シルバーを結婚指輪にチョイスしている人は、やはり少数派かもしれません。今回はゴールドでもないプラチナでもない、シルバー製のマリッジリングの可能性に迫ってみたいと思います!
果たして結婚指輪にシルバーはOKなのか?気になるチョイス理由から、値段、お手入れ方法まで、気になる疑問を徹底検証していきたいと思います。
Contents
シルバーは結婚指輪としてアリなのか?
結婚指輪にプラチナを選ぶ方は多いですが、シルバーはプラチナ以上の輝きを楽しめますし、決して安っぽく見えるとは感じません。ここではまず、シルバーのマリッジリングの可能性について考察していきたいと思うので、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
女性によってはシルバーに拒絶反応を示す場合も……
日本はプラチナ信仰が非常に盛んな土地柄なので、やはり結婚指輪、婚約指輪素材にシルバーが第一選択にくることはありません。
昨今はプラチナ、ゴールド(ホワイトゴールド含む)だけに限らず、チタン、タンタルなどのレアメタル素材も人気なので、よりシルバー製のマリッジリングを選ぶカップルは少なくなっています。
元々鉄、青銅から始まり銀、金製の結婚指輪が作られていきましたが、貴族の指にはまっていたシルバーリングは、21世紀令和の時代には敬遠される傾向にすらあるのです。
特に結婚指輪へのこだわりが強い女性はダイヤモンドだけでなく、その金属の素材もプラチナ、ゴールドを希望する方が多いため、シルバーの結婚指輪に否定的な女性もいることはしっかり認知しなければなりません。
シルバー製の結婚指輪を選ぶメリットとデメリット
シルバー製の結婚指輪選びをすりメリット、デメリットは何か?シルバーを素材として利用したい方にとって、とても気になるところですね!
まずそのメリットとして挙げられるのが、シルバー自体が柔らかいため加工しやすくそのデザインの幅が広がる点、そしてプラチナ、ゴールドと比べて安価であることが挙げられます。希少性の面ではゴールド、プラチナに遠く及びませんが、何より家計を圧迫することなく結婚指輪を準備できる点は嬉しい限り。
またプラチナよりも反射率が高いため、その指先の輝きは値段以上に価値ある評価ポイントになることでしょう。
一方でデメリットを挙げると、硫化して黒くなる、そして柔らかな素材がゆえに傷が付きやすく、プロンクセッティングの場合、その爪の部分の強度が脆弱な点が挙げられます。また気になるメーカーがシルバー製の結婚指輪を取り扱っていないことも多く、その商品選びの選択肢が狭まる点は危機的なデメリットと言えるかもしれません。
それぞれのメタルでメリット、デメリットこそありますが、やはりシルバーは結婚指輪としてのリング自体が少なく、なおかつ素材としての性質が結婚指輪には適していない、というのが本音です。やはりプラチナのような商品選択の幅が広く、靭性が高く恒常的に長く使える素材を選ぶべきでしょう。
おすすめはオーダーメイドシルバーリング!
もしあえてシルバー製のマリッジリングを選びたいという方は、シルバーを取り扱う宝飾店またはメーカーで購入する、またはオーダーメイドで結婚指輪を0から作成するかの二択になります。
特にオーダーメイドでのシルバーマリッジリングは人気が高く、加工のしやすさに費用を抑えてオーダーが可能な点も相俟って、デザインそしてセットする宝石に費用をかけ、オリジナリティーの高い結婚指輪を作成することが可能です。
工房の中には、職人によらず、カップルの手でリングを手作りできる環境が整うところもあるので、シルバー製の結婚指輪を考えている方は、オーダーメイドリングという選択肢をチョイスするのもいいかもしれませんね!
必見!シルバー製品のお手入れ方法と注意ポイント
前項でも少し触れましたが、シルバーリングに関しては、使用と共に黒く硫化するため、日々のお手入れが必須です。
ここではシルバージュエリー、食器など銀素材のお手入れ方法、意識したい注意ポイントについて解説していきたいと思います。
簡単にできるお手入れ方法と注意点まとめ
昔々の貴族はシルバーのコブレット、お皿で飲食を楽しみました。その理由としてヒ素などが混入することで、そのシルバーの色合いが変色するためです。平和な時代に生きる私たちは、毒殺される危険性は非常に小さいため、毒物による変色ではなく、通常の硫化による黒ずみを気にかけなければなりません。
銀の硫化は水分や硫化水素などと反応することで、銀の表面に硫化銀が生成することが原因ですが、弱酸性のシルバークリーナーやシルバークロスで定期的にお手入れするだけでその美しさはすぐによみがえります。
また荒療法として、歯磨き粉でガシガシ磨く方もいますが、歯磨き粉はエナメル質を磨くものであり、モース硬度が2.5~3程度のシルバーを手入れするにはリスキーであり、黒ずみは取れても逆に傷を残すことになるので注意が必要です。
またシルバージュエリーの中でも、ダイヤモンドや誕生石などの宝石をセッティングしているものは、うまく細部まで黒ずみが取れない場合もあるので、その場合は購入した店舗またはジュエリー工房に足を運ぶことで隅々まで綺麗にしてもらえます。
シルバーの黒ずみは経年変化ですが、あえてこの変化を楽しむ為に、磨きを工夫しながら異なるテイストを味わう、そんな方も少なくありません。
なおシルバー製品を硫化から防ぐ為には、ジッパー付きの小袋に空気を抜いた状態で保管するのもいいでしょう。その他に留意すべき注意点としては、化粧品や香水、などに関しても硫黄が含まれることがあるので、知らず知らずの内に硫化のリスクに晒してしまうことも。
その為それらを使用後はしっかり洗い流し、優しく拭くことを忘れてはなりません。また汗や皮脂汚れに関しても変色の原因になる点も覚えておいてくださいね!
まとめ
シルバーを結婚指輪にチョイス、ありそうであまり考えられなかった選択肢。シルバーを結婚指輪に選ぶ方は少ないですが、実際その数は少ないものの、オリジナル制作などシルバーリングに愛を託すカップルは勿論います。
しかし結婚指輪という日々身に着ける愛の結晶を銀素材で制作することは、いくら経済的とはいえ、その耐久力やお手入れの面から考えても一般的とは言えません。女性としての立場から考えても、結婚指輪にはプラチナのような耐久性、そしてデザインの種類が豊富な素材こそ適していると言えるでしょう。