美しく描かれた風景や人物、時代が映し出された鏡であり、時には恐ろしい表情を見せる絵画の魅力は尽きることがありません。
そんな絵画は近年、美術館でだけではなくハンカチや日傘、時計といった日常の中で身に着けられるファッションとしても昇華され、大変な人気を博しています。
今回はそんな絵画をイメージしたコーディネートの中でも、実際の絵があしらわれたものやモチーフを取り入れたもの以外で、雰囲気や概念などを取り入れたコーディネートを中心にご紹介していきます。
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絵画をコーディネートに取り入れる
絵画をコーディネートに取り入れる場合、絵画を柄として扱ったうえでファッションに取り入れる方法と、絵画の雰囲気や概念などを取り入れる方法があります。
絵画の雰囲気や概念って何?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。注目するポイントは色とその面積です。
絵画を見る際にはその細かな描写を見ようと、近づいて細部を確かめたくなりますよね。しかし、絵画に詳しい人や実際に絵を学んでいる人は一歩後ろに下がって全体を見ます。こうすることによって、全体の構図や色のバランス、雰囲気をしっかりと感じ取ることができるのです。
ファッションのコーディネートを組む際も同様に、アイテム別に考えて組み合わせるよりも全体のバランスを見てコーディネートすると統一感が出ます。
好きな作品や画家を思い浮かべて
色とその面積に注目してコーディネートを取り入れるためには、まずテーマとする絵画や作者である画家から連想させていきます。
例えば有名なクロード・モネの「睡蓮」をテーマにした場合を考えていきましょう。
睡蓮は生い茂る緑と、睡蓮が浮かぶ豊かな水が印象的な絵画です。緑と青が絵の大半を占めており、ところどころに赤や黄色、白といった色使いで睡蓮の花や光の加減が表現されています。この全体像やイメージをファッションに落とし込む際には、同じように色とその面積に注意してコーディネートを組んでいきます。
まずはトップスとボトムスを緑と青に分けたり、青いワンピースに緑のスカーフを巻いたりなどコーディネートの主役になるアイテムに大部分を占める色を当てていきます。そのあとに、使用されている赤や黄色、白をアクセサリーや靴などの小物に当てていくことで、全体的な雰囲気を近づけることができます。
この時注意しなければならないのが、差し色に使う色物の面積を小さくすることと、色数を増やしすぎないことです。これらのバランスが崩れてしまうと、まとまりのないコーディネートになってしまいます。
クロード・モネの「睡蓮」
先ほど例に挙げたモネの睡蓮では、赤や黄色、白を使ったジュエリーがおすすめです。
きれいめなコーディネートでは青いワンピースに緑のスカーフを、カジュアルなコーディネートでは濃いデニムに緑のシアーシャツなどを組み合わせて、モネの睡蓮に使われている青と緑を表現。そこに黄色が美しくインペリアルトパーズを使ったジュエリーを合わせることで、描かれている花を表現できるだけでなく、寒色で沈みがちになる色への差し色になります。
Pt900 インペリアルトパーズ11月誕生石 ネックレス
ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」
真珠の耳飾りの少女は黄色と青、そして少女がつけている真珠の耳飾りが印象的な絵画です。カラーリングが明確なので、コーディネートに取り入れやすく雰囲気もすぐにつかめます。黄色のトップスやブラウスに青いスカートやデニムを合わせるほかに、どちらかのカラーをベルトやバッグなどの小物に留めておくのもバランスがよくなります。
ジュエリーはパールのピアスやイヤリングがおすすめです。絵画のようにシンプルなひと粒のパールにすることで、絵画の雰囲気に近づくだけでなく上品にまとまります。
Pt900 アコヤ真珠 6月の誕生石 8mm ピアス
フィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」
ゴッホのひまわりは、鮮やかな黄色が使われたインパクトのある絵画です。黄色の面積が圧倒的に大きいので黄色のワンピースなど、ファッションのカラーも大胆に使ってみるのがおすすめです。靴やベルト、バッグなどは黄色の次に印象の強い茶色のものをコーディネートに組み合わせるとまとまりが生まれ、より黄色が引き立ちます。ジュエリーにはひまわりの葉や茎に使われている緑色と黄色を組み合わせたものをおすすめします。イエローゴールドの地金にエメラルドの組み合わせがひまわりを連想させるだけでなく、コーディネートに馴染むこと間違いありません。
K18YG エメラルド ピアス
まとめ
お気に入りの絵画をイメージしてコーディネートを組んだファッションで、美術館や博物館に繰り出してみませんか?
館内の落ち着いた雰囲気を楽しみつつ、併設されているカフェでお茶をしてみるのも楽しいですよね。美術館の常設展はもちろんのこと、企画展などで展示される絵画をリサーチしてコーディネートを組めば、絵画鑑賞がより楽しくなります。
ぜひファッションとジュエリー、絵画を組み合わせたコーディネートの楽しみ方を満喫してみてください。