京都で古くから開催されている京都三大祭りの一つである「葵祭」。
葵祭は正式名称を「賀茂祭」といい、毎年5月中旬、陰暦では4月の中の酉の日に、京都市の賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)で執り行われます。

ジュエリーローラのオリジナルブランドである「心葉(こころば)」は、この「葵祭」で斎王代が身につける「心葉」という飾りに由来しています。

お祭りの日は内裏神殿の御簾や祭具、牛車まであらゆるところを葵楓(あおいかつら)で飾るのですが、この風習は葵上賀茂神社に伝わる賀茂玉依姫命の神話が起因しています。

今回は、この上賀茂神社(賀茂別雷神社)に言い伝えられている賀茂玉依姫命の神話から葵祭の始まりまでを辿ってみましょう。

賀茂玉依姫命と御子の神話

平安時代に祭りといえば、この「賀茂祭」(葵祭)のことをさすほど、賀茂祭は古代から定着している祭事です。

京都の世界遺産でもある賀茂別雷神社(上賀茂神社)は、パワースポットとしても有名な場所で、多くの人が参拝に訪れる神社。

上賀茂神社の神紋はフタバアオイです。神事で葵の葉であるフタバアオイを使うことから、フタバアオイの模様が神紋になっています。

フタバアオイと賀茂玉依姫命

このフタバアオイが神紋になった経緯は、賀茂玉依姫命の神話が由来となっています。
昔むかし、京都を支配していた賀茂氏一族のお姫様である賀茂玉依姫命(かもたまよりひめのみこと)が川で禊(みそぎ)を行なっていた時に、川上から1本の矢が流れつき、その矢を手にした賀茂玉依姫命が妊娠して男の子を授かりました。

賀茂玉依姫命は、息子が成長した際に「あなたの父上は誰ですか?」と尋ねると男の子は「私の父上は天の神です」と答え、雷とともに上賀茂神社から天に帰って行ったのです。

その後「再び我が子に会いたい」と願った賀茂玉依姫命は、夢の中で息子に再会しました。すると神となった御子から「私に再会したいのであれば、葵の葉でカズラを編み、祭りをしなさい」とのお告げがあり、たくさんの葵の葉を飾って御子との再会を果たしたのです。
このことから、上賀茂神社の神紋が葵になったと云われています。

葵の葉の意味

上賀茂神社を見守っている葵の葉は、もともと「あふひ」(あうひ)と書かれていました。
「あふひ」の「あう」は「会う」のこと、「ひ」は「神様」を表しています。
これを繋げると、「あふひ」は「神様に会う」と意味の植物になるため、「神の偉大な力に出会う」という意味の植物だと言い伝えられてきました。

天に帰った御子と賀茂玉依姫命が再び会うことができた葵の葉が祭りのシンボルとなり、葵祭ではおよそ7,500本の葵楓(あおいかつら)があらゆるところに飾られるようになりました。

上賀茂神社と下鴨神社

上賀茂神社と下鴨神社は、どちらも世界文化遺産に登録されており、多くの環境客が訪れるパワースポットになっています。

賀茂玉依姫命の息子であり神になった御子は、「賀茂別雷大神」(かもわけいかづちのおおかみ)として上賀茂神社に祀られています。この上賀茂神社の正式名称である賀茂別雷神社は、御子が雷とともに天に帰っていく時の様子から「雷」というワードが入っているのです。

そして、下鴨神社には、御子の母の賀茂玉依姫命と、祖父にあたる「賀茂建角身命」(かもたけつぬみのみこと)が祀られています。
この下鴨神社は、紫式部が何度も通っていたことで知られる神社です。

上賀茂神社の立砂(たてすな)と岩上(がんじょう)

上賀茂神社には、賀茂別雷大神が降臨した神山(こうやま)をイメージした一対の立砂(たてすな)があります。この立砂は、多くの神社で見ることができますが、発祥は上賀茂神社です。
上賀茂神社には「清めのお砂」が販売されているのですが、この清めのお砂は高い厄除け効果があるとして知られています。

この立砂は多くの人々が訪れるパワースポットとして愛されているのですが、上賀茂神社にはもう1つ、岩上(がんじょう)と呼ばれる岩があります。
この岩上は一見普通の大きな岩があるように見える場所なのですが、実は周辺は神様の領域であるとして結界が張られています。
そして、この岩上は、上賀茂神社でも大切な神事が執り行われている場所として、神聖な気が流れている場所。上賀茂神社のエネルギーの発生源と言っているヒーラーも多く、ぜひとも訪れて欲しい場所です。

葵祭では、京都御所から下鴨神社を経由し、上賀茂神社までを「路頭の儀」として練り歩いているのです。
そして、この上賀茂神社の岩上は、宮司が葵祭の勅使と対面した際に、宮司の御祭文に対しての返祝詞(かえしのりと:神の意思を伝える言葉)を伝える場所にもなっています。

●上賀茂神社(賀茂別雷神社)
京都市北区上賀茂本山339

心葉のネックレス

ジュエリーローラのオリジナルブランドである「心葉」(こころば)。
心葉(こころば)は、葵祭で斎王代がつける装飾品の「心葉」に由来しています。
源氏物語にも登場する心葉は、相手を思う気持ちを表すものとして使われていました。
そんな心葉は、大切な人への贈り物にぴったり。
平安時代から続く心葉にリンクするような素敵な心葉ジュエリーを、記念日の贈り物に、特別なシチュエーションのプレゼントに選んでみてはいかがでしょうか。

こちらの馬蹄と、上賀茂神社の神紋でもあるフタバアオイを組み合わせたネックレスは、賀茂玉依姫命の神話から生まれてきた特別なジュエリーです。
天に帰った御子と賀茂玉依姫命が再び会うことができたきっかけとなったフタバアオイと、ラッキーモチーフである馬蹄が組み合わされたネックレス。
賀茂玉依姫命が愛する御子を思いながら集めたフタバアオイの葉は、愛のシンボルであるハートを思わせます。
そして、馬の蹄のモチーフはU字型のくぼみの部分に幸せを集めてくれると言われており、世界中で人気があるラッキーモチーフ。
さらにゴールドの馬の蹄モチーフは、豊かさをどんどん受け取ることができるように導いてくれます。

愛と幸運、豊かさのシンボルが組み合わされた葵×馬蹄ネックレス。
大切な人への特別なギフトとして、人生を共に生きてくれる大事な奥様へのプレゼントにおすすめです。

K18 心葉 ダイヤモンド 0.1ct 葵×馬蹄ネックレス

まとめ

ジュエリーローラのオリジナルブランドである「心葉(こころば)」。その由来となった葵祭は、賀茂玉依姫命の神話がベースになっていました。
賀茂玉依姫命が息子と再び会えるように祈り、たくさんの葵の葉を飾ったことから始まった葵祭。
次の葵祭では、賀茂玉依姫命の神話とともに、葵の葉で作られた葵桂に注目してみてはいかがでしょうか。

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