2022年4月に行われた第94回アカデミー賞でプレゼンターのクリス・ロックを平手打ちしたことで物議をかもしたハリウッドのレジェンド、ウィル・スミス。
妻のジェイダ・ピンケット・スミスを侮辱する発言に対して、いきなりクリスに暴力をふるったウィル・スミスに対して、日本では同情の声があがりました。しかし、欧米では彼の暴力を非難する声が続出し、俳優としてのキャリアの危機にあるといわれています。
この記事では、ウィル・スミスの行動の根本にあり、欧米や日本で今でも根深い「男、女はこうあるべき」という考え方について掘り下げてみます。またウィル・スミスの再起を願って、彼のアクセサリーの特徴を紹介。女性でも男性もマネできるスタイルなので、ウィル・スミスへの応援の気持ちもこめて、是非参考にしてみてください!
Contents
ウィル・スミスの代表作
今ではハリウッド映画では「お馴染みの顔」であるウィル・スミスですが、彼のキャリアの初期の作品や代表作は何かご存じですか?
ウィル・スミスを一気に有名にしたのが1990年から放送された『ベルエアのフレッシュ・プリンス』です。その後も1995年公開の映画『バッドボーイズ』、1996年の『インデペンデンス・デイ』、2001年に公開され、第74回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされた『ALI アリ』などなど。
挙げればきりがない程、彼が出演する映画が続々とヒットを飛ばし「ドル箱」(お金儲けとなる物や人物)と呼ばれています。
ウィル・スミスの「ビンタ騒動」で考える男女平等とは
それではウィル・スミスの行動がなぜ一方的に非難されているのか、男女平等の観点を交えて、その理由をさぐっていきましょう。
「スタンドアップコメディー」では悪口は当たり前!?
まず「スタンドアップコメディー」に対する、欧米での考え方を理解する必要があるかもしれません。欧米では「スタンドアップコメディー(Standup Comedy)」と呼ばれるものが人気で、コメディアンの知名度によって、世界各国の首都や、もしくは地方都市を訪れてコンサートホールなどの会場で、日本でいう「お笑い」の公演を行います。
日本の「漫才」「お笑い」などとの大きな違いは、スタンドアップコメディーでは「最前列に座っている人が冗談の対象になる」のがお馴染み、という事です。ターゲットになったら最後、容姿に関してなど失礼なジョークを次々と飛ばされるため「それでも構いません」という人が最前列に座ることが暗黙の了解になっています。
ジョークの内容はさておき、騒動のあったアカデミー賞でも、最前列に座っていたジェイダが「慣習通り」ターゲットになってしまった、という事になります。
ウィル・スミスの行動、何がいけないの?
日本では「妻を守った」「悪く言われたから仕方がない」とみなされていたウィルの行動に対して、欧米目線では主に以下の3つの疑問が生じます。
1)なぜジェイダ(妻)への中傷に対し、ウィル(夫)が行動の「中心」となるのか?
この場合、当事者はクリスとジェイダの筈です。ウィルが間に入ったということは、女性が男性に「守られるべき」という考えが元になっている行動ともいえます。
「守る」ことは全て「善」と思われがちですが、自立した大人同士で「守らなくては」と感じるということは、相手の「対処能力が低い」とみなしていることになります。
そして、ジェイダは「守られる」ことを望んでいたのか、という本人の意思が置いてけぼりになってしまっています。
2)激高した理由は「顔に泥を塗られた」と感じたからでは?
愛のため、という大義のもとだったと主張したウィル。でも、実は「自身の名誉が傷ついたと感じた」のでは?という疑問が生じます。妻への発言を間接的に「自身への侮辱」と受け止めたのは、女性が独立した存在ではなく「男性のものだ」とする考え方が垣間見えます。
3)なぜ「言葉」に対して、突然の「暴力」で応えるのか?
男性にとって「暴力」が「勇敢である」や「威厳を示している」とみなされる、有害な「男性像」がもとにある可能性があります。例えば、職場で同僚の心無いジョークに傷ついたとしても、いきなり殴りかかるのは行き過ぎた行為ですよね。
今後の「コメディーショー」でも、観客がいきなりコメディアンに殴りかかる、という行為を助長しかねません。また、クリス・ロックが同じように暴力で応酬していたら、収拾がつかない状態になった可能性も否めません。
その後のウィルの行動
アカデミー賞に今後10年間出席が禁止されたウィル・スミスですが、騒動後の彼の行動は?
クリス・ロックに謝罪
2022年7月ウィル・スミスはYouTube やインスタグラムに、クリス・ロックに対し「謝罪したい」「後悔している」という内容の動画を投稿し、注目されました。しかし、未だに2人は和解していないようです
最善策はなんだったのか?
脱毛症で苦しんできた妻がからかわれるのは、ウィル・スミスにとって耐えられない屈辱だったに違いありません。ただ、この騒動から学んだとおり、暴力は更に人を傷つけてしまいます。
ウィル・スミスが代わりに取れた最善の行動は、まず①ジェイダにどうしたいか意見を聞いてそれを尊重すること、そしてジェイダの返答によっては②2人でその場を去って抗議のアピールをすること、だったのではないかと言われています。
ウィル・スミスの再起を願って!アクセサリーに注目
アカデミー賞という晴れの舞台で、物議をかもす行動を起こしてしまったウィル・スミス。でも、彼には今後もまだまだ作品に出演してほしい!というファンは多いのではないでしょうか?ここでは彼の再度の活躍を願って、彼が過去に身に着けていたアクセサリーにフォーカスします。
ウィル風になれるアクセサリーは「スタッドピアス」
ウィル・スミスが着用するアクセサリーの特徴は、両耳の存在感のあるスタッドピアスです。
こちらのブラックダイアモンドが存在感のあるスタッドピアスは、男性にも女性にもおすすめのアイテム。少しこぶりなので「着けてみたいけど自分に似合うが不安」というビギナーにも打ってつけです。
Pt900 ブラックダイヤモンド ピアス
こちらのゴールドのイヤーカフは、ウィル・スミスがジーニーを好演した2019年公開の「アラジン」を彷彿とさせ、ファッションのアクセントにもなります。女性にも男性にもおすすめです。
K18YG 甲丸 イヤーカフ
まとめ
今回は男女平等の視点を交えて、第94回アカデミー賞のウィル・スミスが起こしてしまった「ビンタ事件」について考えてみました。1990年の『ベルエアのフレッシュ・プリンス』に始まり、出演する作品がたびたび大ヒットとなり、世界中から愛されてきたウィル・スミス。今後も彼の活躍を世界中が望んでいるはず。ウィル・スミスのアクセサリー使いを見本にして、ささやかにでも彼を応援していきましょう!