18金、24金に比べて若干安価な点も魅力的ですが、その他にもギラギラすぎない色合いや摩耗のしにくさなどがメリットと言えます。

勿論酸化をしたり、金の色が経年変化で薄くなる場合もありますが、日々のケアに加えジュエリーショップ、工房で研磨を行うことで美しさを取り戻すことが可能です。

昨今日本でも存在感を示してきた14金と10金、それぞれ金の純度は異なれど、評価されたゴールドであることには変わりません。しっかりそれらの違いを理解して、お好みのゴールドジュエリーを楽しみましょう。
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