ハリウッドのセレブたちは皆スタイリッシュでクール。普段からおしゃれに気をつかっている彼らはパパラッチに突然写真を撮られても、そのファッションが話題になるほどです。
しかし、ファッションアイコンは数多く存在するものの、身につけたファッションが世界中で流行するような発信力のある俳優や女優はどれほどいるでしょうか。
オードリー・ヘプバーン。誰しも名前くらいは聞いたことがあるでしょう。今でも世界中から愛されている女優のひとりです。代表的な出演映画は「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「マイフェアレディ」などなど。どんなモデルよりもスレンダーな身体にまとったファッションが映えました。
ヘプバーンカット、サブリナパンツ。すべてオードリーのファッションからきている名前です。今なお愛されている女優の秘密とはなんだったのでしょう。

「ローマの休日」で世界的なスターに

出演作のほとんどがアメリカ映画のオードリー。ですからアメリカ人と思われがちですが、実のところ1929年5月4日にベルギーのブリュッセルで生まれたイギリス人でした。オランダにもわたり、5歳からアムステルダムでバレエを習いはじめました。
バレエを習うため、19歳の時にはイギリス、ロンドンにわたり、舞台にも立っています。
少女時代に第二次世界大戦中だったことから、バレエをしていたにもかかわらず栄養が足りず、そのため皆が知っているスレンダーなスタイルとなったそうです。
意志的な美しい眉と瞳を持つオードリー。実はオードリーは少女のころ自分の顔が嫌いだったといいます。猫のような顔が嫌で、痩せすぎている身体も好きではありませんでした。
バレリーナとして今後を期待されていましたが、オードリーはバレリーナから女優への道を歩みはじめます。170cmという長身であったことから、プリマは難しいと言われたことがきかっけとされています。
舞台女優からキャリアを積み、22歳ごろから徐々に映画にも出演しはじめましたが、舞台「ジジ」で当たり役を演じたことで名が知られはじめ、1953年には「ローマの休日」がアメリカで公開されました。
ストーリーは、イタリア、ローマを訪問していた、ヘプバーン演じるヨーロッパ某国のアン王女が窮屈な生活からこっそり抜け出して、グレゴリー・ペック演ずる新聞記者と恋に落ちるという有名な恋物語。
アン王女役には当初エリザベス・テーラーが望まれていましたが、監督ウィリアム・ワイラーは、オードリーがスクリーンテストを受けにきたとき、すっかり魅了されました。
この映画は世界的なヒットとなり、アカデミー主演女優賞をオードリーは受賞しました。
「ローマの休日」で共演したグレゴリー・ペックとは恋仲を噂されましたが、お互いにそれを否定。生涯仲の良い友人であったとのことです。
実はこの映画と前後して、オードリーは婚約をしていました。しかし女優として頭角を現してきていたオードリーは今後の結婚生活を危ぶんで、結婚間近だったにもかかわらず婚約を解消しました。

世界中を夢中にさせたオードリー

「ローマの休日」の中で、ロングヘアだったアン王女がショートカットにする場面は特に有名ですが、キュートなベリーショートを「ヘプバーンカット」と呼んで、日本でもその髪型が大流行しました。アン王女の白いシャツにフレアースカートというコーディネートは今見ても新鮮です。
「ローマの休日」のあとにヘプバーンが出演した「麗しのサブリナ」は、パリの留学から帰ってきた富豪おかかえ運転手の娘が、富豪の兄弟を手玉にとるというストーリー。
ヘプバーン演じるサブリナはパリ帰りという設定なので、そのファッションが見せものでもありました。スリムなスタイルを強調するような8分丈のカリプソパンツが当時話題になり、「サブリナパンツ」と呼ばれて大流行しました。
この映画の衣装デザイナーは、ハリウッドで名を馳せたイーデス・ヘッドですが、実はこの映画の見せ場の衣装はほとんどがユベール・ド・ジバンシーのものでした。
ファッションに確固としたポリシーのあったヘプバーンが自分で衣装を調達したのです。
ヘプバーンはこの映画からジバンシーと生涯交際し、その服を愛用しました。
ヘプバーンのファションのポリシーは、シンプルイズベスト。シルエットは美しく、できるだけシンプルなデザインであること。ファッションとはそぎ落としていくことである、というような考え方でした。
「噂のふたり」で共演したシャーリー・マクレーンはオードリーとの付き合いの中でシンプルこそおしゃれであるというファッションセンスを学んだと語っています。
黒いサングラスが大流行した「ティファニーで朝食を」の娼婦ホリーを演じた時はすでに31歳で、結婚し、出産もしていましたが、そのキュートでファッショナブルな魅力はますます増していきました。

オードリーはひと粒パールがお気に入り

後年は映画から離れ、ユニセフでの慈善活動を中心とした生活をしていました。その背景には、子供時代の貧しい境遇、戦後配給によって救われたことなどがあるとされています。
どんなに有名になっても、家族のことを一番に考え、シンプルな生活を心がけていたオードリー。そのライフスタイルやファッションは古びず、今でも輝いています。
オードリーはシンプルなファッションを好んだことから、普段はアクセサリーをあまり身につけませんでしたが、パールのピアスだけは別だったようです。シンプルな黒いドレスにパールの一粒ピアスというスタイリングなら、誰でも簡単におしゃれにみえるのはオードリーマジックでしょうか。
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