真珠の分類

真珠の種類を表す場合、いくつかの斬り方(アプローチの仕方)があります。海水真珠と淡水(湖水)真珠に分ける方法。そして真珠の中心部に核(形:球状、材料:貝殻)があるかどうかで分ける方法。さらに母貝(ぼがい)の種類によって分ける方法などです。
海水真珠と淡水(湖水)真珠は、真珠を生み出す母貝が生息する環境で分けられています。塩分を含むかどうかの環境で分けられます。
核が有る場合を「有核」と言います。核が無い場合を「無核」と言います。海水真珠と淡水真珠、そして有核と無核を組み合わせますと、下の表にようになります。

※丸の大きさは生産量のイメージです。

関連情報

(1)有核海水産真珠には、アコヤ真珠、黒蝶真珠、白蝶真珠などがあります。
(2)無核淡水産真珠の主力は中国から入荷しているものです。
(3)最近では、より高い販売価格を設定できる有核淡水産真珠が流通しています。
(4)無核海水産真珠は、天然真珠と言われるものです。
(5)核の材料は、アメリカに生息するドブ貝が最適と言われています。貝殻の厚さが厚く、脆弱性(ぜいじゃくせい)(もろさ)が無いために適しています。もろい核では孔明け作業(ドリル加工)の時に砕ける恐れがあります。
(6)アコヤ貝などの生体に核をいれることは、貝にとって過酷な手術を受けるに等しいと考えられます。
(7)ですから、大きな核を入れて、大きな真珠を得ようとする試みが良い結果を生むわけではありません。母貝の体力に似合った大きさの核を選択する必要があります。
(8)核の外側に形成される真珠層の厚さは、高々、0.5mm程度です。
貝の種類は次の通りです。海水母貝はアコヤ貝、黒蝶貝、白蝶貝です。その他にアワビ貝もあります。淡水母貝はイケチョウ貝、ヒレイケチョウ貝などです。

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