身に着けるだけで気分が上向きになる!なんだか今日も頑張れる気がする!
目で見て楽しむだけでなく、自分に元気をくれるラッキーチャームは、世代を超えて人気が高いジュエリーモチーフになっています。
何気なくデザインされたあのモチーフ、でも何でそれが幸運を呼ぶの?どんな意味があるの?今回はそんな気になるラッキーデザインの秘密と意味について紐解いていこうと思います。
Contents
数字、動物に植物!ラッキーチャームが生まれた背景とは?
実はラッキーチャームと呼ばれるありがたいデザインは、世界各国でその土壌、文化に風俗を基盤に、独自に発展していきました。
よく見かけるハートやエンジェルモチーフこそ全世界共通のモチーフとなっていますが、中にはその国でしか見かけないようなレアなデザインも多く見受けられます。
ここでは各々のラッキーチャームをご紹介する前に、それらのデザインが生まれたその背景と歴史についてお話したいと思います。
長い歴史を誇るラッキーチャームの起源
日本の装身具は西洋に比べてあまり発達していないと言われていますが、それでも今でいうラッキーチャームにつながる魔除けモチーフは存在していました。特に有名なものは3世紀頃から利用されてきた、ヒスイや水晶、メノウなどで作られた勾玉です。
魔除けの石として古来から愛用されてきた勾玉は、あのシーボルトも関心をよせ愛用していたといいます。
日本以外の国でも魔除けのジュエリーは、集団における個々人のアイデンティティを示すアイテム、または差別化を図る手段として利用され、なおかつ自身を強固にする意味を込めて動物の歯や牙そのもの、もしくはそれらを模った物を身に着けるようになりました。
ラッキーチャームの歴史をたどると、このように数千年の歴史を遡ることになりますが、貴金属と宝石研磨技術の発達し、ジュエリーが自己顕示につながる過程を経て、より具体化されたモチーフが豪奢なジュエリーへと変貌していくのです。
しかし幸運を司るモチーフは各々の宗教観や文化と大きく関連しており、日本では全く考えられないようなデザインも魔除けとして珍重されていきました。
例えばドイツでは食べたらアウトの代名詞、ベニテングタケがラッキーチャームのモチーフになっていますし、イギリスやフランスでは多産と飛翔の象徴としてウサギが人気を誇ります。
また欧州、イスラム圏の多くでは、邪眼を回避するためのタリスマンとして、目のモチーフのジュエリーを身に着けることで自身を保護していました。邪眼の歴史は5000年近くまで遡り、現在も他人の嫉妬、羨望などを回避するモチーフとして、珍重されているのです。
悪運退散!幸運を司るジュエリーモチーフ徹底紹介
ジュエリーデザインとして人気のラッキーチャームは、性別にかかわらず人気が高いデザインになっています。
しかし幸運に関連するラッキーチャームモチーフは、挙げだしたらキリがないので、今回は特に日本でも人気の高いラッキーチャームデザインをご紹介していきたいと思います。
馬蹄
馬蹄とかいて「ばてい」と読みます。またはホースシューとも呼ぶモチーフは、それは絶大なラッキーパワーを呼ぶアイテムとして知られ、特に若い女性に支持されているデザインです。
馬蹄とは馬のひづめを保護するための器具として発達し、人々や重い荷物を運ぶ馬の脚にはなくてはならない補助器具として活用されてきました。
現在では移動、運搬手段として馬の使用が少なくなってきたため、馬蹄が使われること自体少なくなりましたが、古代ローマの時代からU字型の馬蹄には魔除け効果があると珍重されてきたのです。
新品の馬蹄ではなく、あえて使い古された馬蹄が強い魔力を持つと信じられ、欧州各国で玄関や窓際に飾り、魔女や悪魔の侵入を防ぎ、幸運をもたらすアイテムとして現在も根強い人気を誇ります。
なぜ馬蹄がラッキーチャームになったのかというと所説ありますが、高温にも耐えうる鉄で作られる強靭さが、悪霊に打ち勝つと信じられてきたためです。
ジュエルーモチーフとしての馬蹄では鉄は使われませんが、代わりにダイヤモンドや貴石、半貴石と組み合わせ、どんなシーンでも使いやすい定番ラッキーチャームとして不動の地位を築いています。
鍵
馬蹄と共に人気が高いラッキーチャームとして、鍵のモチーフが挙げられます。特に鍵はエンジェル、四つ葉のクローバーと同様に愛や幸運を運んでくれると信じられており、数百年前に作られたジュエリーにも鍵または南京錠型のジュエリーデザインが多く残されています。
鍵は閉ざされた心を開くツールとなる、または未知の扉を開く唯一の鍵となることからも、恋愛だけでなく新たな目標に立ち向かう方の背中を後押しするモチーフとして、高い人気を誇っているのです。
ラッキーチャームは女性的なデザインが少なくありませんが、鍵型のデザインのものは男性でも違和感なく身に着けられるので、お互いの心の鍵を開くという意味を込めて、男女ペアでも楽しむのも素敵ですね!
リボン
リボンデザインも伝統的に幸運と結び付けられたジュエリーの一つです。リボン型のデザインは通称ラバーズノットと呼ばれ、中世からジュエリーデザインに多用されてきた人気モチーフでした。
蝶結びの優雅な曲線と途切れることのない縁を感じさせるデザインは、特に愛の絆を強くするデザインとして、宮廷の女性たちに愛されてきました。17、18世紀にはカラフルなエナメルで焼き付けたリボンデザインに、多くのダイヤモンドをちりばめたジュエリーが貴族、王族の豪奢な生活の必須アイテムになり、特にロシア、フランスで大流行を収めたそうです。
そのデザインの由来としては修道士が腰に結んだ縄ベルトに起因し、愛の絆以外にも清貧・従順・貞節そして三位一体といった神々しい宗教な意味も含んでいます。
リボンという女性的なデザインではありますが、元をたどれば厳かで質素な生活をしていた修道僧に由来していたとは、なんとも驚きですね!
まとめ
今回は幸運を運んでくれる人気モチーフのジュエリーと、それらが生まれた背景と歴史について触れてみました。
世界各国で異なるラッキーチャームのモチーフがありますが、日本でジュエリーとしてデザイン化されているのはごくごく一部。
もしこれらのラッキーチャームを手にすることがあれば、それらが歩んできた歴史背景や由来を調べ楽しんでみるのも面白いですね!
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