最近よくみかけるようになった「SDGs」という言葉、何を意味するかご存じですか?「SDGs」や「持続可能」というフレーズを毎日の様にメディアで目にしたり、グレタ・トゥーンベリのような10代のカリスマ的環境活動家が現れたり。環境問題への関心の高まりは、日を追うごとに増しています。

「SDGsって環境問題に関してなのはわかるけど、実はあまりよく分かってない」
「自分でも貢献したいと思うけど、スケールが大きい話でいまいちピンとこない」

そう感じている人は多いのではないでしょうか?この記事ではSDGsとは何か、そして私たちが「一体どうやって協力していけるのか」をまとめました。ただ、今までやっていたことが環境を破壊している、と罪悪感を感じながらの生活は辛くなって、全てに目を背けたくなってまうかも。誰にでもできる「小さなエコ」にフォーカスしたこの記事を参考に、気負わずに始めていきましょう。

SDGsとは?

Sustainable Development Goals が略されSDGs(エス•ディー•ジーズ)に。日本語では「持続可能な開発目標」と表記されます。2030年を期限に、世界共通で取り組んでいる目標です。

1972年にマサチューセッツ工科大学が地球資源の有限性に着目し、コンピューターでシミュレーションを行った結果を発表しました。それは、このまま同じペースで経済活動を行い地球資源を消費し続けると「100年以内に地球上の成長が限界を迎える」という内容。

同研究が出したシナリオは、2022年からそう遠くない未来に食糧不足、資源の枯渇や環境汚染により、経済破綻や人口減少が始まる、という衝撃的な内容です。この研究が端を発し、国連サミットで「持続可能」という概念が生まれました。

また、SDGsには環境問題だけではなく、貧困、飢餓撲滅やジェンダー平等といった項目を含む17つの達成目標があります。

サスティナブルってなに?

サスティナブル(Sustainable)は「持続可能な」という意味の単語で、文字通り「続けていける」ものを指します。未来の世代も美しい地球で生活し続けていける様に「これは環境に負荷をかけずに続けていけることなのか?」という問いが重要になってきています。

私たちが身近でできることは?

それでは実際に何ができるか、具体的に見ていきましょう。

衣類

人間の基本的な要件である「衣食住」の一部である衣類。洋服がゴミとして出ない家庭はなく、地球上全ての人が意識しなくてはいけない問題と言っていいでしょう。

ファストファッション問題

大量に製造することで価格を抑えて、トレンドの服装を取り入れやすくした「ファストファッション」が、1990年代後半から世界中に広まりました。しかし、近年では大量破棄や大量のエネルギー消費、海洋汚染、そして労働者の賃金未払いなど様々な問題が浮き彫りになり「持続が可能ではない」ことが知られてきました。

SDGsへの貢献の方法

まず私たちができることは、家庭に「入る」衣類、そして家庭から「出る」衣類を見直すことです。まず家庭に入る衣類に関して、例えば新品ではなく中古品をなるべく買うことで「地球の資源を新たに消費」することを回避できます。また、誰かにとって不要になった服を再利用することで、廃棄物も減らせるため、まさに一石二鳥です。

新品を買うにしても「安く買って、1シーズンだけ着て捨てよう」というファッションファッション志向はなるべく改めたいものです。少し値段は上がったとしても、良い素材のものを買うことで、長持ちし、手放す時もクオリティが良いことでフリマアプリや古着買取店で売れる可能性が高くなります。もし手放す時に売れるのならば、少し高い値段を出して購入することへの抵抗感がやわらぎますよね。

その他、使用しなくなった衣類は、住んでいる自治体のガイドラインに沿って古着として回収してもらうことで再利用が可能になる場合もありあります。

洗剤

衣類の他にも、私たちが日常的に使用するものには「洗剤」があります。

合成界面活性剤

界面活性剤とは、普段混じり合わない油と水の性質を変え、混ざるようにする物質です。洗濯用合成洗剤や台所用合成洗剤などに使用されている「合成界面活性剤」には、私たちの健康や生態系に有害なおそれがある物があります。

SDGsへの貢献の方法

100%植物由来の洗剤や、洗濯石けんを使うことで環境への負荷を減らすことができます。また、家庭内の掃除に「クエン酸」や「重曹」を使用することで、合成界面活性剤を使用しないナチュラクリーニングが可能です。

重曹は研磨剤や消臭、発泡作用があり、例えばゴミ箱や生ゴミの中にそのままふるう事で消臭効果が期待できます。クエン酸は水垢取りや、トイレのアンモニア臭や黄ばみとりに効果があり、洗濯の際に柔軟剤としても使えます。

なお、重曹もクエン酸も幅広く使用でき大変便利ですが、使用できない素材もあるため事前に確認をするのを忘れずに。

その他小さく始めるSDGs

それではファッションや洗剤以外の、簡単にできるSDGsへの貢献の例を見てみましょう。

スーパーでフードロスを防ぐ

普段スーパーで食材を選ぶ際に「消費(賞味)期限がなるべく長い物」を選んでいませんか?例えば「夜ご飯の材料なので、その日のうちに絶対に使う」というシチュエーションでしたら、消費(賞味)期限が棚の中で1番近い物を選びましょう。そうすることで、その食品が売れ残り廃棄されるのを防げます。

コーヒー好きはマイボトルで

コーヒーや紅茶が大好きでカフェに行かれる方は、ぜひマイボトルを持ち歩いて紙カップやプラスチックの蓋の消費を減らしましょう。

古本や図書館の活用

図書館の本や、フリマアプリを活用してなるべく資源を使う新書を買わない、というささやかなSDGs貢献方法があります。

アクセサリーのお手入れ

アクセサリーも長く大事に使う事でSDGsに貢献できます。普段身につけているアクセサリーのメンテナンス、特に汚れが目立ちやすいシルバーは重曹やお酢を使ったナチュラルなお手入れが可能です。地金にメッキが施されたり、パールやエメラルド、オパールなど水分が苦手なアクセサリーもあるので事前に十分確認を行ってください。
※シルバーはロジウムメッキされている事が多いので注意が必要です。

まとめ

今回は、身近にできるSDGs貢献に関しての記事でした。
ジュエリーローラを運営するヴィサージュジャパン株式会社でも、基準に満たないアクセサリーの再利用を目的とし京都市の福祉施設へ寄付させて頂いたり、京都の伝統文化の継承に寄与する事を目的とし京都市の認定を受け「フタバアオイ」の保存と育成に取り組んでいます。
ジュエリーローラSDGs「17の目標」への取り組み
たったひと家庭だけでは微々たる違いでは…と感じるかもしれませんが、もし1人でも多くの方が意識すれば変化が始まります!この記事が少しでもSDGs活動のきっかけになれば幸いです。

参考

■ SDGsとは?
■ 「サスティナブル」ってなんだろう。

本稿は無断転載禁止です。ヴィサージュジャパン 株式会社