キラキラの宝石は好きですか?眩しい笑顔、指先に光るダイヤモンドを付けた女性が好きという方はきっと多いはず。
今回はそんな「KIRA KIRA」をテーマに素敵なお石のお話をしていきたいと思います。スファレライトなんて聞いたことないかもしれません、でもダイヤモンドに勝る物凄い美しい宝石なんです。

スファレライトってどんな宝石?

世の中にはこんな宝石もあるんだ、というくらいに未知の宝石で溢れています。今回はそんな宝石の中でも鉱物マニアに特に人気が高く、世界的にみてもレア度100%の宝石、スファレライトの全貌を解剖していきたいと思います。

きっとあなたもスファレライトの魅力にノックアウト!?

ダイヤモンドとスファレライトが比較されるその理由

スファレライトは硫化亜鉛の化合物であり、日本語名では閃亜鉛鉱(せんあえんこう)と呼びます。英語名も和名を見てもいまいちピンと来ない方がほとんどだと思いますが、このスファレライト、研磨したらすごいんです!

スファレライトは鉄とカドミニウムを含み、その含有率の違いによって見せる色合いが異なります。黒、赤にオレンジからクリアのものまで見られますが、基本的に宝石として通用するレベルの原石は多くありません。

しかしスファレライトはダイヤモンド様の光沢を持つことでも知られており、ジェムクオリティーのそれは、ファセットカットを施すことで眩い輝きを放ちます。しばしダイヤモンドと比較されることが多いスファレライトですが、その要因として考えられるのが前述のダイヤモンド光沢と屈折率の高さです。

スファレライトの屈折率は約2.40とダイヤモンドとほぼ変わらない値であり、内部がまるで虹のように強い輝きを見せるファイヤーという現象を見せることもダイヤモンドと比較される原因と言えます。

因みにスファレライトはギリシャ語のSphalerosに由来し、「欺瞞(ぎまん)の」や「偽りの」と言った意味がある、何といいましょうか影のあるネーミングが元になっていることも豆知識として覚えておきましょう。

希少宝石!?スファレライトはどこでどれくらい取れる!?

スファレライトはいわゆる希少宝石の一つとして知られています。スファレライトが見られるのはごく一部の宝石・ルース店、世界で行われるジェムフェアーなどでしか見かけることはありません。

かなり限られた場所でしか産出されない!と言いたいと事ですが、実際スファレライト自体は多くの鉱山で産出されています。しかし何度も言うように宝石品質のスファレライト自体が少ない為、目にする機会がないということですね!

日本やペルー、中国、ポーランド、コソボにアメリカなどで産出しますが、最も重要で有名な採掘地として挙げられるのがスペインです。

スペインの国石はエメラルドではありますが、スペイン産のスファレライトは黄色、オレンジ、赤色の素晴らしい色合いの最高品質の物が多いことでも知られていますが、現在は残念ながら鉱山は枯渇してしまいました。

還流しているスペイン産のスファレライトは比較的高額で取引されることも多いですが、レア宝石の中では比較的手の届きやすいお値段といえるでしょう。

スファレライトはジュエリー加工に不向き!?

まるで灼熱の炎を結晶に閉じ込めたような揺らめき、そしてダイヤモンドにも負けないファイヤーの強さ。

こんな宝石を身に着けられたのなら、きっと儚い恋だって叶いそう、ロマンティックなデートもより素敵に演出してくれるのに……、そう思う方もいることでしょう。

しかしスファレライトがジュエリーとして加工されることはほとんどありません。ここではなぜにスファレライトのジュエリーが少ないのかについて考察していきたいと思います。

スファレライトはコレクターアイテムでありジュエリー加工は少ない!

スファレライトは研磨された美しい宝石が、ジュエリーやアクセサリーなどに加工されることはあまりありません。美しいものには棘があるといいますが、チクチクする厄介な針はないものの、一方向に割れやすい強い劈開性があること、そしてモース硬度が3.5~4.0と非常に低く脆い性質があるのです。

勿論複雑ではないセッティングであればジュエリーにセットすることも可能ですが、落としたらすぐに欠ける、または劈開性の強さがゆえそもそも研磨が難しく、石留め職人がスファレライト自体を扱いたがりません。

ただし昨今は大粒で最高品質のスファレライトを負担にならない方法で石留めしたジュエリーもごく稀に見かけることもあります。その屈折率、ファイヤーの強さがゆえにジュエリー映えする宝石ですが、カラット数が大きいギランギランのスファレライトジュエリーは気軽に購入できる価格帯ではありません。

決してデイリーユースには向きませんし、その付け外しには神経質になる必要がありますが、気になる方は希少レア宝石に特化したオンラインサイトや海外オークション等を覗いてみるといいでしょう。

まとめ

スファレライト、馴染みこそ薄い宝石ではありますが、そのギラギラの輝きは脳裏に焼き付く、まさにそんな強烈な印象を与えます。

ジュエリー加工には適していない宝石であること、またそもそも宝石品質の石の産出量が少ないこともあり、市場に出回ることは至極珍しい宝石です。

またスペインはマドリードにある鉱物学博物館には、100のファセットを持つ怪物級のスファレライトが展示されているので、気になる方は目の保養を兼ねてぜひ訪れてみてくださいね。