ダイヤモンド、ルビー、サファイアにエメラルド、これら希少性の高い貴石と同様に、昨今大人気を博す宝石があります。

今回ご紹介するイチオシの宝石、それは様々な色合いがプチプラでかわいいと評判のトルマリン。リング、ネックレスにピアスなど、多くのジュエリーにセッティングされているトルマリンですが、ここではトルマ初心者から上級者まで、トルマリンをもっと楽しむための知識に雑学をお話してみたいと思います。

トルマリンってどんな宝石?トルマリンの歴史から種類まで徹底紹介!

思わず心が弾んでしまう、そんなヴィヴィッドカラーを見せてくれるトルマリン。昨今パライバトルマリンが大きな話題になっていますが、まずはトルマリンの歴史、組成からカラーリングまでを総ざらいして、その魅力の秘密にメスを入れてみたいと思います。

電気石トルマリンが発見されたのは16世紀まで遡る!

トルマリンの歴史はダイヤモンドのように、旧約聖書の時代にまで遡る明確な歴史がある鉱石ではありません。その存在自体は古くからあったようですが、カラーバリエーションの多さがゆえ、ルビーやサファイア、エメラルドなどの鉱石と間違われ認知されてきたのがトルマリンなんです。

1544年にフランシスコ・スピノザがブラジルで発見したグリーンの鉱物こそがグリーントルマリンであり、記録に記された最古のトルマリンだと言われています。

ただしこのグリーントルマリンもエメラルドとして混同されてしまい、19世紀になるまでトルマリンとして認知されることはありませんでした。

このようにトルマリンは他の宝石と勘違いされ、近年その希少性や個性的なカラーで再認知された宝石と言えます!

鉱物としての特徴は、トルマリンの電気性が挙げられ、加熱または圧力を加えると帯電するのが大きな特徴です。またトルマリンはホウ素を含んだケイ酸塩になりますが、他の元素が混じることで様々なカラーを呈するようになります。

カラーバリエーションがトルマリンの人気の秘密

トルマリン以上に多彩な色域がある宝石はあまり見かけません。トルマリンに様々なカラーが存在する理由はカラーダイヤモンドなどと同じく、封入された元素の違いに起因します。

つまりトルマリンという結晶構造は同じでも、様々な元素が入り込むことによって、異なる物理・化学現象を見せるということです。ここではいくつかのカラーパターンによるトルマリンを紹介していきましょう!

① ルベライト……トルマリンの中でも、特にマンガンを多く含有し、クランベリーの実のようなフレッシュな赤色を見せるトルマリン。
② ピンクトルマリン……ルベライトと同様に赤い色を見せるトルマリンですが、マンガンの含有量が少ないので、どちらかというと桜色のような柔らかなピンク色をしています。
③ インディゴライト……リチウムを含み、パライバトルマリンに次ぐ希少性がある藍色をしたトルマリン。まるでサファイアのような深い色合いが特徴のトルマリンです。
④ ショール……大量の鉄分を含有することから、まるで漆黒のオニキスのようなシックなブラックカラーを示すトルマリン。そのカラーから喪に服する時に使われた歴史もあります。
⑤ パライバトルマリン……銅、マンガンが多量に含まれたパライバトルマリンは昨今大変な人気があり、その希少性から投資対象にもなっているトルマリンの一種です。鮮やかなネオンブルーがまぶしく、ブラジルのパライバ州から採掘されたことから、パライバトルマリンと呼ばれるようになりました。

これら以外にも、まるで輪切りにしたスイカのような、真ん中がピンク、その周りが緑色のウォーターメロントルマリンや、バイカラー・パーティーカラーのような一つの結晶内に複数の色が共存するトルマリンなども存在しています。

なかなかユニークなメンツがそろったトルマリンなので、個性的な宝石でジュエリーを楽しみたい方にはトルマリンはピッタリの宝石と言えるでしょう。

トルマリンの石言葉と意味

トルマリンはオパールと共に10月の誕生石です。またその石言葉は「希望、寛大、忍耐、友情」などポジティブなパワーであふれた宝石と言えます。

十人十色の個性を見せるかのように輝く色合いも素敵ですが、トルマリンはパワーストーンとしても人気があるようです。

その背景として前向きな石言葉も挙げられますが、やはり鉱物として+、-極を持ち電気を帯電することが、古くから心と体のバランスを整えると言われてきた点が大きいと言えます。

石言葉やそれらが持つと言われる性質は、あくまで宝石の別角度から見た側面なので、あまりそれらを意識しすぎるのではなく、あくまで電気を帯電する面白い性質を持ったキュートな宝石として楽しむべきでしょう。

パライバ人気爆心中!パライバトルマリン流行の原因はあの〇〇だった!

トルマリンの中でも特に人気があるパライバトルマリン。小さな小さなカラットだとしても、深いネオンブルーの強烈な存在感は胸元、指元または耳元を優雅に装います。

ここではそんなパライバトルマリンの人気に火をつけた原因に迫りながら、その魅力を紐解いていきたいと思います。

有名女装家コラムニストマツコが愛する石

洋服や靴にモードというものがあるように、ジュエリーにも流行、廃れというものがあります。パライバトルマリンはパパラチアサファイア、アレキサンドライトと並ぶ、世界三大希少石であり、特にパライバトルマリンのハッとするネオンブルーはその中でも抜群の存在感を示しています。

さてそのパライバトルマリンはその色合いと希少性がゆえ、人気に火をつけたことは言うまでもありませんが、その影にはお茶の間を賑わす毒舌コラムニストのマツコ・デラックスの存在がちらついていると囁かれているのです。

つまるところ彼(彼女?)がテレビ番組でパライバトルマリンを紹介したことが、パライバトルマリンの知名度を上げるのに貢献したという……。確かにその媒体以上に、影響力がある人物の目に留まれば、自然と注目を集めるのは不思議なことではありませんよね!

パライバトルマリン、もう既に枯渇って本当?

パライバトルマリンがどれだけ希少であるかは、活字だけで伝えることは簡単ではありません。しかし既に初めて採掘されたブラジルのパライバ州にある鉱山は、採掘後1年足らずで枯渇……。

パライバトルマリンにおけるクオリティーの高いものは、やはりパライバ州で採掘されたものですが、特に初期のものはその照り、色合い共に最高峰のものだと言われています。

パライバ州のもの以外に、ブラジルのパライバ州近郊の別州、またナイジェリア、モザンビーク産のパライバトルマリンも登場していますが、パライバ産と比べて色がクリアなものがほとんど。(パライバ州で取れたものは、内包物が多く明度・彩度とも高いものが多く、ザ・パライバと言いえるようなカラーが特徴と言えます。)

現在継続してパライバトルマリンが産出しているのはモザンビーク産ですが、こちらの鉱山もいつ閉山してしまうかは未知数なので、これからもパライバ人気は継続していくことが予想されます。

まとめ

今回は今人気の宝石トルマリンについて、その特徴や人気の秘密までを解説してみました。いまだに産出量こそ少ないものの採掘は続いていますが、それでもパライバ州の鉱山で採掘されたようなクオリティーのものは、大変な希少性があることは変わりありません。

ジュエリーの中でも特異な存在感、そして希少価値を誇るパライバトルマリン、小粒のものでもそれは美しい色合いを楽しめるので、ぜひ貴女のジュエリーボックスにも1ついかがでしょうか?
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