淡い水色はアクアマリン

初夏の電車の中です。対面の座席に30才代の女性が座っています。胸に鮮やかな青空色をしたペンダント・トップが光っています。さわやかな濃い目の青空色でティアドロップ(涙滴形)です。その石はアクアマリン(短縮語:アクア)? それともブルー・トパーズ(短縮語:ブルトパ)? どちらでしょうか?

遠くからの判断は難しいですが、ひとつの判断材料はあります。一般にアクアの色は薄いです。淡いです。濃い色のアクアはほとんどありません。
一方、ブルトパの色は濃くて、存在感があり、訴求力があり、鮮やかです。それゆえに人気があります。比較的手頃な価格です。

濃い青色は、人口のブルートパーズ

現在、ブルトパの色はすべて人工的に造られています。人工的に継続して造るという背景は、ビジネスとして売れていることです。利益を生み出していることです。
薄い色では訴求力がありません。美しさが低下します。ビジネスとして得になりません。ブルトパの製造業者(メーカー)は、できる限り濃い目のブルトパを造ろうとします。しかし、濃過ぎても良くありません。濃過ぎても魅力は低下します。
このようなビジネス視点から、薄いブルトパは市場で見ることはほぼありません。逆に余りにも濃いブルトパも市場にはありません。

ひとつ頭の隅に入れておくことがあります。天然の無処理のブルー・トパーズも存在します。しかし、美しくないです。かなり薄い色で、濁ったような青色です。このような色ではビジネスとしてなかなか難しいです。ただし、希少性はあります。コレクター(マニア)用の石です。

アクアマリンとブルー・トパーズは屈折計で見分ける

次にアクアとブルトパを正確に識別(鑑別)する方法について、少し掘り下げて行きます。通常、次の2つの方法があります。

  1. チェルシー・カラー・フィルターを使用する方法
  2. このフィルターを通して観察すると、アクアは薄い青色、ブルトパは薄い褐色に見えます。両石を識別できます。

  3. 屈折計を使用する方法
  4. 世界のすべての鑑別機関はこの小型の屈折計を保有しています。この器具を使うと、アクアでは1.57~1.58という数値が得られます。
    ブルトパでは1.62~1.63という数値が得られます。両石を確実に識別できます。

流通しているすべてのブルトパは、カラーレス(無色)・トパーズに放射線を照射した後に加熱して、青色に変化させたものです。1970年代~1980年代に処理技術が確立されました。現在、年間に約5億カラット生産されていると推測されています。
ブルトパの色について、一般に次の3種類に分けられています。
(1)スカイ・ブルー :明るい淡い青空色です。
(2)スイス・ブルー :明るい濃い青空色です。
(3)ロンドン・ブルー:藍色を帯びた濃い青色です。

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