ダイヤモンド同様素晴らしい輝きを誇るキュービックジルコニア。言わずもがなジュエリー、アクセサリー業界にはなくてはならない存在のあの子です。
しかし名前の知名度以上にキュービックジルコニアについて知識が付いてこない方は少なくありません。今回はその特徴を紹介するとともに、よく聞かれるスワロフスキーガラスとの違いについても解説していきたいと思います。
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ルースにジュエリー!キュービックジルコニアとはどんな宝石?
ダイヤモンドみたいなのに、お値段控えめ。ジュエリーを吟味しているとよく耳にするキュービックジルコニアという言葉。
何となくダイヤモンドに似たような宝石なんだろうと認識してしまう方が多いと思いますが、ここではモヤモヤしたキュービックジルコニアとはサヨナラ!
まずはキュービックジルコニアとは一体どんな宝石なのか、そこをバッサリメス入れしていきたいと思います。
ダイヤモンド並みの屈折率を誇る人造宝石!
「ダイヤモンドって美しいけれど、お高いんですの……。」
世界中の女性を魅了するダイヤモンドは、宝石業界を牛耳るまさに王様的立ち位置。そのギラギラの輝きはまさに王者ならでは、そしてそのプライスも勿論ビッグプライス。
その為ダイヤモンドに似た色、屈折率に輝きを持つ石は、しばしダイヤモンド類似石として扱われます。(模造ダイヤモンドとも呼ばれます。)つまり高級なダイヤモンドをカジュアルに楽しめる、ダイヤモンドにとって代わるもののことです。
今回ご紹介するキュービックジルコニアはCZと略されることも多いですが、こちらは勿論天然ダイヤモンドでも高温高圧化で製造された合成ダイヤモンドでもありません。
つまりキュービックジルコニアとは、ダイヤモンド様の美しさを誇る人造宝石であり、その結晶構造に鉱物的性質はダイヤモンドとは異なり、自然界には存在し得ない組成の人造石の事です。
ダイヤモンドの屈折率は2.417、キュービックジルコニアは若干下がり2.15、分散光はダイヤモンドより高い0.60ですが、その硬度はダイヤモンドより下がり8~8.5程度になりますが、天然ダイヤと見間違う輝きが特徴と言えるでしょう。
なおダイヤモンドを模した人造宝石としてはキュービックジルコニア以外にも、YAG、GGG、合成モアッサナイトなどが挙げられます。
また風信子(ひやしんす)石として有名なジルコンもダイヤモンドの代替品として有名ですが、こちらは天然宝石であり(合成することも可能)、キュービックジルコニアとはまったく異なる宝石であることも覚えておきましょう。
気になるキュービックジルコニアの価値について
キュービックジルコニアはガラスではなく、人造ではあるものの宝石なのでジュエリーにも多く加工されます。勿論他のダイヤモンド類似石と同様に密度、分散度、蛍光性や電気伝導性の違いなどから、ダイヤモンドとの判別が可能です。
しかしパッと見ただけでは見分けが付かない、それほどにダイヤモンドそっくりなので、しばし「CZダイヤモンド」などと本物のダイヤモンドと誤解させるような商業ネームが付けられることも少なくありません。
キュービックジルコニアの価値についてですが、こちらは天然ダイヤモンドとイコールの相場価値は残念ながらありません。様々なカラーバリエーション、そのカラットによっても異なりますが、ダイヤモンドとキュービックジルコニアでは約100倍以上の価格差があります。
しかしその相場や値段では簡単に良し悪しが測れないのが宝石、ジュエリーの楽しいところ。キュービックジルコニアのコスパの良さ、そしてそのカラーと輝きは、欧米のセレブリティーも場所を選んで身に着けるくらいです。
ちょっと遠出の旅行や海水浴、ジムなど、大切なジュエリーを落としてしまいそうなその時こそ、あえてキュービックジルコニアを大胆不敵に楽しんでみるのもいいかもしれませんね!
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徹底検証!キュービックジルコニアとスワロフスキーガラスの相違点とは?
キュービックジルコニアとしばし混同してしまうのがスワロフスキーガラス。そもそも両者は同素材として取り扱ってもいいのか、ここではそんな小さな疑問と解決していきましょう!
スワロフスキーガラスはクリスタルガラスであり人造宝石ではない!
よく聞かれるスワロフスキーガラスとキュービックジルコニアの違いついてまずは説明していきましょう。こちらは皆さんの想像通りガラスであるので人造宝石のキュービックジルコニアとはまた異なる組成を持つ物質であり、天然石を模した模造宝石というカテゴリーに入ります。(コットンパールやプラスチック等も模造宝石の一つです。)
スワロフスキーガラスは鉛の含有量が32パーセント以上であり、その屈折率は通常のガラスと比べて高く、ファセットカットを施すことで美しい輝きを見せるようになります。しかし完成された美しさ、煌きはキュービックジルコニアに分配が上がります。
勿論スワロフスキーガラスには、その知名度がコストパフォーマンスに大きな影響を及ぼすことは言うまでもありません。
なおキュービックジルコニアはそれを製造するメーカーが世界各地に点在しており、その品質も様々です。スワロフスキーガラスで有名なメーカーもキュービックジルコニアを独自で開発しており、その輝きはGIAも認める程の最高峰のレベルを誇り、人造宝石の中では比較的高価で取引されています。
まとめ
キュービックジルコニアとスワロフスキーガラス、似て非なる二つの物質。キュービックジルコニアはダイヤモンドの類似宝石として開発された人造宝石であり、スワロフスキーガラスは高屈折率クリスタルによる模造宝石という大きな相違点があることが分かりました。
どちらにしてもダイヤモンド同等の輝きを気軽に楽しめる為、カジュアルなジュエリーラインとして大人気!キュービックジルコニア、スワロフスキーガラスをトラベルジュエリーとして利用する方は昨今非常に多くなってきているので、それらをTPOに合わせて使い分けるのが賢い楽しみ方と言えるでしょう。