長年愛されてきたモチーフに、羽(翅)があります。古代の人々は蝶や鳥のこれらのモチーフを愛し、大切にしてきました。万国共通で、幸運のモチーフとして知られている素敵な意味を知っておくのと知らないとでは大きな違いがあります。今回は、身近だけど実はあまり知られていない、蝶(バタフライ)と羽(フェザー)・翼(ウイング)モチーフの意味を紹介します。

何故蝶と羽・翼のモチーフは万国共通で愛されているのか?

蝶と羽・翼モチーフの大きな特徴は、多くの国々で幸運や運勢が上がるといったプラス的な意味を持ちます。

では何故、世界中の国々でプラスの意味で知られるモチーフになったのでしょうか?それは、全て飛ぶ動物・昆虫だからです。

人間は青い空を見上げ、鳥のように飛びたいと昔から願ってきました。実際にギリシア神話のイカロスの様に実際に翼を作り飛ぶという話があるように空を自由に飛ぶ事に憧れを持っているからこそできた話で有名です。また、宗教的な関係から、天使の背中についていることから、神聖でなおかつ尊いという意味が加わるようになります。

蝶に関しても同様で、自分の力で羽ばたく姿と花から花へ移る動き、翅自体の美しさも相まって、自由で前向きな意味が生まれたのです。

人間ができない動作である飛ぶという行為が派生して、「自由、順風満帆、立ち上がる」という意味が、世界中の国々で共通的にラッキーアイテムとして愛されている秘密です。

翼と羽のモチーフの意味はちょっと意味合いが実は違う

翼の一部分のパーツとして、羽があるため意味を一括りにされがちです。ですが、本当は意味がちょっと変わってきます。
翼モチーフの意味は、「上昇気流に乗る・自由・困難を克服する・天使の祝福」といった意味が含まれるようになります。対して羽(フェザー)モチーフは「幸運の兆し、魔除け、風を掴む」といった意味合いが強くなります。

翼(ウイング)には、自分で動かして空に飛ぶという意味が含まれます。自分で行動するという意味が発生するため、努力しているのに上昇気流に乗らないという人の味方になるモチーフです。また、自分で能動的に動くことで幸運を掴むモチーフなので、努力したいけど気持ちが起こらない、行動ができない人を助けてくれるモチーフになります。

有名な名言にココ・シャネルの「翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすために、どんな障害も乗り越えなさい」の様に、障害があって前に進めない、上昇気流に乗れないという人にはまさにおすすめしたいモチーフです。また、翼は対があって初めてその働きを発揮します。片方の翼では空を決して飛ぶことはできず、両方の羽があってはじめてその力を発揮するので、「末永い愛」を表すモチーフになります。

天使の祝福という意味も翼は持っています。天使の翼は「鷲」がモチーフとされています。天使という可愛らしい容姿にも関わらず、猛禽類の鷲の翼があしらわれている理由は、神の伝令としての役割や悪魔と戦うたくましさも必要だからです。また、タロットの「審判」XXの札として天使が登場しているため翼のモチーフは、祝杯、復活といった意味も付け加わるようになりました。

対して、羽のモチーフは自ら動くことはできないのですが、天使が自分のそばに来ていると言った意味から、幸運が訪れる、魔除けという要素が強くなります。羽を風習であげていたことで有名なのはネイティブ・アメリカンです。ドリームキャッチャーでつけられているように、良い風向きを掴む、幸運がやってくるという意味で鷲の羽をあげたのだそうです。

意味の違いを知って、よりその人にあったプレゼントや、自分にとって力をあげるジュエリーを選ぶポイントになります。

愛らしい蝶のモチーフの秘密(バタフライモチーフ)

蝶のモチーフは先程の翼や羽以外に、美・愛・復活といった意味がモチーフになっています。

この意味が浸透したとも言われている一説が古代ギリシア神話です。
ギリシア神話では蝶はギリシア神話プシュケーの象徴となっています。プシュケーは魂を意味する古代ギリシア語になります。美・愛とアフロディーテがその美しさに嫉妬し、美しさがあるが幸せな結婚ができないという呪いを息子であるエロスに命じます。ですが、エロスはプシュケーに恋をして、自分以外と結婚ができぬように呪いをかけます。

プシュケーはエロスが恋をしていることを知り、アフロディーテに赦しをもらうために、彼女が課す試練を乗り越えます。最終的に、二人はギリシアの神々に祝福され、プシュケーは永遠の命を得て、結婚します。
魂がなければ愛が無い、愛があるからこそ魂が生きるという切っても、切れない関係を蝶は暗示しているのです。

蝶は可憐な翅を動かし、花から花へ移ることで花の受粉を助けます。また、蝶は青虫から、さなぎ、そして蝶に変化します。虫と言っても、青虫と蝶では同じ生物には見えないですよね。見えない努力を経て、成長し、羽ばたくという意味もあります。

こうした役割も蝶が愛を意味する虫として知られているのです。

まとめ

宙を舞い華麗な生物のモチーフとして、蝶や翼・羽モチーフがあります。これらのモチーフの共通の意味は人間ができない宙を自由に動くことから自由という意味が大きな意味です。

ですが、翼には自らの意思で動くという意味が加わるので、自ら進もうとする人、困難に立ち向かっている人に対する背中を押す意味になります。また、対で初めて機能を果たすことから、結婚等に選ぶのにもおすすめなモチーフです。天使の背中にも翼があるため、タロットカードの審判の復活という意味もあります。

羽は天使が来ている、風を掴むという意味から、幸運の兆しという意味が強くなります。また、羽はネイティブ・アメリカンで渡した人にももらった人にも幸運が訪れるモチーフのため、プレゼントやペアアクセにはおすすめしたいモチーフになります。

蝶は、青虫から蝶に変化することから努力が開花するという意味があります。また、古代の神話から、美や愛と言った可憐な象徴としても愛でられてきました。美しさと前向きさ、両方含まれているモチーフなので、恋愛運と仕事運両方取り入れたい人には選んで欲しいモチーフになります。
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