心も体も、そしてお財布も!思わず開放的になってしまう、キラキラした夏はもうすぐそこまで迫っている!そんな夏を目の前に、あなたはどんなジュエリーを楽しみたい!?それならサマーシーズンにピッタリのジュエリーをと言いたいところですが、今回はちょっと気になる初夏の始まり、7月の誕生石について解説していきたいと思います。

実は、7月の誕生石はルビーだけじゃないって、皆さんご存知でしたか?

気になる!誕生石ってどんな基準で決まるの?

7月の誕生石について解説する前に、まずはそもそも誕生石って何?どんな基準で宝石が決定されるのか?という疑問に迫っていきたいと思います。

誕生石の起源とは?

誕生石、この言葉自体は皆さんも一度は聞いたことがあるくらい馴染みのあるものだと思います。誕生石とはそれぞれの月に生を受けた者が、月の加護を受けられるように設定された、一つの宝飾文化といえばわかりやすいでしょうか。

誕生石は月毎の宝石が決められていますが、誕生日石というものもあり、自分の生まれた日に関連付けられた宝石を身につけてお守り代わりにする方もいます。

誕生石は一種のお守りとして世界中で信じられていますが、その起源は非常に古くキリストが生まれる前の紀元前にまで時代は遡ります。最も古い言い伝えによると誕生石は旧約聖書の「出エジプト記」に遡るそう。

出エジプト記中にあるユダヤの司祭アロンの聖衣を飾った12個の宝石に起因すると言われ、この胸当てには瑪瑙や金剛石などが使われたそうです。ただ原書の翻訳がどれも曖昧な為、忠実に12の宝石が現代に伝わっているとは限らないのが残念なところです。

この他にも新約聖書の「ヨハネの黙示録」が起源であるともいわれており、どちらにせよキリスト誕生前後までその歴史を遡ることができる、非常に興味深い歴史を持っている、それが誕生石の真実なのです。

時代、国によって異なる誕生石

古くは旧約聖書が記された時代にまで遡る誕生石の由来、しかし今私たちが耳にする形になったのは1952年のアメリカヴァージョンだと言われています。宝石売買が盛んであったアメリカで誕生石が改めて設定されたのが1912年ですが、そのオリジナルアメリカヴァージョンにいくらかのアピールポイントを散りばめた(宝石販売促進用の広告を兼ね)最終版が52年にようやく落ち着いてきたと言えば正解でしょう。

ただしこのアメリカ宝飾協会が定めた誕生石はスタンダードではありながら、それが全世界共通になっているわけではなく、各国それぞれが微妙にアレンジを加えているので、誕生石の設定が余計ややこしくなっているのです。

基本的に21世紀に伝わる誕生石は旧約聖書の源流を汲んでいますが、例えば日本ならば3月にサンゴ、5月にヒスイが追加され、イギリスの4月の誕生石はダイヤモンドにプラスしてロッククリスタルもプラスして設定されています。その国を代表する宝石や宝飾史と関連の深い宝石が追加されていたり、取り替わっているパターンは非常に多く、各国の誕生石は似て非なる独自のものと考えても差し支えありません。

私たちが誕生石として捉えるべきヴァージョンは日本のものですが、あえて他国の誕生石も合わせると、なかなかメンツの広い宝石たちが集まるのです。もし自分自身の誕生石がお気に召さないそんな時は他国の誕生石も照らし合わせて、気になる宝石があるかどうかチェックしてみるのもいいでしょう。
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7月の誕生石はルビーだけじゃない!7月の誕生石まとめ

さてここでは本編に突入ということで宝飾史上、7月の誕生石として知られてきた宝石をまとめてみたいと思います。時代、そして国によって誕生石はこんなにも差が出てくるとはなんとも興味深いですね。

トルコ石(現12月)

ターコイズブルーが目に飛び込む、あのトルコ石も日は7月の誕生石として知られています。鉄と銅の含有量の相違によってその色合いが決まるトルコ石ですが、紀元前5000年には既にその存在が知られていたという、長い歴史を持つ宝石だったのです。

実際にトルコで産出されることはありませんが、歴史上トルコ経由で持ち込まれた史実から、トルコで取られた石と勘違いされ、この名前が付いたそうな……。

現代では12月の誕生石として知られているトルコ石ですが、1400~1900年まではオニキスと同様に7月を司る誕生石として認知されていました。

カーネリアン

ルビーの次に認知度が高い7月の誕生石はカーネリアンです。現代でもイギリス、アラビア語圏でも同様にカーネリアンが7月の誕生石として設定されています。日本では宝石としてのカーネリアン人気は高くはありませんが、欧米ではインタリオ、カメオなどにカーネリアンはよく使用されてきました。

私たちの国ではビーズ状にカットされ、ブレスレットとして加工されることが多く、ナチュラルな薄いオレンジ色はそれぞれの個性を感じさせるに十分な魅力を放っています。また赤味が強いカーネリアンは特に人気が高く、あのフランス皇帝ナポレオンが愛した宝石としても知られ、彼のフェイバリットジュエリーはカーネリアンをセットした印章用のシールであったと伝えられています。

オニキス

以前にもコラムで解説しましたが、オニキスは黒瑪瑙のことで、明瞭な縞模様を持つアゲートのことを言います。日本では黒一色のものがオニキスと売買されることがありますが、定義上は縞模様がある黒い瑪瑙がオニキスです。

7月の誕生石としてはあまり知られていないオニキスですが、古代ローマ時代そして旧約聖書の時代にはオニキスが7月の誕生石として認知されていました。

オニキスは持ち主の決断、判断力を促し、他者の妬み、嫉みを跳ね返す力があると考えられており、太古の昔から守護石として身につけられてきました。またその強力な潜在パワーから、持ち主に幻想を抱かせるとも信じられてきた宝石です。

吸い込まれそうになるブラックはフォーマルな場、装いにも合い、シックな雰囲気から男性にも愛される宝石として人気が高くなっています。

このようにルビー以外にもトルコ石、カーネリアンにオニキスなど計4つの7月を司る誕生石があることが分かりました。しかしもっと広い視野で見れば、より多くの誕生石が点在しているのかもしれませんね!

どうもルビーがあまり得意ではない、という方は今回のテーマを参考に宝石選びをしてみるのもナイスアイデア!また探求心が高まってきたという方は、地域別に7月の誕生石を自分なりに調べてみるのも面白い発見があるかもしれませんね。
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まとめ

今回は7月の誕生石について解説してきました。

誕生石は月の巡りが持ち主に幸運を運んでくれるとロマンチック、歴史に裏付けされたロマン、そして宝石販売者のマーケティング戦略が同時に混在している非常に興味深い事象なのです。口述の伝説や歴史に由来する誕生石だからこそ、揺らぎがちなその信ぴょう性、そして決して色あせないロマンを感じながら、その宝石たちを愛して楽しんでいきたいものですね。
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