マンダリン、つまるところまるでオレンジ、ミカンのような愛くるしいオレンジ色のこと。

今回は様々なガーネット種の中でも、その希少性、その深い味わいが大人気のマンダリンガーネットの魅力に迫ってみたいと思います。

マンダリンガーネットってどんな宝石!?

もはやルースにかぶりつきたくなる、そんなジューシーな色合いが自慢のマンダリンガーネット。ザクロ色が自慢の通常のガーネットとは異なり、柑橘類を思わせるマンダリンガーネット、最近はよくジュエリーにも加工され徐々に市場でも見かけるようになりました。

ここではガーネット属の中でも、あまり聞いたことがないマンダリンガーネットの特徴について解説していきたいと思います。

ガーネットグループでも珍しいスペサルタイトガーネット

一言でガーネットと言っても、あの深紅の赤色のガーネットだけが、ガーネットというわけではありません。大きく分けて化学組成の違いにより2系統に分かれ、アルミニウム主体のものをバイラルスパイト、カルシウム主体のものをウグランダイトと呼んでいます。

更にそこから細分化が可能でバイラルスパイトは、パイロープ、アルマンダイト、スペサルタイトに分かれ、ウグランダイトはグロシュラライト、アンドラダイト、ウバロバイトに分かれ、様々な色合いのガーネットを生み出しているのです。

今回の主役であるマンダリンガーネットは、アルミニウムが主な成分のスペサルタイトガーネットのことで、特に橙色が強い物を柑橘類のマンダリンと形容し、マンダリンガーネットと呼んでいます。

なお日本でも江戸時代には、印籠や根付けにマンダリンガーネットがセッティングされた歴史があり、日本の希薄な宝飾史の中でも、非常に興味深く、そして日本の伝統美術との関連も深い宝石の1つだったことはあまりしられていません。

マンダリンガーネットの原産地と鉱物的特徴について

マンダリンガーネットはドイツのスペサルト地域から産出されたガーネットで、ナミビアやナイジェリアなどで見つかっていますが、現在はタンザニア、マダガスカル、ミャンマーなどで産出されています。

マンダリンガーネットは強いオレンジ色が特徴的なガーネットですが、スペサルタイトガーネットの中でも、クリアなオレンジを呈するものは多くはありません。(スぺサルタイトガーネット自体は、琥珀色、紅茶色のようなシックな色合いのものが殆どです。)

つまりジュエリーとして加工される位の高い透明度、オレンジ色のマンダリンガーネットは決して多くはなく、希少性も高くなっていきます。

このオレンジ色はアルミニウムケイ酸塩とマンガンによって呈すると考えられており、マンガンの代わりに他の元素が付加すると、また異なる色合いを見せるのです。

マンダリンガーネットはガーネット属の中でも、昨今人気を集めてきているガーネットの1つですが、マンダリンの姉妹ガーネットとして、より赤味の強いタンジェリンガーネットも石好きの方々に注目されているガーネットとして知られています。

マンダリンガーネットのジュエリーを勧めたい理由

マンダリン、そのネーミングは様々なシーンで見かけますが、まさかマンダリンを形容するガーネットがあったとは驚きですね。たかがガーネット、されどガーネット、自然の不思議、鉱物の魅力に思わずノックアウト、という方も多いはず。

ここではそんなマンダリンガーネットを使ったジュエリーの魅力についてお話していきたいと思います。

その希少性とビビットなオレンジがキュート

何度も言いますが、ジュエリーとして利用可能な透明度、色合いを持つマンダリンガーネットは決して多くはありません。スペサルタイトガーネットの中でも、透明度の高いオレンジ色は珍しく、ガーネットの中ではかなり希少な種として知られています。

ガーネットは貴石と比べて大変高価な宝石という位置づけではありません。しかしながら、その希少性、そのカラーリングは昨今の色石ブームに後押しされ、リング、ネックレスにピアスなど様々なジュエリーに加工され人気を集めているのです。

見ているだけで甘い気分になってしまう、身に着ければなんだか元気が出てきそう、そんなビタミンCみたいなパワーがある、そんなポジティブな錯覚に陥ってしまいそう、それがマンダリンガーネットの魅力でもあるのです。

マンダリンガーネットの扱いの注意点はある?

1月の誕生石であり、石言葉は「裕福」、「努力の開花」など、そのカラーにも負けないポジティブな宝石言葉を持っています。古くはノアの箱舟の舟内を照らした伝説もあるガーネット。宝飾史という概念から見た場合も、非常に興味深く歴史の深い宝石です。

そんなガーネットの中でも珍しいマンダリンオレンジ、ここではそんな希少石を身に着ける上での注意点をいくつかお話したいと思います。

ガーネットのモース硬度こそ7~7.5と安定した硬さを誇り、普段使いには問題ありません。汚れに関しては柔らかい布やクロスで優しく拭く他に、薄めた中性洗剤またはぬるま湯につけて洗う分には、マンダリンガーネットにダメージは与えません。

しかし超音波洗浄機や大変な熱湯にガーネットを入れるのは厳禁なので、その点に関しては留意してくださいね!
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まとめ

今回はガーネットの中でも、特に希少性が高いマンダリンガーネットについてお話してみました。なかなか素敵な橙色はシトリンやトパーズとは異なる、エキゾチックな魅力があります。

現在も採掘現場が限定され、産出量もかなり少ないため、鉱物的価値の面から見ても大変貴重なガーネットの一つなので、ぜひぜひあなたの宝石コレクションに加えてみてはいかがでしょうか?
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