アクアマリン、とても感じのよいソフトなネーミングの宝石です。日本人にとってもアクアマリンは比較的メジャーな宝石でありますが、なかなかその宝石の良さを活かしきれないジュエリーも少なくありません。
今回はアクアマリンの品質と美しさ、そしてそのジュエリーをいかに実生活に取り入れ楽しんでいけるかに注視して解説していきたいと思います。

指輪にブレスレット!ジュエリー映えするアクアマリンを検証

海のMarine、水を意味するAqua、これらのラテン語がアクアマリンという名前の由来です。この宝石はベリリウムを主成分とするベリルに属するもので、その含有する元素の違いで呈するカラーが異なり、緑がエメラルド、青がアクアマリン、無色がゴシェナイト、赤がレッドベリルなどそれぞれ独立した宝石になります。

エメラルドもしくは強烈なクランベリーレッドのレッドベリルが非常に高価で人気の高いベリルとして知られていますが、ここではペールブルーが美しいアクアマリンを解説。身近ではあるけれど、イマイチそれを使いこなせないという貴方は必見です。

大粒カラットのアクアマリンとジュエリーデザイン

まずアクアマリンはシンプルなジュエリーデザインよりも、より前衛的で一歩踏み込んだデザイン、そして大粒のカラットのものがより美しさを引き出すのです。

その理由として挙げられるのがまずアクアマリン自体が非常に薄いブルーであり、カラット数が大きくなると目に飛び込む清楚な青がより強調されて見えるからです。

アクアマリンはジェムクオリティーの濃い青が自慢の物から、インクルージョンが原因で透明度がかけるものまで様々。前者はファセットカットでオバール、エメラルドカットやファンタジーカットまで、後者はそのミルキーな色合いを持つ青色を活かすためにカボションカットが施されます。

内包物が多いアクアマリンはどちらかというとアート色の強いジュエラー作品に一つの彫刻作品のようにデザインされることが少なくありません。

アクアマリンはそれ単体でも魅力的な宝石でありますが、特にメインストーンとしてアクアマリン、他の宝石で脇を固めたデザインのものがアクアマリンをより魅力的に引き立てます。

またリング、ネックレスなどどんなジュエリーに関しても同様ですが、特にプラチナ、ホワイトゴールドとの相性が良いことも覚えておきましょう。

脇石はダイヤモンド、ホワイトトパーズとの組み合わせが人気!

青に似合う色相を考えてみると、白、グレー、オレンジ系統にブラックでしょうか。女性は洋服や靴、メイクとの相性を考えてジュエリーを選ぶ方が多いと思いますが、アクアマリンという宝石の相性をまずは考えてみましょう。

前項でも少し触れましたが、アクアマリンは白色系の地銀であるホワイトゴールドやプラチナがその美しさをより引き立たせます。それと同様にジュエリーを彩る宝石としては、ダイヤモンド、ホワイトトパーズ、ホワイトジルコンやロッククリスタルを合わせることで、アクアマリンの存在感を高めてくれます。

また色のグラデーションが異なるアクアマリン、もしくは同系統の薄いカラージェム、例えばモルガナイトやアメジストと組み合わせたジュエリーもアクアマリンの可憐さを強調してくれますし、そこにパールを取り入れるのも可愛いかもしれませんね。

このようにアクアマリンはラテン語名の海と水を意味するように、セットする宝石も同様に透明度の高いホワイト~パステルカラーとの相性がいいので、それらを意識してジュエリー選びをしてみるのもいいかもしれませんね。
K18WG アクアマリン1.0ct ダイヤモンド0.5ct フラワーピアス

アクアマリンの色合いとその価値について

アクアマリンはベリル属の中では比較的手の届きやすいラインで購入できる宝石です。ここではアクアマリンの品質、そしてその価値についてより深く検証していきたいと思うので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。

ブルートパーズよりも価値のあるアクアマリンの青

薄い青色が自慢の涼夏を印象付けるようなアクアマリン、特にブルートパーズと比較されることのある宝石です。しかし一般的にブルートパーズよりもアクアマリンの方が市場価値は高いとされています。

そもそもアクアマリンはアクアマリンの魅力、トパーズはトパーズの異なる美しさがあるので価値はあくまで付加的要素でしかありえません。しかし一つの知識としてアクアマリンは決して安い宝石ではなく、ブルートパーズよりも価値があるとみなされているということも覚えておきましょう。

選ぶべきブルーは中程度の青みを帯びたアクアマリン

アクアマリンの青はあまりグラデーションに富んだものはありません。私達が目にするザ・アクアマリンカラーは透明感があるブルーに少し緑色、灰色がかったものが殆どです。基本的にそれらのクオリティーの石はそこまで価値が高くありません。

他の宝石と同様に色合いが強くなればなるほどその価値は高くなります。ただしあまりに色が強いとアクアマリンの儚い青の魅力が感じられなくなるので、あまりオススメはできません。

通常は加熱処理を行うことで理想的なアクアマリンブルーを作り出していますが、濃すぎず、灰色、緑色味が少ないカラーを選ぶのがいいでしょう。

なお加熱、非加熱アクアマリンを判断することは非常に困難であり、通常は加熱処理を施されていると認識され、単に青色の度合い、美しさでその価値が決まります。以前ブラジルの
サンタマリア鉱山で非常に美しいアクアマリンが産出されましたが、現在はジェムクオリティーの質の高いアクアマリンをサンタマリアと一緒くたにネーミングすることも少なくありません。
K10WG アクアマリン 一粒ネックレス

まとめ

身近な宝石であるものの、同じベリル系のエメラルドの影に隠れてしまうアクアマリン。しかしその淑やかに薄青色に輝くその姿は、特に大粒カラットが映える宝石といえます。

自己主張が少ない宝石とも言えますが、特にアクアマリンとダイヤモンド、ホワイトトパーズやホワイトジルコンなどの宝石との相性はよく、華麗に貴女を彩ってくれるはず。

まるで大海原を思わせるアクアマリンのそのカラー、3月の誕生石というわけで淡く可愛らしい桜の季節を楽しむ時期には、対比するペールブルーの登場回数は多くなってくるので、ぜひこの機会にアクアマリンの魅力を再確認してみてはいかがでしょうか?
Pt900 アクアマリン トリロジーピアス

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