嵐電嵐山駅の周辺は、エリア一帯がパワースポットともいわれるほど、澄んだ気の流れが感じられる場所です。中でもとくに美しい空気が感じられる「竹林の小径」を進んでいくと、「野宮(ののみや)神社」が現れます。
野宮神社は小さな神社ですが、縁結びや子宝に恵まれることでも知られており、恋愛や子授けを願うために多くの人が訪れています。中でも、願いを込めて撫でると願い事が叶うといわれる「神石」(お亀石)がとても人気です。また、源氏物語ゆかりの地としても知られる歴史があるなど、感慨深いエピソードも。
嵐電嵐山駅からも徒歩で10分ちょっとで行くことができる野宮神社の歴史やご利益について解説していきます。

野宮神社とは

野宮神社とは、縁結び・子宝安産の神様として信仰を集めるパワースポットです。京都嵐山の中でも、ちょっと違う空気が感じられることで知られる「竹林の小径」を進むと、野宮神社にたどり着きます。

野宮神社の創建時期は平安時代といわれていますが、詳細は不明です。
もともとこの野宮神社があった場所は、斎宮(さいくう:天皇の代理として伊勢神宮にお使えする皇女)が伊勢へ向かう前に身を清める場所であり、聖地と呼ばれていました。
斎宮制度は、飛鳥時代や平安時代から始まり、倭姫命(やまとのひめのみこと)が最初の斎王だったともいわれていますが、鎌倉時代の後醍醐天皇の頃まで約660年もの間続き、60人あまりの斎王が仕えられたそうです。
この斎宮たちが伊勢神宮へ向かうまでに1〜2年もの間身を清めたといわれる野宮神社。そこでは、神宮や男房、女房など150人ほどが過ごしており、特別な時間を過ごしていました。
野宮神社の境内には「斎宮旧跡」の石碑も残っており、パワースポットとしての気が感じられるでしょう。

かつての野宮の様子については、源氏物語「賢木(さかき)の巻」や「伊勢物語」、「徒然草」など多くの文学にも記されています。そして今でも野宮神社は、「源氏物語ゆかりの地」として平安時代の趣が感じられる場所となっているのです。

野宮神社|境内のおすすめパワースポット

境内のあちこちで不思議な気の流れが感じられる野宮神社ですが、その中でもとくにおすすめのパワースポットをご紹介します。

黒い鳥居

野宮神社といえば、朱色の鳥居ではなく、クヌギの木をそのまま使った黒木の鳥居です。クヌギは非常に保存が難しい木ですので、鳥居として今でも使われているのはとても貴重なことだそう。
また、この黒木の鳥居は「日本最古の鳥居」ともいわれており、非常に重厚感があり、京都の歴史が感じられる風景としても知られています。

じゅうたん苔

野宮神社では、嵐山の景観を表しているといわれる「じゅうたん苔」に覆われた美しい苔の庭を見ることができます。
美しい緑で覆われている野宮神社、そしてその中にあるじゅうたん苔の庭が、より印象的なグリーンのグラデーションを演出しているようです。

最大のパワースポット!神石こと「亀石」

野宮神社の中でも、1番のパワースポットといわれているのが丸く美しい「亀石」です。この亀石は神石といわれており、亀石を撫でながら願い事をすると1年以内に願いが叶うといわれており、多くの人が訪れています。

野宮神社のご利益は?

野宮神社の本殿には野宮大神(天照大神)が祀られているので、学問のご利益がいただけることでも知られており、進学や就職の際の願掛けにもおすすめです。
また、入口を入り朱色の鳥居をくぐると、白福稲荷大明神(しらふくいなりだいみょうじん)が祀られていて、良縁・子宝に恵まれるご利益がいただけるといわれています。こちらは、秋篠宮様が参拝されたことでも有名になり、以後良縁・子宝に恵まれる神様として広く知られるようになりました。
さらに奥へ進むと、交通安全の神様である大山弁財天(おおやまべんざいてん)が祀られており、野宮神社の中だけでもいろいろな神様からのご利益がいただけるのです。

また、前述の「亀石」のご利益も広く知られています。子宝に恵まれた、芸事が上達した、商売が繁盛したなど、数々のご利益をいただいたという口コミが多く寄せられている亀石ですが、よりご利益をいただくためには、野宮神社の全てのスポットを巡った後で亀石に願いを託すのがおすすめのようです。

ジュエリーローラの心葉ジュエリー

斎宮や斎王といえば、葵祭の主役でもある「斎王代」を思い浮かべる人もいらっしゃると思います。
もともと伊勢神宮での慣習として始まった斎王の制度は、やがて京都の賀茂神社でも行われるようになりました。
現代でも京都の三大祭りの「葵祭」では、斎王代が選出され、お祭りの花となります。斎王代は十二単をまとい、おすべらかしの髪の頭頂に「心葉」(こころば)という金属製の飾りをつけています。

心葉とは平安時代の言葉で「こころ」「心ばえ」という意味を持ち、人へ贈り物をするとき、花や枝を添えて気持ちを込めていたことを「心葉」といっていたそうです。

ジュエリーローラのオリジラルブランドの「心葉」も、大切な相手を思う気持ちに心を添えるお手伝いができるジュエリーとして誕生しました。

葵祭には欠かせないフタバアオイと、幸運のモチーフである馬の蹄のネックレスは、奥様や彼女への特別な日の贈り物に最適です。
最愛の人がこれから先の人生でずっと幸せであるようにという「心葉」の願いを込めて、心葉のジュエリーをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

心葉 ダイヤモンド0.1ct 葵×馬蹄ネックレス

まとめ

京都の歴史の中でも、深い歴史がある斎宮(斎王)制度は、多くの人々の印象に残ります。
野宮神社は、斎宮(斎王)が身を清めた場所と言い伝えられている歴史ある神社でした。
参拝者は、良縁・子宝に恵まれるご利益をいただくことができるなど、女性にとって嬉しい神社でもあります。
嵐電に乗って、嵐山駅まで出かけた折には、ぜひ野宮神社へ参拝してみてはいかがでしょうか。

野宮神社

〒616-8393京都市右京区嵯峨野宮町1
嵐電嵐山駅から竹林の小径まで徒歩7分ほど、さらに5分ほど進むと到着。

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