ダイヤモンドってやっぱり素敵!女性の物欲をビンビン刺激する神々しいまでの存在感と、煌びやかな輝き。それじゃあハーキマーダイヤモンドはいかがでしょうか?

昨今よく聞くハーキマーダイヤモンド、あなたは通常のダイヤモンドとハーキマーダイヤモンドを混同していませんか!?今回はそんなハーキマーダイヤモンドの疑問から、価格、ジュエリー加工まで、気になるアレコレを徹底的に検証していきたいと思います。

ハーキマーダイヤモンドはダイヤモンドではありません!

~~ダイヤモンドと形容がある宝石には要注意!大概それらは商業用に名づけられたネーミングなので、本物のダイヤモンドとは似て非なる鉱物であることがほとんど。今回ご紹介するハーキマーダイヤモンドに関しても同様です。

ここでは気になるハーキマーダイヤモンドの正体に迫ってみたいので、要チェック!

ハーキマーダイヤモンドはクォーツの1種!

ハーキマーダイヤモンドは、いわゆる透明な水晶のことで、ロッククリスタルと呼ばれる無色透明なクォーツのことを言います。ダイヤモンドとクォーツ、ハイ、全く異なる鉱物種ですね。

しばしロッククリスタルは無色透明な鉱物がゆえに、ダイヤモンドの類似石として数えられますが、ダイヤモンドと比べても屈折率は低くその輝きはダイヤモンド様とは言えません。勿論モース硬度は7とジュエリー加工できる耐久力があるので、古来よりリングやネックレス等にダイヤモンドの代わりにセッティングされてきました。

なぜハーキマーと形容されるのか?という疑問ですが、これがハーキマーダイヤモンドを語る上でのカギになってくるのです。つまりハーキマーダイヤモンドはNY州のハーキマーで発掘された為、それがそのまま商業用ネームになっているのですね!

ハーキマーダイヤモンドは元来土着のインディアン達によってタリスマンとして着用されてきた長い歴史がありますが、ここでその特徴について触れてみたいと思います。

まずダブルターミネイトと呼ばれる、結晶の両極が尖って産出されること、通常のロッククリスタルよりも透明度が高く、その輝きが強いものがハーキマーダイヤモンドです。ハーキマーダイヤモンドは勿論アメリカのNY州以外の中国やメキシコなどでも産出されていますが、ダブルターミネイト型の結晶であっても、ハーキマー地区で産出されたものしかハーキマーダイヤモンドと形容することはできません。

なんだかややこしいですが、私個人の意見としてはダイヤモンドとの混同を防ぐためにも、ハーキマークリスタルにしたらいいのに……と思いますが、そこは色々と大人の事情が絡んでくるのでしょうね!(笑)

ハーキマーダイヤモンドが抱える問題

ハーキマーダイヤモンドは本物のダイヤモンドではなくロッククリスタルなので、その資産価値に期待してはなりません。ただしハーキマーダイヤモンドの採掘権を持つ業者は、当然の如くハーキマー産が価値ある本物であるという自負が強く、ハーキマー産の本物はそれなりの価格で取引されています。

しかし「出る杭は打たれる」ということわざが示す通り、ハーキマーダイヤモンドも低品質、低価格の偽物の登場に悩まされるようになるのです。必ずしも偽物とは言えないのですが、多産地の物をハーキマーダイヤモンドと偽って販売したり、はたまた普通のロッククリスタルをダブルターミネイト状に似せたものなどが市場に溢れています。

私たちがその違いを判別するのは困難ですが、目安としては、その高い透明度、カーボンや気泡などの内包物が多く、または太陽光下で結晶の隅に「薄いブルー」の輝きが出ることなどが挙げられます。

ハーキマーダイヤモンドとして売られていても、極端に価格が安いものに関しては、パキスタンや中国などの、NY州以外のロッククリスタルの可能性もあるので、購入の際には注意が必要です。

ハーキマーダイヤモンドのジュエリーが面白い!

ここでは人気のあるハーキマーダイヤモンドを使ったジュエリーについて解説していきたいと思います。なかなか味わいのある、存在感たっぷりのハーキマーダイヤモンド、あなたも一つ、ジュエリーコレクションに加えてみてはいかがでしょうか?

ハーキマーダイヤモンドは原石を生かしたジュエリーがメイン!

ハーキマーダイヤモンドはダイヤモンドのように58面体にラウンドブリリアントカットしたルースをセットしたジュエリーはあまり見かけません。(勿論いくつかのジュエリーメーカーなどでは、ファセットカットを施したリングなどを購入可能です。)

ハーキマーダイヤモンドはあえてカッティングをせずにその生まれたままの姿で、ジュエリーに加工されるのが常であり、主役の原石の良さを引き出すデザインのゴールドジュエリーが人気です。

しっかりした繊細な作りというよりも、そのジュエリーのフォルム自体も非常にシンプルなもので、凝った作りのデザインではありません。好き嫌いが分かれるデザインとも言えますが、カジュアルに使いこなせる、そして高いオリジナルティーが特に若い女性に支持されています。

また数珠状にしたハーキマーダイヤモンドは男女問わず人気のアイテムで、お守り代わりに身に着ける方も少なくありません。長らく水晶が持つ魔術的要素に着目されてきたこともあり、魔除けや願い掛けとして、ハーキマーダイヤモンドブレスをデイリーユースするのも素敵です。

どんなジュエリー、アクセサリーを楽しむにも、前述の通りハーキマー産の本家ではないロッククリスタルが混在している可能性は排除できないため、購入の際には値段の安さではなく、販売実績が確証できる業者から購入することを強くおすすめいたします。

まとめ

ダイヤモンドとは全く異なる、いわゆるクォーツの一種であるハーキマーダイヤモンド。市場価値はダイヤモンドと比較するまでもありませんが、良質そして本物のNY産ハーキマーダイヤモンドはそれなりの価格で取引されています。

ハーキマーダイヤモンドは原石の形を生かしたアクセサリーやビーズ状のブレスレットに加工されることが多いので、ダイヤモンドとは違うナチュラルで大振りなジュエリーを楽しめます。

好みが分かれるデザインですが、肌の露出が多くなる初夏~盛夏にはその瑞々しさが、そっと涼し気な風を運んでくれる、そんな素敵なアイテムになることでしょう。

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