ミンスパイ(mince pie)を食べたことがありますか?ミンスパイは、あのハリーポッターにも登場するお菓子なので、ご存じの方もいらっしゃるでしょう。

しかし、日本ではまだまだなじみが薄く、名前すら聞いたことがないという方も少なくありません。今年のクリスマスは、ミンスパイでお祝いしてみませんか?

今回は、ミンスパイがどんなものなのか、食べ方や歴史などを解説するとともに、クリスマスにおすすめのジュエリーもご紹介します。

ミンスパイとは

ミンスパイは、イギリスで古くから食べられているお菓子で、クリスマスプディングとともにイギリスのクリスマスには欠かせないものです。ミンス(mince)とは「こまかく刻む」という意味です。

クリスマスが近づくと店頭にはたくさんのミンスパイが並びますし、手作りするという家庭も少なくありません。そんなミンスパイの特徴をご紹介していきます。

ミンスパイの見た目

ミンスパイは、手のひらサイズの小さくて丸いパイです。パイ生地の中にミンスミートというフィリング(詰め物)を入れ、パイ生地でフタをして焼きます。

フタのパイ生地は、星の形や十字の切り込みを入れたものなど、クリスマスらしいデザインのものが多くあります。

中身のミンスミートとは

ミンスパイで最も特徴的といえるのが、中身のミンスミートでしょう。ミンスミートは日持ちがよく、ミンスミート以外にもいろいろ使える便利な保存食です。

ミンスミートの作り方は、みじん切りにしたりんご、ドライフルーツ、ナッツを、シナモンやナツメグといったスパイス(香辛料)、ブランデー、スエット(ケンネ脂)などと煮込むというもの。

これを1~2週間ほど熟成させてから使います。熟成期間が長くなるほど、豊かな風味や香りを楽しめるでしょう。

材料として使われるスエットとは、牛や羊の腎臓周りの脂肪のことで、イギリスでは乾燥した顆粒状のものも販売されています。本来のレシピではスエットを使いますが、代用としてバターなどを使用することもあるようです。

ミンスパイの食べ方

イギリスに伝わるミンスパイの食べ方を知って、本場のようにミンスパイを楽しみましょう。

ミンスパイの食べ方のルール

ミンスパイの伝統的な食べ方は、クリスマスの日から12日間、毎日1個ずつ食べるというもの。こうすることで、新しい年が幸せなものになるというジンクスがあるのです。

ハリーポッターでモリー(ロンのママ)がハリーに1ダース(12個)のミンスパイをプレゼントしていたのも、この伝統によるものでしょう。

ほかにも、「クリスマスの日に食べる最初のミンスパイは、願い事をしながら食べる」とか、「パイ生地やミンスミートは時計回りに混ぜないと、悪いことが起きる」とか、ミンスパイにまつわるジンクスはいろいろ。

ミンスパイを食べるときは、ぜひこれらのハッピージンクスを試してみましょう。

ミンスパイでサンタさんのおもてなし

ミンスパイは、サンタクロースの好物といわれています。

クリスマスイブの夜、子どもたちは、ミンスパイを1つとワインやブランデーなどの酒を1杯テーブルに置いてから眠りにつきます。サンタさんをもてなす風習です。

翌朝、子どもたちはミンスパイが一口かじられているのを見て、サンタさんが来てくれたことを喜ぶのです。

ミンスパイの歴史

古くからイギリスで親しまれているミンスパイ。その歴史も解説していきます。

ミンスパイの起源

ミンスパイの起源については明確ではありませんが、13世紀に十字軍が帰還した際に、中東で普及していたレシピを持ち帰って伝えられたという説が有力です。

当時のレシピでは、フルーツやスパイスだけでなく、細かく刻んだひき肉も入っていました。形も大きな長方形だったといわれています。

それが次第に小さい丸形へと変化し、砂糖が入手しやすくなった18世紀ころからは、ひき肉が入っていない、甘い味のミンスパイに変わっていきました。

ミンスパイが違法とは

「クリスマスにミンスパイを食べることは違法」といわれることがあります。これは、ピューリタン(清教徒)革命のころのイギリスに、クリスマス禁止令という法律があったことに由来しています。

ピューリタンが政権を握っていた1647年、クリスマス禁止令が議会で可決。その後、1660年にチャールズ2世によって撤回されるまで、クリスマスを祝うことが禁止されていました。当時はミンスパイの製造も禁止されていたといいます。

ミンスパイみたいな星&クロスモチーフのアクセサリー

多くのミンスパイで使われている星やクロスのデザインは、クリスマスを連想させるモチーフです。そんな星やクロスのアクセサリーをご紹介します。
K10YG アコヤ真珠&ダイヤモンド ネックレス
K10YG 6月誕生石 アコヤ真珠&ダイヤモンド ネックレス

ダイヤモンドを配したイエローゴールドのスターモチーフに、上品に輝くあこや真珠を合わせたネックレス。星の中のダイヤモンドが、クリスマスツリーのようにきらめきます。
K18WG ダイヤモンド スターピアス

星の形をしたホワイトゴールドに上質な輝きのダイヤモンドを合わせた、大人可愛いスタッドピアス。遊び心のあるデザインで、クリスマスの楽しい気分を盛り上げてくれます。
K10 ダイヤモンド クロス ネックレス

クロスモチーフの中央にダイヤモンドが輝くネックレス。立体的なデザインが斬新です。地金はイエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドから選べます。
K18 ダイヤモンド クロス アメリカンピアス
K18 ダイヤモンド 4月の誕生石 クロス アメリカンピアス

クロスモチーフにダイヤモンドを合わせた、約6cmの長さのチェーンピアス。耳元で揺れるクロスが視線を集めます。地金はイエローゴールド、ホワイトゴールドから選べます。
まとめ
ミンスパイはハリーポッターだけでなく、「ブリジットジョーンズの日記」や「鏡の国のアリス」など、舞台や作者がイギリスの作品に登場することがある、イギリスらしいお菓子です。

日本でもミンスパイやミンスミートを見掛けるようになりました。クリスマスにはミンスパイを食べて、作品の世界観やイギリスの雰囲気を味わってみませんか?

ミンスミートで祝うクリスマスには、星やクロスモチーフのアクセサリーがおすすめですよ。

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