絵本を添えてジュエリーを贈る第二弾。
今回は長年にわたって国内外から注目される人気の絵本作家安野光雅さんの魅力と共に併せて贈るジュエリーをご紹介したいと思います。安野光雅さんの絵本といえば好奇心溢れる観点と自分の中に眠る想像力を思い起こしてくれるような作品ばかり。今回はその中でも「ふしぎなえ」「旅の絵本」を取り上げます。
Contents
絵本作家安野光雅さんってどんな人?
昭和43年に絵本界デビューされた安野光雅さん。その後も次々とおもしろい作品を書き続け平成24年には文化功労者として選ばれています。そして90歳を過ぎた今現在も現役で活躍中。日本を代表する絵本作家のおひとりです。
生まれ故郷の山口県津和野には美術館があり、周りの風景と共に安野光雅さんの世界観が構築されています。四方を山に囲まれ四季折々で豊かな日本らしい風土が広がる津和野の景色は日本の原風景とつながるものがあります。初めて目にした人でもなんだか懐かしく感じるような光景を見ることができる場所です。安野光雅さんの作品に優しい雰囲気を感じるのは、ここ津和野に答えがあるような気がします。
デビュー作となった絵本「ふしぎなえ」
それでは実際にどんな絵本があるのか見てみましょう。
まずはデビュー作となった「ふしぎなえ」。この絵本には文章がありません。そのタイトル通り、いざ本を開くとそこに広がるのは何とも不思議な世界。想像力と遊び心がふんだんに盛り込まれたそのひとつひとつの絵には不思議がいっぱい!そんなちょっと変わった世界の中で過ごすたくさんの人々が生き生きと描かれています。それはまるでこの実世界を表しているような気すらしてきます。
私がこの本を目にしたのは幼稚園の時でした。もう何年も前のことになりますが、今でもその本をめくった時の気持ちを思い出すことができます。「どうなっているんだろう?」「これはなんだろう?」頭の中にはクエスチョンマークだらけ。そのドキドキワクワクした気持ちこそが絵本のもつパワーなのだと大人になった今あらためて思います。
淡く優しい水彩タッチの作品の中でユーモアが光る!
「ふしぎなえ」のほかにも「あいうえおの本」など人の目の錯覚を利用した作品をいくつも発表している安野光雅さん。どうなっているのかなんだかよくわからない。わからなくていい。それがまたおもしろいのです。
そして安野光雅さんの絵本にはたくさんの見るべきポイントが隠されているのですが、それを探し出すのがなんとも楽しいのです。何年も気が付かなかった仕掛けがある日ひょっこり目に付いたり。なぞかけの答えがページをまたいであったりなかったり。そのゲーム感覚をうまくまとめているのがほっこりと心が温かくなるようなタッチの画風です。強すぎない画風は見る人によって同じ絵本でも捉え方が全く変わります。いや、同じ人でも年齢や見る時期、環境によって捉え方が変わるのです。
大人気シリーズ「旅の絵本」のおもしろさ
ここでもうひとつ、安野光雅さんの代表作をご紹介したいともいます。
旅の絵本とよばれるシリーズで2019年現在第9作まで出版されています。青い服をきた旅人と呼ばれる人が最初のページで一頭の馬を手に入れ、最後のページでその馬と別れる…。その間の旅する様子が描かれています。この絵本にも一切文章が入りません。そのため読む人がどのようにでも読むことができるのです。旅人が相棒の馬と共に行く先々で目にする風景や光景は……。中にはモンサンミッシェルなどの世界遺産や、その国で楽しまれている童話の1シーンなどが隠されていていつまでも眺めていられるような絵本です。毎回最後のページと馬と別れを告げるのですが、それがまたなんとも寂しい気持ちになるのも不思議です。
このシリーズはヨーロッパ編、イギリス編、アメリカ編…。1冊ごとに旅をする国や地域が変わります。「迷うために旅に出た」。その言葉がしっくりとはまる絵本です。
淡い色調がまるで水彩画のようなジュエリー「ロードクロサイト」
Pt900/Pt850 ダイヤモンド 馬蹄 ネックレス
柔らかで控えめなカラーがまるで水彩画の色彩のように感じられるジュエリー「ロードクロサイト」。上品さとかわいらしさを併せ持つロードクロサイトは安野光雅さんの作風とつながるものがあります。淡い色からは決して派手すぎない輝きが。長く飽きのこない、しっくりと日常に寄り添うピアスに、安野光雅さんの絵本を添えて贈るのも素敵ですね。
まとめ
安野光雅さんの絵本は子供から大人まで夢中になる魅力があります。そして優しさと遊び心が満ち溢れています。とてもたくさんの絵本を作り出されているので、目にしたことがあるという人も多いかもしれません。中には昔好きだったけど最近見ていないなという人もいるかもしれません。ぜひこの機会にまた一度安野光雅さんの「旅の絵本」を手に取ってみてください。今だからこそ見えてくるものがあると思います。
安野光雅さんの絵本をめくりながら、のんびりと空想にふける。そんな贅沢な時間は大人だからこそ必要な時間なのかもしれません。