ネットやSNSでよく目にする「メンヘラ」ってどういう意味なんだろう?と思ったことはありませんか。「あの子メンヘラだよね」と言われたとき、なんとなく雰囲気で返事をしているけれど、実際のところメンヘラの意味はよくわかっていない、という人も多いのではないでしょうか。
実は、「メンヘラ」とは特定の症状を指しているのではなく、幅広い意味合いで使われています。今回は、メンヘラの意味、メンヘラの特徴について説明するとともに、メンヘラの原因や脱メンヘラの方法についても詳しく解説していきます。

メンヘラの意味は?

医学的な診断として「メンヘラ」という疾患があるわけではなく、「メンヘラ」はもともと「メンタルヘルス」(心の健康)から派生した言葉です。2010年頃、インターネット上の掲示板内の、心や体の健康やその悩みについて書き込む「メンタルヘルス」というスレッドがあり、「メンタルヘルス」を略して「メンヘル」と呼ぶようになります。その後「メンヘル」から「メンヘラ」という言葉へ派生し、「メンヘラ」という言葉が定着していきました。

もともとは、メンタルヘルス掲示板に書き込んでいる精神状態が不安定な人たちのことを「メンヘラ」と呼んでいたのですが、今ではもっと幅広い意味合いで使われるようになり、依存体質の人や心が不安定な人、承認欲求が強い人、自虐行為をする人などのことを総称して「メンヘラ」と呼ぶようになっています。

メンヘラの特徴について

「メンヘラ」と呼ばれる人たちには次のようなことが挙げられます。

・ネガティブでマイナス思考
メンヘラの人は、基本的にネガティブでマイナス思考です。自分の身の回りで起こる出来事はだいたいマイナスに捉える傾向があり、気づけばネガティブなことを考えています。また、一度ネガティブに考え始めるとどんどん物事を悪い方向へ考えてしまうため、負の連鎖につながってしまう可能性もあるのです。

・承認欲求が強い
メンヘラと呼ばれる人たちは、承認欲求が強いという特徴があります。誰の心にも本能的に承認欲求はあるのですが、メンヘラの人たちはとくに周りの人に「認められたい」「褒めてほしい」という思いが強すぎるため、実生活でもSNSでも人からの反応を求めすぎてしまう傾向があるのです。

・依存体質
メンヘラの人は、人やモノなどに関わらず何かに依存する傾向があります。人に依存する場合は男女問わず依存しますし、SNSやアルコール、薬などに依存してしまうことも。
また、恋愛にどっぷり依存する恋愛体質の人も多く、恋人ができるとその人と常に一緒にいたいと思うため、パートナーを強く束縛してしまいがちです。

・卑屈だけどプライドが高い
メンヘラの人は、自己価値が低く卑屈な側面を持っていますが、その反面プライドがとても高いという特徴があります。自分に自信がないため「私なんて……」という劣等感が常に根底にあるのですが、プライドが高いため、人からいじられたり指摘されたりするのがとても嫌いです。

・感情の起伏が激しい
メンヘラと呼ばれる人たちは、急に笑ったり怒ったり泣き出したり……と感情の起伏が激しく、情緒不安定な人が多いです。
とくに怒りに弱いため、怒りをそのまま相手にぶつけてしまうなど、感情をすべて表に出してしまう傾向があります。ただ、怒りのエネルギーを解放した後は気が済むことから、急に優しくなる様子も見られます。こうやって、周りの人を振り回してしまうことが多いです。
また、メンヘラの人はどこで怒るのかが周りの人たちからわかりにくいため、意味もなく怒っているように思われることもしばしばあります。

メンヘラになってしまう原因は?

メンヘラの意味や特徴を見た時、「自分にも当てはまる要素がある」と思う人も多いでしょう。そこで、メンヘラになってしまう原因についてご紹介します。

・幼少期の愛情不足
幼少期の家庭環境が好ましくない場合、親子のスキンシップが少ない、抱っこをされた時間が短いなど両親からの愛情を十分に受けずに育つため、寂しい子供時代を過ごすことが多いです。すると、心は常に愛情不足の状態になってしまい、親からもらえない愛情を他の代替品で満たそうとして人や物に依存してしまう傾向が出てくるのです。

・人と比較されて育った
いろいろなことができるようになる幼少期は、親から「上手にできたね」と褒めてもらいたいものです。しかしその時期、常に兄弟姉妹や身近な誰かと比べられてきた人は、自分でも気づかないうちに劣等感が植え付けられ、心に傷をたくさん抱えながら成長していきます。
そのため、「どうやったら人から認められるようになるか」「どうやったら愛されるのか」と常に考えながら行動する癖がついてしまうのです。

・トラウマがきっかけになる
人生において何かしらのトラウマを抱えたことが引き金となり、メンヘラ傾向が強くなる場合もあります。いじめやDV、信頼していた人からの裏切りなどで心に傷を負ってしまうと、自分のことも他人のことも信じられなくなり、その結果自己価値が低くなるとともに、ネガティブ思考になってしまうのです。

このような状況は、今この世界に生きている人たちの中で多くの人が経験していることでしょう。誰もが多少なりとも過酷な状況下の中で生まれ育っているため、メンヘラと呼ばれ人たちの数もどんどん増え続けているのです。

脱メンヘラのためにできること

メンヘラ傾向がある人たちは、心の弱さゆえに、生きづらさを抱えていることが多いです。心の弱さも性格の特徴や個性の一つなのですが、もし「自分がメンヘラかもしれない」と思っていて、少しでも改善したいと思うのであれば、メンヘラから抜け出すことはできます。
そのためには、まず心の健康を回復させることが大切です。できるだけ規則正しい生活を送ること、きちんと食事をすること、適度な運動をすることなど、無理のない範囲で日常生活の改善をしていくと、徐々に思考パターンは変わっていきます。

また、人と関わるとき相手に合わせすぎないようにすることも大切です。メンヘラ傾向の人は、自分の気持ちより周りの人たちの気持ちを優先し、周囲に合わせながら生きているため、人間関係のバランスが悪くなってしまいがちです。自分の主体性がないまま誰かに合わせすぎてしまうと、人と対等な関係を築きにくくなってしまいます。人と関わるときは、自分の気持ちを常に確認しつつ、自分の軸がぶれないように意識してみるとよいですよ。

もし、メンヘラをやめたいのにまたメンヘラっぽい行動をしてしまったとしても、自分を責めすぎないことが大切です。自分に優しくすることは、周りの人への優しさにもつながります。どんな自分のことも認めて愛していくような心持ちで、根気よく心の健康を回復させていきましょう。

心を強くしてくれるお守りがわりのジュエリーもおすすめ

メンヘラ傾向があって悩んでいる人には、心を強く保ってくれるジュエリーを身に着けるのもおすすめです。
エメラルドはヒーリング作用がある宝石として知られており、自分に自信を持ちたいときや、心を強く保ちたいときに身に着けることをおすすめします。
メンヘラを改善して心穏やかに過ごしたいと思うときは、お守り代わりにエメラルドのネックレスを身に着けてみてはいかがでしょうか。
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まとめ

今回は、「メンヘラ」の意味や特徴、原因などについて解説しました。メンヘラの意味や特徴を見てみると、誰もがその要素を持っていることに気づくと思います。
メンヘラ傾向がある人は、周りに迷惑をかけてしまうこともあるのですが、自分自身が一番苦しんでいるのです。
もしも自分がメンヘラかもしれないと気づいた時は、まず自分の気持ちに寄り添い、自分に優しくすることから始めてみましょう。そして、ゆっくりでもいいので、自己肯定感を高めながら前向きな気持ちになれるように過ごしてみてくださいね。

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