昨今モルガナイトがセッティングされたキュートなジュエリーを見る機会が増えてきました。モルガナイト?えっ、アンモナイトじゃなくて?こんなとんちんかんな勘違いこそありませんが、他の半貴石と比べて、まだまだ知名度はありません。

こんなにかわいいピンクなのに、というわけで今回はモルガナイトを主役に、その魅力や気になるジュエリーモードの動向から、着用する上の注意点まで、モルガナイト祭りの内容をお届けしたいと思います。

モルガナイトってどんな宝石?

モルガナイトは最近特に人気を集めている、ペールピンクのかわいい色合いの宝石です。ここではその鉱物的特性を中心に、その謎めく宝石の魅力にメスを入れていきたいと思います。

J.Pモルガンにちなんで付けられた鉱物

どこか不思議な響きを持つモルガナイト、実はこの鉱物かの有名なアメリカ人銀行家兼鉱物収集家である、J.Pモルガンにちなんで名づけられた宝石です。

モルガナイトはベリル系の宝石の一つで、淡いピンク~薄い紫色を呈するベリルのことを総称してモルガナイトと呼んでいます。このかわいらしいピンクは、セシウムとマンガンによる着色だと考えられています。

まるで儚い恋愛みたいな、まるで春の夜桜のような薄いピンクが特徴のモルガナイトですが、内包物がなく、色味が濃くなればなるほど、その鉱物的価値は上昇。

基本的にモルガナイトはモース硬度が7.5~8と高いためリング、ピアスにイヤリング、ネックレスまで様々なジュエリーに加工が可能です。
K18PG モルガナイト 1.3ct ハート ピアス

色によって異なるベリル系宝石の仲間たち

モルガナイトは前述のとおりベリル系に属する宝石ですが、ベリルグループはその化学的に呈するカラーリングによって、異なる鉱物名を与えられています。

特に有名なものはグルーンのエメラルド、淡いオーシャンブルーが瑞々しいアクアマリン、真っ赤な深紅色はレッドベリル。その他にも黄緑色のヘリオドール、イエローカラーはイエローベリルまたはゴールデンベリルなどと呼ばれています。

このようにベリル類はその色の違いによって異なる宝石名、鉱物的価値が与えられており、宝石マニアには大変人気の高い鉱物として知られています。

化学処理が行われ、色の調整が行われること多し!

ベリル系の宝石は、加熱処理をすることでアクアマリンのような薄いブルーに色を変化させることが可能です。そのためほとんど無色に近いモルガナイトなどは、加熱をしたのちアクアマリンとして売られることもしばしば。

またモルガナイトの色味を強くするために、放射線処理や加熱処理が行われることも多く、その結果素晴らしいピンク色を呈するようになります。

ただし人工的に石に処理をすること自体、宝石の資産価値に影響を及ぼすこともあるので、どうしても気になる方は購入前に確認することをオススメいたします。

KAWAIIが合言葉!モルガナイトが若い女性に人気の訳とは?

ピンクカラーが可愛い!と世界的にも流行の兆しがあるモルガナイト。ここではそんなモルガナイトが、女性に支持されるその理由について考察していきたいと思います。

女性の圧倒的支持の理由は、カラットの大きさと市場価格にあった

モルガナイトはその硬度からもデイリーユースに適し、特に大きなカラットのモルガナイトはサーモンピンクの色合いが強く出ることもあり、大型ルースを利用したモルガナイトジュエリーの人気は昨今鰻昇り。

その発掘自体も大きな原石として見つかることが多く、高価な貴石では考えられない重量のルースも、比較的安価で取引されることも人気の秘密です。

天然のサーモンピンクであっても、加熱、放射線処理後のサーモンピンクであっても、どこかIphoneのローズピンクを思わせる上品な輝きは、アップルマニアでなくとも虜になってしまうとの声は、決っして少なくありません。
K18PG モルガナイト 2.0ct 一粒ピアス

ダイヤモンドとの相性も良く婚約指輪にもピッタリ!

サーモンピンクとダイヤモンド、この組み合わせは想像以上の美しさ。昨今王室メンバーやハリウッドスターの婚約指輪にも、薄ピンク~ピンク系統の宝石をダイヤモンドで取り囲んだデザインリングが大人気!

ピンクダイヤモンド、ピンクサファイアにはちょっと届かない、だけどロマンチックな淡いピンクの婚約指輪が欲しい!そんな方にこそ、モルガナイトの婚約指輪をオススメいたします。

特に透明度が高いダイヤモンドとピンクゴールドによるモルガナイトリングは究極にエレガントで、カラット数の大きいものは更なる指先の存在感を見せつけてくれます。

モルガナイトを愛でる上で留意しておきたい注意点

トレンディーな女性を演出するには最高の宝石、モルガナイト。何度も申し上げる通り、モルガナイトに関しては、通常の使用で大きなダメージを受けることはあまりありません。

温水、石鹸水や超音波洗浄機等でジュエリーごと洗浄することも可能です。しかしカラットが大きいものは日常生活においてぶつけたり、縦爪タイプの物は服に引っ掛かる場合もあるので、アグレッシブに活動する際、調理やシャワータイムなどTPOに応じて、使用を控えることも大切です。

まとめ

今回はモルガナイトの鉱物的特徴から、ジュエリー加工についての魅力をお話してみました。ベリル系の中でも特にそのピンクカラーは女性に人気が高いため、記念日やサプライズプレゼントにもピッタリ!

価格に関しても、カラット数の割にはお得感がある値段帯なので、大きなルースで自分色を出したい女性にもオススメできる、それがモルガナイトという宝石なんです。
K18YG モルガナイト ダイヤモンド 0.06ct ハートピアス

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