その腕に輝く紫色のまん丸ビーズ。アメジストとは異なるこっくりしたディープバイオレット、それそが今回お話する主役スギライトです。今回は知っておきたいスギライトの宝石としての特徴や相場、気になる効果などをお話していきたいと思います。

日本人が発見したスギライト!その特徴、魅力に値段まで

しばし宝石の名前はその発見者に由来するものがあります。スギライトもその内の一つです。ここではまず鉱物学的な特徴から色合い、値段まで、抑えておきたいベーシックな情報を解説していきます。

日本人に由来する唯一の宝石

スギライトは日本の宝石学者である杉健一氏によって発見され、その名前が宝石名に反映された宝石です。和名はダイレクト&シンプルな杉石でわかりやすいですね。

歴史を紐解くと1944年新しい宝石ではありますが、杉博士の渾身の研究と調査の賜物として授かった日本人のネームが反映された唯一の宝石です。赤紫~ディープパープルの色合いが特徴のスギライトは非常に複雑な化学組成を持ち、広義では大隈石グループに属しています。

日本を含め南アフリカ、オーストラリアなどで産出しますが、スギライトは潜晶質の鉱物と混ざり塊状で産出されることが多く、ペクトライトやカルセドニーなどと一緒に見つかる場合が少なくありません。

劈開性こそありませんが、モース硬度は5.5~6.5ほどで、マグネシウム由来の高貴な紫色は非常に魅力的で宝飾品としても多く加工されています。なおスギライトはUVL、UVC下で薄い赤、薄い紫色の蛍光性を見せるものがあり(全てではありません)、他の鉱物に染色したものと本物のスギライトを鑑別する一つの指標になることも覚えておきましょう。

ピンクスギライトがレアで人気が高い

前項でもお話しましたがスギライトは通常紫色を呈し、しばしシックなブラックが混ざった黒紫色や褐色のものも見られます。スギライトの中には多量のヘマタイトがインクルージョンとして含まれることで、黒光りする非常にアダルトな魅力を放つアイアンスギライトと呼ばれるものもあり、特に男性に人気がある宝石です。

また極稀にまるでストロベリーキャンディーのような可憐なピンク色のものも採掘され、それらはピンクスギライトと呼ばれています。このピンクスギライトは比較的近年に発見され、ワックス質でありながらもクリアな姿から通常の紫色の宝石よりも非常に高額で取引される傾向があることを覚えておきましょう。

スギライト自体はそこまで珍しくはない宝石ですが、ピンクスギライトはオバール型、カボション型に研磨されたもの、極稀にファセットを付けたルースも見かけ、中には10万円をこえる価格で販売されるものもみられます。

Pt900 パライバトルマリン ピアス

(上記はパライバトルマリンです。)

その効果は?世界三大ヒーリングストーンスギライトをブレスレットで楽しむ

宝石は様々な楽しみ方があります。ジュエリーやアクセサリーにセットし、地銀プラスαの魅力を楽しむ場合、またはルースを購入しそれを眺めて薄笑いを浮かべたり。そして忘れてはいけない、宝石が持つとされる石言葉や石の伝承をパワーストーンとして消化して楽しむこと。

今回ご紹介しているスギライトは、スタンダードなリングにペンダントというよりは、パワーストーンとしての役割が非常に大きいという点も見逃せない事実。ここでは少しだけスギライトの精神世界を覗いていきたいと思います。

スギライトがミステリアスと呼ばれる要因は一体何?

知れば知るほど奥が深くて、どこか別次元の見えない何かを信じてしまいたくなるそれが石の魔力。古来から宝石には医薬で用いられる治療薬として、またはお守りとして、もしくは未来を予見したりする力があると考えられてきました。

その中でもスギライトは世界三大ヒーリングストーンの一つとして認知されている強力な力を持つ宝石として考えられています。そして同時に、「スギライトはミステリアスな力を持つ」といわれることも少なくありません。

宝石の伝承や伝説がその価値を高めたり、人々の感情を揺さぶったり指揮を高めたり、それが宝石の面白い側面ですが、スギライトは邪悪なものから身を守るいわばお守りとしての側面、そしてトラウマなどから解放するなどの力があると信じられています。

スギライトの力は強すぎるという体験談をよく聞きますが、それはスギライトが持つパワーもそうですが、持つ方の感覚や経験などが多かれ少なかれ石とリンクするからだと思われます。眼に見えない力に説得性を持たせることは難しいですが、石と人にも相性のようなものがある為、感覚的に合わないかも……と感じてしまった場合に「パワーが強い=ミステリアス」という形容になったのかもしれません。

いずれにせよスギライトの石言葉「心地よい癒し」、「邪気の予防」が表すように、少し落ち込みがちの方はお守りとして身に着けてみるのもイイでしょう。信じる、信じないは身に着ける人の価値観次第、あまりその伝承や石の力に依存するのではなく、一つの美しい宝石としてカジュアルにそれを愛でて頂ければと思います。

K18YG アイオライト 一粒ピアス

(上記はアイオライトです。)

まとめ

今回は日本人が発見し、その発見者が宝石のネーミングにも繋がったスギライトのお話をしてみました。その多くがカボション状にカットされる為、フェミニンなリングなどへの加工はされない宝石ですが、パワーストーンとして非常にブレスレットとしての需要が高い宝石です。

美しく凛としスギライトの紫は同色のアメジストとは異なる魅力が詰まった宝石です。ブレスレットだけでなく、ピンクスギライトをルースで楽しんだり、大振りのカラットのスギライトをペンダントに加工したりなどその愛で方は多種多様。ぜひあなたなりのスギライトの楽しみ方を見つけてみてください。