日本各地に、先人たちが残したたくさんの仏像があります。その眼差しや佇まいは私たちの心に静かに寄り添ってくれます。人が神仏に祈り願う気持ちは古来より変わることなく、デジタル化した現代においても、年始やここ一番といった大切な時に人は手を合わせます。身近でありながら特別な存在の仏像。仏像が好きで見て回ることが趣味という話も聞きますが、実はちょっとよくわからない…ということはありませんか?奥深い仏像の世界の扉をほんの少しだけ開けてみたいと思います。

仏像は4種類に分類されます

仏様は「如来」「菩薩」「明王」「天」という4つの種類に分けられます。1つずつ順を追って見ていくとともに、各々にまつわるチェックポイントも取り上げました。次回仏像を目にした時に見てみてくださいね。

1如来

仏教を始めたお釈迦様は、もともと小さな国の王子様でした。でも病気などで苦しむ国民を見て、みんなが幸せに暮らせる方法を探すために裕福な暮らしを捨てて修行の旅に出ます。そして厳しい修行の中で悟りを開き人間にはない特徴を体得します。その姿こそが「如来」です。そのため、如来は修行をするのにふさわしいシンプルなファッションで人間とは違う体の特徴を見てとることができます。
●『如来の頭はパンチパーマ??』髪の毛の1本1本が巻貝のように渦を作っています。そして知恵がたくさん詰まった頭部のてっぺんが盛り上がっています。

2菩薩

お釈迦様が小さな国の王子様だったころの姿を元にした仏像が「菩薩」です。そのため様々なアクセサリーをつけるなどとてもオシャレな姿をしています。
人々の願いをすくい取る力を持っている観音菩薩をもとにそこから十一面観音菩薩や千手観音菩薩などパワーアップしていきます。そのほかにも、ある分野に秀でた文殊菩薩や地蔵菩薩などがあります。
●『手が千本なくても千手観音菩薩!?』千手観音菩薩はたくさんの手で人々を救うとされています。でもさすがに1000本手があるようには見えませんよね。実際数えてみると胸の前の手を除いて40本。菩薩の手1本は25本分の働きをするとか。40×25=1000本ということですね。ちなみに手のひらには眼が付いています。

3明王

悪事を働く人々を怒り、強い力を持って正しい方向へと導いてくれる仏像が「明王」です。そのためほとんどの明王は怒った表情をしていて口元からは牙が覗いています。ヘビを巻き付けたりドクロのネックレスを身に着けるなどアクセサリーもなんだか恐ろしいものが多いのも特徴のひとつ。また多くの明王は怒りの炎を光背にしています。
●『動物とセット!?』水牛に乗った大威徳明王や獅子の冠を付けた愛染明王など、強そうな動物とセットになっていることが多い明王。その中で珍しいのが孔雀にまたがった優しい雰囲気の孔雀明王です。でも孔雀は毒蛇をも食べる実は強い動物なんですよ。

4天

「天」はかつてインドの神様でしたが、仏教が生まれたのちインドの神様も「仏教ってステキ!」と仏様に仲間入りしました。現在のスポーツでいうところの超強力外国人助っ人選手といったところでしょうか。鎧を付けたものや服を着たもの、靴を履いたものなど個性豊かな装いをしています。
●『仏様にも夫婦あり??』七福神の中にも大黒天・毘沙門天・弁才天の3人の天が。その中の毘沙門天は吉祥天と夫婦であるとされています。天には性別がありますが仏像にペアがあるとは驚きですね。

なぜ仏像は金色?

年月を経て現存するものは独特の深みがあり黒っぽい色の仏像が多いですよね。安置されている場所も保存状態を配慮し薄暗い場所が多く、より一層黒々と感じます。
でも復元したものを見ると思った以上に金色!金箔や金蒔絵で仕上げられたものなど黄金の輝きを放っています。ではなぜ仏像は金色なのでしょうか。諸説ありますが金は他の色に染まることがなく確立された存在であること。また仏の世界では肌による差別がないよう一同に金色の肌をしているともいわれています。昔から差別は争いのもととなると多くの人が憂いていたことがわかりますね。
金は格式高く荘厳な色です。ジュエリーにも黄金の輝きを秘めたものがたくさんあります。金色はミニマムなデザインでも存在感は抜群。肌馴染みも良く浮き立ちすぎることもありません。続いて金色の輝きが格別なゴールドジュエリーをピックアップしたいと思います。
K18YG イヤリング

立体感があるゴールドのイヤリングは重厚で趣があります。質感に変化を持たせた二つのゴールドラインが交差するデザインはシンプルながら奥行を感じ、大人女性のワンポイントアクセントにピッタリです。

K10YG バーネックレス

パイプバーがスッキリ見えの印象を残すネックレス。緩やかな捻りが入った曲線は仏像のたおやかで優しい流曲線のよう。芯のある大人女性の首元で主張しすぎることなく、洗練された雰囲気漂うジュエリーです。

まとめ

ゴールドジュエリーを身に着け大人の遠足へ。仏像と向き合う時間を作ってみませんか?そのとき、どこをポイントに見ていいのか迷ってしまったなら…。仏様にもいろいろな種類や役割があったなと、思い出しながら見ていただけると幸いです。その中で古来の人々と同じ思いを共有できる瞬間があるかもしれません。

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