近年、ジュエリーショップで「ラボグロウンダイヤモンド」という言葉を目にする機会が増えています。研究室で人工的に作られたダイヤモンドのことですが、「天然と何が違うの?」「本物のダイヤなの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

しかし一方で、合成ダイヤモンドを天然ダイヤモンドと区別せずに販売しているショップも存在し、消費者の混乱を招いているという問題もあります。

この記事では、ラボグロウンダイヤモンドの基本から、購入時に騙されないためのチェックポイントまで詳しく解説します。

この記事で分かること
✔ ラボグロウンダイヤモンドの仕組みと製造方法
✔ 天然ダイヤモンドとの違いを徹底比較
メリット・デメリットを正直に解説
✔ 購入時に騙されないためのチェックポイント

ラボグロウンダイヤモンドとは

ラボグロウンダイヤモンドは、研究室(ラボ)で人工的に成長させたダイヤモンドです。「合成ダイヤモンド」「人工ダイヤモンド」「CVDダイヤモンド」とも呼ばれます。

「偽物」ではなく「本物のダイヤモンド」

重要なのは、ラボグロウンダイヤモンドは「偽物」ではないということ。天然ダイヤモンドと同じ化学組成(炭素)・同じ結晶構造を持ち、硬度(モース硬度10)も輝きも同等です。

GIA(米国宝石学会)も、ラボグロウンダイヤモンドを「本物のダイヤモンド」として認定しています。専門家でも肉眼では天然かラボグロウンかを区別することは不可能です。

💎 ポイント
ラボグロウンダイヤモンドと「キュービックジルコニア」「モアサナイト」は全く別物。後者はダイヤモンドとは異なる物質で作られた模造品ですが、ラボグロウンは本物のダイヤモンドです。

2つの製造方法

ラボグロウンダイヤモンドの製造方法は主に2種類あります。

HPHT法(高圧高温法)
約1,500度・5万気圧以上という地球内部と同じ条件を再現し、炭素を結晶化させる方法。天然ダイヤモンドの生成プロセスを模倣しています。
CVD法(化学気相成長法)
メタンなどの炭素を含むガスを高温で分解し、ダイヤモンドの種結晶の上に層状に成長させる方法。近年主流になりつつあります。

天然ダイヤモンドとの違いを徹底比較

ラボグロウンと天然、それぞれの特徴を比較してみましょう。

天然ダイヤモンド ラボグロウン
生成場所 地球内部(深さ150km以上) 研究室
生成期間 数十億年 数週間〜数ヶ月
化学組成 炭素 炭素(同一)
硬度 モース硬度10 モース硬度10(同一)
価格 高い 30〜50%程度安い
資産価値 ある程度維持 低い傾向
見分け 肉眼では不可能(専門機器が必要)

ラボグロウンダイヤモンドのメリット

1. 価格が手頃

同品質の天然ダイヤモンドと比較して、30〜50%程度安い価格で購入できます。同じ予算なら、より大きく高品質なダイヤモンドを選べるのが魅力です。

2. 環境負荷が低い

採掘による環境破壊がなく、サステナブルな選択肢として注目されています。鉱山開発による生態系への影響を気にせず選べます。

3. 倫理的な懸念がない

紛争ダイヤモンド(ブラッドダイヤモンド)の問題を回避できます。採掘労働者の人権問題に敏感な方にも安心です。

ラボグロウンが向いている人
コストパフォーマンスを重視したい方
環境問題・倫理的消費に関心がある方
大きなダイヤモンドを手に入れたい方
✔ 資産価値より美しさを重視する方

ラボグロウンダイヤモンドのデメリット

1. 資産価値は低め

中古市場での価値は天然ダイヤモンドより大幅に低い傾向があります。投資目的や「いざというときの資産」としては不向きです。

2. 希少性がない

天然ダイヤモンドには「数十億年かけて地球が生み出した奇跡」という物語があります。そうしたロマンを重視する方には、ラボグロウンは物足りなく感じるかもしれません。

3. 価格下落の可能性

技術の進歩により、ラボグロウンダイヤモンドの製造コストは年々低下しています。将来的にさらに価格が下がる可能性があります。

購入時に騙されないためのチェックポイント

残念ながら、合成ダイヤモンドを天然と混同させるような表記で販売しているショップが存在します。以下のポイントを必ず確認しましょう。

購入前チェックリスト
1 「天然」か「ラボグロウン」か明記されているか
2 鑑定書(GIA・IGIなど)が付属するか
3 鑑定書に「Laboratory Grown」の記載があるか(ラボグロウンの場合)
4 あまりにも安い場合は理由を確認

「本物のダイヤモンド」という表現だけでは、天然かラボグロウンか判別できません。信頼できるショップは、必ず明確に区別して表記しています。

4C評価は天然と同じ基準で

ラボグロウンダイヤモンドも、天然と同様に4C(カラット・カット・カラー・クラリティ)で評価されます。品質にはバラつきがあるので、4Cを確認して選びましょう。

よくある質問

Q. ラボグロウンダイヤモンドは将来なくなる?

A. 物理的な劣化はありません。天然ダイヤモンドと同じ硬度(モース硬度10)を持ち、永続的に輝き続けます

Q. 婚約指輪にラボグロウンはあり?

A. 価値観次第です。「同じ予算で大きく美しいダイヤを」という方には良い選択。「天然の希少性や物語を重視」する方には天然がおすすめです。二人で話し合って決めるのがベストです。

Q. 見た目で見分けられる?

A. 肉眼では不可能です。専門の検査機器を使わないと区別できません。だからこそ、信頼できるショップで、明確な表記と鑑定書付きの商品を選ぶことが重要です。

まとめ

ラボグロウンダイヤモンドは、天然と同じ「本物のダイヤモンド」でありながら、価格が手頃で環境にも優しい選択肢です。

天然か人工かは、どちらが優れているという問題ではなく、価値観やライフスタイルに合わせて選ぶべきもの。大切なのは、購入前に正しい情報を得て、納得のいく選択をすることです。

Jewelry Rolaのスタンス
Jewelry Rolaでは、すべてのダイヤモンド製品において、天然ダイヤモンドか合成ダイヤモンドかを正確に明記して販売しております。
お客様が安心してジュエリーを選べるよう、透明性のある情報提供を心がけています。
天然・合成それぞれの特徴を理解した上で、お客様のご希望に合った一品をお選びください。どうぞお気軽にご相談ください。
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