皆さんはアメトリンという宝石名を聞いたことがありますか?あちらこちらで産出されるクォーツの中でも徹底してレアで美しいと謳われるアメトリン、今回はそんなアメトリンの魅力について徹底解説。

一粒で二度美味しい、そんなアメトリンの真実をCHECK!

クォーツのユニーク&レア的存在!アメトリンとは?

産出量が多いクォーツの中でも、アメジストとシトリンは老若男女を問わず人気を集めている宝石と言えます。深い紫色のアメジストは古来から高貴な宝石として扱われ、落ち着きのあるシトリンも秋の始まりにピッタリの宝石です。

さて今回ご紹介するアメトリンは、アメジストの「アメ」、そしてシトリンの「トリン」を併せ持つ不思議なクォーツ。果たしてアメトリンとはどのような特徴を併せ持つ宝石なのでしょうか?

アメジストとシトリンのいいとこ取りをした宝石

勘のいい方でもイマイチの方でも、きっとこんな風に思うことでしょう。

「アメトリンはアメジストとシトリンの合の子に違いない!」と……。

そのネーミングから既に想定内ではありますが、アメトリンはアメジスト、シトリンという異なる種類のクォーツを一つの結晶に閉じ込めた宝石のことを指します。アメトリンは1980年代にはじめて市場に登場しましたが、その存在は17世紀の時代にはもう既に知られていたそうです。

紫と黄色という相異なる色が混在する理由としては、アメジストとシトリンが含有する鉄イオンの違いによります。放射能を浴びたり、ある種の不純物があることで、鉄イオンの価数が変わることが、同じ結晶内でアメジスト、シトリンの色合いを見せる原因です。

基本的に天然に存在するアメトリンはボリビアでしか産出されないこともあり、鑑賞用の原石、またはルースとしても非常に高値で取引されます。その揺らめく高貴な2カラーが混在する宝石は、加熱処理で人工的に作り出すことも可能であり、非常に多くの人工アメトリンが市場に流通しています。

洗練かつ斬新なカットが施されるのがアメトリン

アメトリンのモース硬度は7、劈開性が無い為、比較的研磨を施しやすくジュエリーにも加工しやすい宝石と言えます。基本的にアメトリンの黄色を作り出す為に加熱処理をされている場合が多いですが、味わい深いキリリとしたツートンカラーは宝石研磨師の腕次第で芸術ともいえるようなカットを生み出します。

加熱処理されたアメトリンは大粒カラットの物も少なくなく、ファンシーカット、ファンタジーカットなど、その美しい内部反射を存分に活かしたカットが多く、レア&ユニークという言葉だけでは片づけられないオリジナリティーの高さを見せつけてくれます。

パワーストーンとしても大人気の訳!

アメトリンは宝石、ジュエリー愛好家だけでなく、スピリチュアルな事象に興味を抱く方にも大変な人気を誇っています。

つまるところパワーストーンへの転用です。前述の通り、いわゆる一粒で二度美味しい、そんな魅力を携えている宝石なので、比較的高価な部類のパワーストーンになりますが、アメジストとシトリン両者のパワーが実感できるのならば納得でしょうか。

古来からお酒に飲まれない、そんなお守りとして珍重されてきたアメジスト、そして富を司るシトリン、きっと社会に酒に酔いがちな私たち社会人にとっては、節制と金運アップを願い手を伸ばしたくなるのも納得できますね!
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アメトリン購入の際には注意したいことまとめ

アメトリンは産出場所が限られていることもあり、天然のジェムクオリティーのものは非常に少ないのが現実です。

市場で見かけるアメトリンは天然ではあるものの加熱処理をしているもの、または合成アメトリンの可能性が高く、アメトリン購入の際は慎重にならなければなりません。

ここではそんな合成アメトリン、そして人工処理が施されたアメトリンを一歩踏みこんで考察していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

天然アメトリンは非常に少ない!

シトリン、アメジストそしてアメトリンはそこまで多くの合成宝石は出回っていません。基本的に合成にかかる費用を考えると、加熱処理で簡単にアメトリンが出来上がる事実を踏まえても、大きな利益が生まれないからです。

ただし1970年代からロシアや日本、中国などではしばしばアメジスト、シトリンの合成石が製造されたので、市場でもしばしば合成アメトリンも見かけます。しかしその数は決して多くはありません。

また加熱処理を施されたものに関しては、境界面が比較的明瞭なものは天然、不明瞭な色の境界がある場合は処理石と区別する方もいますが、正直その鑑定は非常に難しいのが現実です。

現在市場で見かけるシトリンの大部分はアメジストの加熱石なので、よって天然アメトリンであっても、加熱による人為処理がほぼ施されていると考えていいでしょう。(ただし非常に薄いツートンカラーの非加熱アメトリンはしばし見かけます。)基本的に天然アメトリンが産出されるボリビア産と謳っていても、アメジスト原石はボリビアでもそれが非加熱なのかと言えば、必ずしも首を縦に振ることはできない、ということも覚えておきましょう。
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まとめ

今回はクォーツの中でも人気の高いアメトリンについてのお話をしてみました。

バイカラーの宝石はトルマリンをはじめ非常に人気が高く、高価で取引される傾向があります。しかしアメトリンの場合は元々アメジストの産出量は多く、加熱処理で簡単にバイカラーのアメトリンを作れる為、加熱処理をしたアメトリンならば比較的安価に購入することも可能です。

色合いも素敵ですが、それ以上に宝石研磨師の手腕が発揮されるアーティスティックなカットは見物なので、買って楽しむ以外にもオンラインで目の保養を楽しんでみることもおすすめいたします。