ジュエリーローラの最寄り駅である、嵐電(らんでん)の北野白梅町から素敵な場所をめぐる旅。車窓からは、四季折々の風景青嵐電の沿線には世界遺産や有名な観光地が点在しており、一駅ずつ観光すると、京都がより身近に感じられますよ。
今回は嵐電で宇田野まで向かい、三宝寺へと参りましょう。

宇田野駅から三宝寺へ

京都市右京区の三宝寺(日蓮宗中本山三寶寺)の建立は寛永5年(1628年)。時の天皇である後水尾天皇の勅命によって開山した歴史ある日蓮宗のお寺で、後水尾天皇より「金映山妙護国院三宝寺」という号も賜っています。
春には、京都御所より根分けされた「御車返しの桜」が美しく境内を彩り、とても艶やかです。この美しい桜は、あまりの美しさに帝が車を引き返したと言う伝説がある桜の木で、700年もの間、三宝寺と京都の歴史を見守って来た桜として京都の保存樹になっています。

見所の多い三宝寺の中心となる建物は、本堂・妙見堂・大黒堂。
本堂は、1929年の昭和天皇の即位式で使われた建物の一棟を移築したものです。
妙味堂に祀られている本村は、開山日護上人の自作で、江戸時代初期より「洛陽十二支京都妙見めぐり」の1つである「鳴滝の妙見さん」として親しまれています。

「鳴滝の妙見さん」とは?

江戸時代、京都の中心である紫宸殿を中心として、十二支の方角に妙見大菩薩が祀られ、それぞれの妙見宮をめぐり開運、厄除けを祈願する「洛陽十二支京都妙見めぐり」が庶民の間で流行しました。
「妙見さん」と呼ばれる妙見大菩薩は、北極星・北斗七星を神格化した菩薩で、宇宙万物の運気を司っていると信仰されていました。
しかし、時代の流れとともに、この洛陽十二支京都妙見めぐりがだんだんと薄れてしまいかけたこともありましたが、再び新たな歴史を刻もうと当時の伝統が受け継がれています。

「洛陽十二支京都妙見めぐり」は、子・丑・寅……と干支に合わせてお寺が決まっています。
この「洛陽十二支京都妙見めぐり」での「戌」を担当しているのが「鳴滝の妙見宮」。安産祈願をする「戌の日」があるように、戌が安産に通じることから、安産を願う参詣者が多いのも三宝寺の特徴です。自分の干支のお寺からお参りしてもいいですし、今年の干支にあたるお寺からお参りするのもよいでしょう。戌年生まれの人は、戌年担当の妙見様に参拝してみるのもおすすめです。
洛陽十二支京都妙見めぐりは、一人ひとりの意図でお参りできるのも、面白いところです。

また、三宝寺の境内にある妙見様は「願いが叶う満願妙見宮」として尊信されているので、強く叶えたいお願い事がある人は、三宝寺へお参りするのもおすすめですよ。

妙見堂は人間の運気と方位、寿福を司る北辰妙見大菩薩を祭祀していますので、
運気アップを願う人や、厄除け、また戌のご利益として安産祈願としても有名です。

縁結びの塔

三宝寺には、豊臣秀頼・淀君・国松丸の供養塔があるのですが、いつしかこの党を撫でてさすり願いをかけると、良縁を得て早く結婚できると言い伝えられています。「結婚したい」「良縁に恵まれたい」と思ったときは、この縁結びの塔を訪れるとよいでしょう。
この縁結びの塔は、秀吉の側室・淀殿の姪である菊亭経季夫人の古奈姫(こなひめ)が建てたと考えられています。

縁結びの塔の向かいには、「子宝犬」の像が。この子犬たちこそ戌の神様でもあり、子宝にも良縁にも恵まれそうなパワースポットですね。

三宝寺と山田宗偏

境内東側には、千宗旦の門弟で茶道宗徧流の流祖である山田宗偏が建てた「四方庵」の跡が。山田宗偏は若い頃この「四方庵」で茶道の道を極めました。
山田宗偏といえば、吉良邸で催される茶会の日を赤穂義士の大高源吾に教え、討ち入りを助けたことで有名ですが、そんな宗偏を讃えて「松宝庵」という茶室が建てられています。

茶室「松宝庵」からは京都市内や伏見桃山城が一望できます。日常の喧騒を忘れさせてくれるような透き通った空気感は、別のタイムラインにいるような感覚になりますよ。

冬の風物詩「厄落とし大根焚き」

三宝寺といえば、毎年12月の「大根焚き」を思い出される方も多いのではないでしょうか。鎌倉時代に親鸞上人が三宝寺を訪れた際に、村人が大根を煮ておもてなしをしたことが大根焚きの始まりで、この時は日蓮上人・日朗上人・日像上人の御真骨が御開帳となります。
大根焚きの日には、1年の罪汚れを落とすための「厄落としの祈祷」があり、多くの参拝者が大根をいただきながら無病息災を願うのです。
大根と一緒に出てくる「柚子ご飯」もとても美味。柚子は、日蓮が体を温める良薬として珍重したものなのだそうです。
2020年の大根焚きは、残念ながらコロナウィルスの感染拡大防止のため中止になってしまいました。まだまだ見通しが立たない状態ですが、コロナウィルスの厄を落とす意味も込めて、再開することを願うばかりです。

厄除けにおすすめの宝石は?

厄除け・開運を願う気持ちは、今も昔も変わらず多くの人が幸せを願っています。そこで、厄除けのお守りとしておすすめのアミュレットネックレスをご紹介します。
アミュレットは、持ち主に災難や厄が降りかからないように保護してくれるお守りのようなもので、古代より世界各地では様々なアミュレットが用いられています。ローマでは怪我や病気から子どもを守るためにアミュレットを持たせるという言い伝えがありました。

こちらのハートアミュレットネックレスは、ハートモチーフの中に、ルビー・ピンクトルマリン・シトリン・エメラルド・ブルートパーズ・サファイア・アメジストの7色の宝石が閉じ込められており、とてもパワフルなネックレスです。

ご自分用にはもちろん、大切な奥様や彼女へ、厄除け・開運・お守りがわりのギフトとしてもおすすめですよ。

K10WG 7石ハートアミュレット ネックレス

まとめ

嵐電で巡る旅として、宇田野駅から行く三宝寺をご紹介しました。三宝寺は、春の御車返しの桜のほかにも、枝垂れ桜や楊梅(やまもも)の木などがあり、見応えがあります。
大変なご時世ではありますが、世の中の安寧を願いながら、鳴滝の妙見さんにお願いごとをしてみてはいかがでしょうか。

三宝寺

住所:〒616-8256
京都府京都市右京区鳴滝松本町32
電話番号:075-462-6540
年中無休
拝観時間:9:00〜16:00

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