「眠れる森の美女」と聞くと思い浮かぶのは名高いアニメーション映画でしょうか。それとも「いばらひめ」として知られるグリム童話でしょうか。実はバレエでもチャイコフスキー作品として有名な演目のひとつです。その作品の中でリラの精という素敵な妖精が登場します。知恵をオーロラに贈るリラの精は善をイメージする優しく知的な妖精。リラの精が舞うその周辺にはキラキラとした光が溢れているようです。まるでリラ(ライラック)の花が芳醇な香りを振り撒くように…。パープルジュエリーにもライラックのような優しい輝きを放つクンツァイトがあります。今回はバレエ「眠れる森の美女」と「クンツァイト」。そのふたつの魅力を取り上げたいと思います。
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チャイコフスキー三大バレエとは
古典バレエの傑作とも呼ばれるチャイコフスキーの三大バレエは現代でも人気です。初演からはや150年。時代を越えてもなお愛されるその魅力は、流れるようなチャイコフスキーの旋律はもちろんのこと、感動的なストーリー展開が洗練された動きによって見事に表現されているからではないでしょうか。まずは音楽家チャイコフスキーによって生み出された三大バレエの3作品をご紹介します
1白鳥の湖…初演1877年。バレエと聞いたら白いチュチュに頭の羽根飾り姿のバレリーナを思い描く人は多いかもしれません。バレリーナの代表的な姿としても浸透している白鳥の湖。悪魔によって白鳥の姿に変えられてしまった王女の物語です。
2眠れる森の美女…初演1890年。100年の眠りにつくオーロラ姫と王子の物語ですが、善悪の対立を象徴する二人の妖精が物語を劇的に彩ります。
3くるみ割り人形…初演1892年。クリスマスの夜にくるみ割り人形がいざなうお菓子の国での夢のような時間の物語。また耳なじみの良い音楽も有名でたくさんのCMなどに採用されています。
「眠れる森の美女」あらすじ
ある国に一人の王女が誕生しました。その名はオーロラ姫。生誕のパーティーが盛大に開催され6人の妖精が招かれます。「優しさの精」「やんちゃの精」「寛大の精」「遊び心の精」「勇気の精」「知恵の精(リラの精)」それぞれの妖精たちはオーロラ姫が幸せになりますように…と魔法をかけます。そこへ一人招かれていなかった悪の妖精カラボスが現れます。カラボスは激怒し「成人の誕生日に糸車の針に刺されて死ぬだろう」とオーロラ姫に呪いをかけました。慌てふためく国王たちにリラの精が「呪いを消すことはできないけれど、糸車の針に刺されたのち100年の眠りにつく」と魔法を掛け直します。そして「運命の人とのキスによって目を覚ます」と…。
「眠れる森の美女」の第3幕で童話の主人公たちが次々と踊るシーンは、子供のころの記憶が鮮やかに蘇るような体験を与えてくれるのです。
善悪のシンボルとなる二人の妖精
作品の見せ場のひとつにリラの精のヴァリエーションがあります。ライラック色の衣装に身を包み優しい踊りを見せてくれるリラ。悪の妖精カラボスに対して善の妖精リラは対照的な存在です。このお話では善と悪がはっきりしています。古典的ストーリーの特徴のひとつと言えるでしょう。悪者にも生い立ちや考えがある…といった点が見当たらず、ただシンプルに悪者に徹しています。カラボスが登場するだけで舞台上の雰囲気がガラリと変わります。踊りとマイムでストーリーを表現するバレエではこれくらいすっきりしている方が観る側も混乱せずに済むのかもしれませんね。
童話の登場人物が繰り広げる華やかな第3幕
目を覚ましたオーロラ姫とデジレ王子の結婚式。妖精やたくさんの人々がお祝いにやってきて華やかに踊ります。そのひとつひとつに目を奪われるとても可愛らしいシーンです。「長靴をはいた猫」「青い鳥」「白雪姫」「シンデレラ」これらの童話の主人公たちが次々と踊る第3幕。そして最後にオーロラ姫とデジレ王子のパドドゥが始まります。ファンタジックな世界が繰り広げられ、観ているだけでハッピーな気分になるような時間です。
ライラックカラーが美しいパープルジュエリー
ライラックのような優しいカラーのパープルジュエリーがクンツァイトです。やわらかな輝きは女性らしく可憐。ピンクほど可愛らしすぎず、大人女性にも身に着けやすい品のあるカラーです。近年9月の誕生石としても認定されました。ライラックの花のように儚げでロマンチックな印象を残すジュエリーです。
日中の光を浴びた花が、夕方にはやわらかな紫色に変わり、心を落ち着かせるように…。そんな自然のグラデーションを切り取ったかのような輝きです。
魅力をシンプルに伝える一粒のクンツァイト。クラシカルな雰囲気を持つねじりの効いたフチ飾りのイエローゴールドが柔らかな輝きをギュッと閉じ込め、印象に残るデザインに仕上げています。
まとめ
「眠れる森の美女」はこどもの頃から慣れ親しんだお話のひとつではないでしょうか。100年の眠りにつく、糸車の針で指を付く…など部分的には記憶に残っているかもしれません。バレエではチャイコフスキーの美しい音楽とバレリーナたちの磨き上げられた踊りが重なり、さらにメルヘンな世界を堪能できます。長年に渡ってたくさんの人の心を掴んだチャイコフスキー三大バレエの名作、ぜひ一度観に行ってみてはいかがでしょうか。
