奈良といえばどんな印象をお持ちでしょうか?まず思い浮かぶのは「大仏」。そして次に思い浮かぶのが「鹿」という方も多いのではないでしょうか?今回は黒ジュエリーのような美しい瞳を持つ奈良公園の鹿についてまとめてみたいと思います。

奈良公園の鹿とは?

奈良公園の鹿はあくまで野生動物です。どこかにエサ場があるわけでも飼育小屋があるわけでもありません。市街地からあまり離れていないところに野生のシカが生息しているのは日本広しといえどそうありません。
毎年鹿愛護協会によって頭数調査が行われていますが、今では1300を超えるかなりの数の鹿が奈良公園内には生息しているといわれています。
奈良公園のいたるところには「鹿飛び出し注意」の看板があります。もちろん人間の交通ルールなんてお構いなしの鹿。奈良公園近くを走る車はみんな注意しながら走行しています。

鹿にまつわる年中行事いろいろ

次に古来より神様の遣いとして大切に守られてきた奈良公園の鹿ならではの行事がいくつかあるのでご紹介したいと思います。
「鹿の角きり」
雄鹿が持つ立派なツノは人にとってはとても危険なものですよね。そこで毎年秋に生えそろったツノを切り落としています。囲い込みで捕まえてきた鹿のツノを1頭1頭神官と呼ばれる人が切り落としていく様子は見学可能。観光客に人気の奈良の秋の風物詩のひとつです。野生ですが、人間と近い距離感で共生している奈良公園の鹿ならではの行事と言えます。
「鹿寄せ」
毎年夏と冬に行われる鹿寄せ。ホルンの温かな音色に誘われて次々と鹿が集まる古都奈良のたおやかな伝統行事のひとつです。曲目はなぜかベートーベン。雄大です。森の奥の方からひょっこりとそして次々と集まってくる様子は圧巻ながらかわいらしさも感じます。

奈良公園にせっかく来たなら必ずあげたい鹿せんべい

公園内のいたるところでは鹿せんべいが売られています。鹿愛護協会が売りに出しているのでどこで買っても値段は均一。その売上金は愛護協会に寄付される仕組みになっています。自分の手から食べ物をあげると親しみは格別です。奈良公園を訪れた際にはぜひ鹿せんべいをあげてみてください。
とはいえ鹿せんべいは鹿にとってあくまでおやつ。鹿にとって主食はあくまで芝や葉などといった自然の植物です。そのため奈良公園の木々には特徴があります。公園全体を見渡した時に上部はこんもりと茂った緑豊かな印象を受けますが、人間の目線の高さはスッキリと見通しがよくなっています。なぜなら一定の高さまでの葉っぱは鹿が食べてしまうから。地表と並行して一定の高さでラインが引かれたような景色になっています。これをディアラインというんですよ。
またどんぐりはあげてもOKですが人間が食べるお菓子やパンなどは決してあげないでくださいね。そしてあげるつもりはなくても万一食べてしまっては命に関わるのがビニール袋。奈良公園には一切ごみ箱が設置されていません。ごみを持ち帰る配慮が人間には必要ですね。

小鹿が生まれるのは6月

奈良公園の奥深くに鹿苑(ろくえん)と呼ばれる場所があるのをご存知でしょうか。春日大社とそう離れていない距離にまるで動物園のような一画があるのです。その鹿苑には初夏が訪れるころ、妊娠している鹿が集められ保護されます。大切に守る役割もありますが、攻撃的になっているママ鹿さんたちから人間が危害を加えられないようにという、長年観光名所で共存してきたからこその知恵ですね。
この鹿苑は毎年6月になると一般公開されます。いよいよお産が近いと思われるお腹が大きくなった鹿や、生まれて間もないバンビたちを見ることができますよ。ちなみにバンビには特有の斑点がはっきりと確認できます。
また、すべての鹿が保護されるわけではありません。もしかすると鹿苑以外でも大きなおなかの鹿を見かけたり場合によっては生まれたての小鹿を見つけることもあるかもしれません。でも小鹿には決して近づかないでください。人間のにおいがついてしまった小鹿はお母さんから面倒を見てもらえなくなってしまいます。

このように長い歴史の中で培われた奈良公園の鹿ならではのルールがいくつもあります。神様の遣いと呼ばれ、人々と独特な距離感を保っている奈良公園の鹿。この先の未来にもずっと残していきたい大切な動物です。

鹿の目はうるおいたっぷり

鹿の目ってとってもキュート!つやつやウルウルしている黒目がちのつぶらな瞳はとても美しいです。
そんな鹿の目にも似たブラックダイヤモンドという黒ジュエリーがあるのをご存知でしょうか。
K18YG ブラックダイヤモンド ピアス

小さくともブラックという色の持つパワーを感じるジュエリー。控えめながらインパクトがあるこのブラックダイヤモンドはまるで鹿の目のような美しさがあります。
またブラックという色は思っている以上に使い勝手がよく、こちらのピアスのようにシンプルかつ適度な大きさのピアスはひとつ持っているとその出番の多さを感じることでしょう。

今回は奈良公園の鹿についてまとめてみました。野生の動物には自然の美しさを感じることができます。その美しさはやはり自然から生み出されたジュエリーにもつながるもの。美しいものを見て身に付けて……。ステキな時間を楽しみたいですね。

本稿は無断転載禁止です。ヴィサージュジャパン 株式会社