誰しも「ジェンダーレス」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。島国であるが故に「多様化」が世界的に見て遅れがちな日本ですが、若い世代を中心に常識が変わりつつあります。女の子だから、男の子だからという概念はナンセンス。性別に縛られずに個性を表現できる時代になりました。幼い頃に親が選んでくれる服に違和感を抱いていたという記憶はありませんか?ジェンダーレスという言葉が当たり前の若い世代だけではなく、今まで違和感を見てみぬふりをしていた大人も本来の自分を楽しみ始めましょう。

今さら聞けない「ジェンダーレス」とは?

メディアで「ジェンダーレス」という言葉を耳にする機会が増えましたが、その言葉の意味をご存じですか?若い女の子が男性的な恰好をしていたり、メイクをする男の子がいたりと何となく「中性的な」というイメージを抱いている人もいるのではないでしょうか。まずは言葉の意味をしっかり理解しましょう。

ジェンダーレス

生物学的な性差を前提とした社会的・文化的性差を無くそうとする考え方を言います。例えば、以前は制服も男性はスラックスで女性はスカートと決まっていて選択することはできませんでした。しかし、現在ではジェンダーレスの考え方を取り入れ、男女共にスラックスを選択肢できる学校が増えてきました。その他には、保育士や看護師のように職業の呼び方を統一して性差を無くすこともジェンダーレス化の1つです。

ジェンダーフリー

生物学的な性差による役割分担にとらわれず、誰もが平等に自分が望む生き方を選択できるようにしようという言葉です。ジェンダーレスと似た言葉ではありますが、ジェンダーレスが性差を無くすことに重きを置くのに対し、ジェンダーフリーは「女だから」「男だから」という固定概念を捨てて自分らしく生きることに重きを置いた言葉です。近年、男性の育児休業取得が推進されているのもジェンダーフリーに基づく取り組みによるものです。

ユニセックス

ファッションや化粧品で使われることが多い言葉で男女の区別がないという意味を持っています。ジェンダーレスのように思想を表す言葉ではなく、あくまでカテゴリーを表しています。

ジェンダーレスファッションとは?

ジェンダーレスファッションとは中性的な恰好を指すことが多いですが、その根底には自分の持つ個性を大切にしてファッションを楽しむことがあります。今まで性別によって分けられていたアイテムの垣根が低くなり、より自由に自分を表現できるようになりました。

大人のジェンダーレスファッションの始め方

いくら世の中でジェンダーレスが一般的になってきたとはいえ、いきなり本来の自分を表現するのは勇気が必要ですよね。そんな大人のジェンダーレスファッションの始め方をご紹介します。
①色
性別に関係なく好きな色を身にまとっている人も多いとは思いますが、「女性だから」「男性だから」と本来好きな色を選ばずにいた人はまずここから始めてみましょう。さりげないと思われがちですが、色のもたらす印象は意外と大きいのでファッションを変えていく足がかりになりますよ。

②小物
小物も気軽に変化をつけられてオススメです。バッグのテイストやアクセサリーのモチーフを自分らしく変えてみましょう。少しずつ自分のお気に入りが増えるのって嬉しいですよね。クロスは以前からユニセックスアイテムとして人気なので取り入れやすいですね。
K10YG トライアングル オニキスネックレス

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③休日に楽しむ
オフィスでの服装を変えるのは、色や小物を変えることに比べて難易度が上がります。今まで築き上げた自分のイメージがあるでしょうし、それによって働きやすさが変わったりするでしょう。ジェンダーレスの観点からすると、そういったことを無くすことが必要なのですが、革命家でもない限り簡単な話ではないですよね。オフィスでは色や小物で個性を表現していくとして、休日は自分らしさを楽しむというのはいかがでしょうか。オンオフの切り替えにもなって休日が待ち遠しくなりますよ。

自分を肯定することは自由への第一歩

大人のジェンダーレスファッションを楽しむために最も大切なことは「自分を認める」ことです。もし本来の自分を周囲が受け入れてくれなかったとしても、自分自身が認めていればこれ以上心強い味方はいないですよね。本来の自分を表現する一歩目を踏み出した時は少し孤独を感じるかもしれません。でも、以前よりも自分が一緒にいたいと感じられる人達に出会えますのでご安心を。

ジェンダーレスが当たり前の世界は性差がなくなるだけではありません。より個性を表現しやすい世界になるでしょう。例えば、女性でも本当はピンク色やレースがあしらわれた服が好きなのに周囲の目を気にしてその気持ちを隠していた人もいると思います。ジェンダーレス化の先には、その人の本質がより大切にされる社会が待っています。まずは自分の本質を大切にすることから始めてみませんか?

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