京都にある「今宮神社」は、良縁祈願、疫病除けなど「一体なんの神様?」と思えるくらいいろいろなご利益がある神社として知られていますが、中でも「玉の輿」のご利益があるということで、良縁を願う女性たちが全国から日々たくさん訪れることで知られています。
また、今宮神社には重軽石(おもかるいし)という不思議な言い伝えのある石もあり、パワー、スポットとしても有名です。
今回は、今宮神社の歴史や見どころについて詳しくご紹介していきます。
【京都】今宮神社の歴史
今宮神社は、平安時代の994年に疫病を鎮めるために創建した神社だと云われています。当時の人々は、怨霊や悪霊がや疫病や干ばつなどの災害を引き起こしていると信じていました。そこで、災いを起こす悪霊を「疫神」として奉り、霊を鎮魂させて事態を収束させようと考えたのです。
平安時代は流行り病で亡くなる人も多く、たびたび怨霊を鎮魂させるための御霊会(ごりょうえ)を行っていました。これがのちに無病息災を願う今宮神社の「やすらい祭」へ繋がったと言い伝えられています。
女性の夢!玉の輿伝説について
今宮神社は、別名「玉の輿神社」ともいわれており、玉の輿に憧れる多くの女性たちが参拝に訪れています。なぜ今宮神社が「玉の輿神社」と呼ばれているのか、それは江戸時代に今宮神社の復興に大きく力を貸したといわれる「お玉さん」の存在が関係しているのです。
お玉さん(桂昌院玉子:けいしょういんたまこ)とは、ごく普通の八百屋の町娘から13歳で江戸の側室のお世話係となり、その結果17歳の時に徳川家光にひとめぼれをされ将軍の側室になるというシンデレラストーリーを歩んだ人のこと。当時の日本は士農工商の身分制度が厳しかったため、商人の娘が公家に嫁ぐというのは一大事でした。
お玉さんが家光のもとへ嫁ぐ際、興しに乗ってお嫁入りしたことから、身分の高い男性と結婚することを「玉の輿」と呼ぶようになったと言い伝えられています。
そんな「玉の輿」に乗ったお玉さんは、将軍家に嫁いでからも日々努力を重ね、子育てから儒教の教えにまでとても熱心な人だったそうです。晩年は自分の出身地である京都の寺社仏閣の再建に力を入れ、今宮神社の再建にも大きく力添えをしました。
そんなお玉さんのエピソードから何百年もの時を経た今でも「お玉さんのように玉の輿に乗りたい!」と願う多くの女性が日々参拝に訪れています。
また、今宮神社で授かることができる野菜柄のお守りは、お玉さんの出身である八百屋にちなんだもの。今宮神社を訪れた際はぜひ購入してみてください。
玉の輿のスピリチュアル的要素とは?
お玉さんのように、身分を超えて「将軍の側室」という地位を手に入れた「玉の輿婚」は、単に強運だったからだけではありません。
「玉の輿」と「引き寄せの法則」は強く関係しているので、立場的には分不相応に見えても、自分の心が豊かであればその環境を引き寄せることができるのです。
引き寄せの法則では、「同じ波動(エネルギー)を持つものが引き寄せられる」という定義があります。そのため、豊かな生活をしたいと思うのであれば、まずは自分自身が豊かな心を持つことが鍵になるのです。
例えば、お玉さんが「今いる現状から逃げ出したい」、「貧しい生活が嫌だ」、「楽になりたい」などネガティブなことばかり思っていたとしたら、「貧困で一生逃げたいと思うような環境」を引き寄せることになるので、将軍から見初められることはなかったかもしれません。
お玉さんの中に希望や向上心、愛や豊かさ、分かち合いの心があったからこそ、それにふさわしい生活環境が与えられたのでしょう。
もしも玉の輿婚を願うのであれば、まずは自分自身の心を豊かさで満たしておくことが大切です。自分の考えていることが現実世界に引き寄せら繁栄するとしたら、ネガティブな感情で心を埋めてしまうと苦しい現実を引き寄せてしまいます。マイナス思考になりがちな人は、意識的にプラス思考に変換するように心がけましょう。
今宮神社の重軽石について
今宮神社には、阿保賢さん(あほかしさん)と呼ばれるパワースポットもあります。ここには、願い事を念じて石を持ち上げた時、重く感じるか、軽く感じるかによって願いが成就するかどうかがわかる不思議な「重軽石(おもかるいし)」があるのです。
今宮神社を訪れた際は、玉の輿の願いが叶うかどうか、重軽石で占ってみましょう。
また、この重軽石には不思議なパワーがあり、「石をさわったあと自分の体の弱っている部分をさすると病気が快復する」という言い伝えもあり、全国から多くの人が健康祈願に訪れています。
玉の輿に乗りたい人におすすめのパワーストーン
「玉の輿に乗りたい!」と願うのであれば、パワーストーンをお守り代わりにみにつけるのもおすすめです。
前述のように、玉の輿に乗るためには、まず自分の心を豊かにしておくことが早道になります。心の中のネガティブな面を浄化しポジティブに変換してくれるといわれるシトリンは、豊かさを引き寄せるパワーストーンとしてもおすすめです。
シトリンを身に着け心身の浄化をしながら、「玉の輿の相手に出会えますように」とお願いしましょう。
こちらのクローバーモチーフのネックレスは、シトリンとピンクトルマリンで作られた四葉モチーフが印象的です。ピンクトルマリンは「愛の石」とも呼ばれるパワーストーンとして知られており、良縁祈願のお守りとしても人気があります。
玉の輿願望がある人は、お守り代わりに身に着けてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、玉の輿の願いを叶えてくれるといわれる京都の今宮神社についてご紹介しました。今宮神社は、玉の輿のご縁を引き寄せてくれるほか、健康祈願、厄除けなどさまざまなご利益があるといわれる人気の神社で、見どころもたくさんあります。
お玉さんにあやかって玉の輿に乗りたい人は、ぜひ訪れてみてくださいね。
■今宮神社(いまみやじんじゃ)
住所:〒603-8243 京都市北区紫野今宮町21
アクセス:地下鉄北大路駅より5分、市バス「今宮神社前」