特徴
- タンザナイトは、ティファニー社が大々的に売り出して有名になった宝石です。
- 外観がブルー・サファイアに似ている特長があります。
- 詳しく観察すると、青色の中に紫色が潜んでいます。石をゆっくりと回すと、紫色がチラチラ見えます。
- 当初はブルー・サファイアにより近い色を出すようにカットされていましたが、最近ではタンザナイト自身が持つ特長である「紫青色」を強調するようにカットされています。すなわち、テーブル面に紫青色が出るようにカットされる傾向にあります。
- タンザナイトのほぼすべては熱処理されています。
- 未処理の原石の色は黄褐色で、三色性は濃青色、赤紫色、黄緑色です。熱処理によってこの三色性が失われ、青色と紫青色のほぼ二色性になります。
その他
- 硬度
- 屈折率
- 複屈折量
- 比重
- 発色原因
- ゾイサイトとの関係
- 取り扱い
モース硬度H=6.5
1.69~1.70
0.009
3.10~3.38
バナジウム(V)による発色です。この他にクロム(Cr)にも影響されていると考えられています。美しさはバナジウムの量に依存します。
ゾイサイトはいくつかの色を持ちます。青色のブルー・ゾイサイト、ピンク色のピンク・ゾイサイトなどがあります。ブルー・ゾイサイトはタンザナイトと呼ばれています。ピンク・ゾイサイトはチューライトと言います。
硬度がやや低く、へき開が強いです。それゆえ、日常的に使用することは避けた方が良いです。超音波洗浄器での洗浄は破損の恐れがあります。
リングよりペンダント・トップでの使用がより安全です。
参考:化学式:Ca2(Al、OH)Al2(SiO4)3
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