秋が深まる11月、毎年話題になるのが「ボジョレーヌーヴォー(Beaujolais Nouveau)」。

ワイン通でなくても、ボジョレーヌーヴォーは心待ちにしていて、家族や友人とボジョレーヌーヴォー解禁パーティー、略してボジョパを楽しむという方も多いようです。

しかし、ボジョレーヌーヴォーがどんなワインなのか、詳しくは知らないという方も少なくありません。そこで、ボジョレーヌーヴォーの雑学や上手な飲み方、ボジョパにおすすめのルビーのジュエリーをご紹介します。

ボジョレーヌーヴォーの豆知識

ボジョレーヌーヴォーとはどんなワインなのか、ボジョパでの話のネタにもなる豆知識を紹介します。

ボジョレーヌーヴォーとは

ボジョレーヌーヴォーは「ボジョレー地区」でその年に収穫したぶどうで造った「新酒」のことです。

ボジョレー:フランスのブルゴーニュ地方最南端にある地区の名前
ヌーヴォー:新しいという意味のフランス語

丘陵地で水はけがよく、南向きまたは東南向きに広がるぶどう畑は日当たりがよく温暖。花崗岩質や石灰質の土壌で、ボジョレーヌーヴォーの原料となるぶどう品種の「ガメイ種」と相性がよい土地です。

ボジョレーヌーヴォーの由来

ボジョレーヌーヴォーの起源は、ぶどうの収穫に感謝して祝う収穫祭で捧げられたものといわれています。また、その年のぶどうの品質やワインの出来栄えをチェックするための、試飲用のワインでもありました。

地方の収穫祭で飲まれていたワインは、1950年代以降、世界中で飲まれるようになります。これは、醸造家のジョルジュ・デュブッフ氏の努力によるもの。

彼は、生産者やぶどう農家をまとめ、「ボジョレーヌーヴォーがやってきた!」というキャッチコピーを掲げて、ボジョレーヌーヴォーの解禁日を祝う風習を世界中に広めました。

その功績により、ジョルジュ・デュブッフ氏は「ボジョレーの帝王」と呼ばれるようになりました。今では毎年、世界中でボジョレーヌーヴォーが楽しまれています。

ボジョレーヌーヴォーの解禁日

ボジョレーヌーヴォーの解禁日とは、販売を開始する日のこと。解禁日は「11月の第3木曜日」と、フランス政府によって定められています。2022年は11月17日、2023年は11月16日、2024年は11月21日というように、毎年日付が変わります。

かつて、解禁日が設定されていなかったころに、どこよりも早く売り出そうとワイナリー同士で激しい競争になり、熟成が不十分なワインが出回ることになりました。

そこでフランス政府は、1967年に解禁日を11月15日に設定。ところが、解禁日が休日になる年も出てくるため、1984年に曜日を固定するように変更されました。

ボジョレーヌーヴォーの販売開始は、解禁日の午前0時。日付変更線の関係で、世界各国のなかでも日本は比較的早く日が変わるので、原産国であるフランスよりも先にボジョレーヌーヴォーを楽しめます。

ボジョレーヌーヴォーの製法

8~9月ころに収穫し、11月の第3木曜日に販売開始するボジョレーヌーヴォーは、短期間で完成させるために一般的な赤ワインとは異なる製法で造ります。

一般的な赤ワインは、房から実を外し、皮や種を含んだままくだいてアルコール発酵させ、その後熟成させるというもの。

ボジョレーヌーヴォーは、炭酸ガス(二酸化炭素)を充満させた密閉タンクに房ごとつぶさずに入れ、酸素にふれさせずに発酵させる「マセラシオン・カルボニック」という製法で造ります。

また、人工的に炭酸ガスを充填するのではなく、ぶどうの重みで下のほうがつぶれてアルコール発酵することで自然発生した炭酸ガスを使う「セミ・マセラシオン・カルボニック」という伝統的な製法を行う生産者もいます。

ボジョレーヌーヴォーの種類

ボジョレーヌーヴォーには種類があります。種類を知っておくと、選ぶ際の参考になるでしょう。

色の種類

ボジョレーヌーヴォーは、赤ワインとロゼワインの2種類です。

ボジョレーヌーヴォーは「その年にボジョレー地区で収穫されたガメイ種のぶどうで作られたワイン」と決められています。ガメイ種は黒ぶどう品種なので、ボジョレーヌーヴォーに白ワインはありません。

格付けの種類

ボジョレーワインには4つの種類の格付けがあります。地域がせまくなるほどワインの規定が厳しくなるため、格付けも上になります。

  • クリュ・デュ・ボジョレー:特定の畑のもの
  • ボジョレー・ヴィラージュ:特定の村のもの
  • ボジョレー・シュペリュール:特定の地区のもの
  • ボジョレー:ボジョレー地方のもの

ボジョレーヌーヴォーの生産があるのは、このうちの2種類。ボジョレー・ヴィラージュとボジョレーです。

ボジョレーヌーヴォーの特徴・飲み方

ボジョレーヌーヴォーの味わいはフレッシュでフルーティー。渋みや度数が少ないライトボディのワインなので、フルボディの赤ワインの渋みが苦手という方にもおすすめです。

フルボディの赤ワインは16~20℃が適温といわれますが、ライトボディのボジョレーヌーヴォーの適温は10~15℃とちょっと低め。飲み始める1時間ほど前から冷蔵庫で冷やしておくとよいでしょう。

また、ボジョレーヌーヴォーは早めに飲むことをおすすめします。寝かせて熟成させたほうがおいしくなるワインも多くありますが、ボジョレーヌーヴォーはフレッシュさを楽しむワインなので、その年のうちに飲むのがベストといえます。

ボジョレーヌーヴォーを思わせるルビーのジュエリー

ボジョレーヌーヴォーを楽しむときは、ボジョレーヌーヴォーのような赤いルビーのジュエリーを身につけてみませんか?
K18YG ルビー ネックレス

ワインのしずくのようなルビーをイエローゴールドで囲んだネックレス。ねじれデザインの地金が光を反射し、ルビーの美しさを惹き立てます。
K18YG ルビー ピアス

楕円形のルビーをねじれデザインのイエローゴールドが高級感を演出するピアス。大人っぽさと可愛らしさを兼ね備えたデザインです。

心葉 ルビー&ホワイトトパーズ フラワーブレスレット K10

ルビーとホワイトトパーズをリバーシブルで楽しめる、フラワーモチーフのブレスレット。手元を可憐に演出します。

赤くきらめくルビーのジュエリーとともにボジョパを楽しんで

本国フランスよりも早く楽しめ、初物好きの日本人気質にマッチして、日本で大人気となったボジョレーヌーヴォー。解禁日には、収穫に感謝してボジョパを楽しみましょう。

ボジョパにはルビーのジュエリーがおすすめ。ボジョレーヌーヴォーを思わせるルビーの赤いきらめきが、ボジョパに彩りを添えてくれますよ。

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