宝塚歌劇には言わずと知れた独特の様式美があります。個性と華やかさは唯一無二。他の劇団では見ることができないもので、その魅力が多くの人の心をつかんでいます。そんなタカラヅカらしさを感じるキーワードとして代表されるのは「ラインダンス」と「パレード」。どちらもビギナーからコアなファンまで多くの観客に愛される演出となっています。
このふたつを観るといかにもタカラヅカを楽しんだ!という気持ちになり満足度もアップ。堪能するためには除外することができないシーンと言えるのかもしれません。今回は「ラインダンス」「パレード」というふたつの観点から宝塚歌劇に迫りたいと思います。

ラインダンスってどんなもの?

それではタカラヅカらしいラインダンスとはどんなものなのでしょう。
ラインダンスとはもともとステップを揃えたカントリーダンスのことで外国では一般的に親しまれてきたものです。でもタカラヅカの演出に掛かれば全く違った形態のものに。宝塚歌劇においてラインダンスとは大人数のダンサーが横一列に並んで一斉に同じステップを踏むダンスのことを指します。華やかな背景の前でたくさんの人数が息ぴったりに踊る姿は圧巻です。さらにすばらしいところは肩を組み、足を上げるその高さまでも全員ぴったりと揃えているところ。またその美しさをより堪能できるような衣装には、ときに歓声が上がるほどです。一糸乱れぬ様子はまさに鍛え抜かれた芸術美と言えるでしょう。タカラヅカならではの個性がミックスされ、もはや一般的なラインダンスとは別物と考えていいかもしれません。ちなみに初めてラインダンスが宝塚で披露されたのは1927年とのこと。100年近い歴史があるのにも驚きですね。

毎年春の公演では新人たちの笑顔はじけるラインダンスが

宝塚歌劇は付属の音楽学校を卒業した人だけが立つことのできる舞台です。二年間の学生生活を無事に終え、卒業を迎えたと同時に全員で春の宝塚大劇場公演に出演します。卒業生がラインダンスを踊る様子は、春の公演のひとつの目玉となっています。その公演が終了すると卒業生は5つある組にそれぞれ配属されるため、全員で踊るのはあとにも先にもこの公演限りとういうことになります。若さ溢れるフレッシュな笑顔と勢いあるラインダンスは観ていて思わず笑顔がこぼれます。チャンスがあればぜひ観てください。

パレードってどんなもの?

次にご紹介するのが「パレード」です。どの公演を観に行っても最後には出演者全員によるパレードが繰り広げられます。舞台一面を埋め尽くす「大階段」と呼ばれるセットがパレードの少し前より設置され、華やかなフィナーレは始まります。大階段は全部で26段。出演者が次々と降りてくる様子は息をのむほどゴージャスです。うっとり見とれてしまいますが、実際はわずかな幅と急こう配の階段。美しい姿勢で豪華な衣裳を身に付け足元も見ず降りてくるのは至難の業です。
またパレードでは全出演者が同じ小道具を手にしているのも特徴のひとつ。その持ち物は「シャンシャン」と呼ばれ、輝かしい舞台により一層の華を添えています。ポンポンのような形のものや鈴のようにリズムを刻むものなど公演によって形はそれぞれ違っています。その公演でテーマとなっているものをモチーフとしたデザインになっていておもしろいですよ。劇場横にあるミュージアムで展示されることもあります。スターが手にしたものを間近で見ることができるチャンスなので、幕間休憩などに立ち寄ってみるのもいいですね。

ラインダンスとパレードは宝塚歌劇のマスト!

宝塚歌劇の公演では基本的に「お芝居+ショー」と「お芝居のみ」という二つのパターンの公演があります。ショーのない公演でもラインダンスとパレードは必ず入っています。それほど観客に人気のプログラムなのですね。宝塚歌劇はお芝居が悲恋であっても戦争がテーマであっても必ず最後はみんなが笑顔になるように作られているのです。
お芝居の中では戦いあったライバルがパレードではにっこりと挨拶しあったりすることもあるんですよ。その瞬間は役を超え役者としての素顔が垣間見えます。ファンならずともほっこりする場面です。

ラインの美しさを基調としたデザインのジュエリー

K10WG アミュレット 7色 ネックレス

ラインダンスのように「並ぶ」ということはとても美しい形のひとつです。デザインとしても魅力があり、あらゆるジャンルで古来より親しまれてきました。ジュエリーデザインでもたくさん取り入れられています。こちらの七種のジュエリーが規則正しく並んだアクセサリーもそのひとつ。すっきりとした美しさとカラフルなジュエリーの持つポップな印象が混在します。ラインのデザイン性からは調和も感じます

まとめ

今回は宝塚歌劇でおさえておきたい「ラインダンス」と「パレード」についてまとめてみました。2時間半の公演中、たくさんの見どころがある中でこのふたつはいたってシンプルに観客を魅了してくれます。その華やかな時間はきっと心を満たしてくれることでしょう。