Z世代と呼ばれる若者たちやSNSのトレンドで話題の「蛙化現象」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
「蛙化現象」とは、もともとがグリム童話の「カエルの王子様」が由来となっているのですが、最近ではちょっと違う意味に解釈され、「好きだった人のことが突然気持ち悪く見えてしまう」という矛盾に悩む状況を表し使われています。
今回はそんな「蛙化現象」の意味や、具体的な特徴、「蛙化現象」の原因についてご紹介します。

「蛙化現象」ってどんな意味?

もともと「蛙化現象」とは、グリム童話の「カエルの王子様」のお話が起源になっています。物語では、王女様がずっと気持ち悪がっていたカエルを壁に投げつけると、その瞬間カエルが素敵な王子様に変身し、2人は恋に落ちて結ばれるという話です。
この話は、王女様が「嫌いだったものを急に好きになる」という正反対の心変わりをするため、「人を見た眼で判断しないこと」という教訓がテーマになっています。
ただ、現代ではこの「正反対の感情へ心変わりすること」に着目し、「好きな人のことが突然嫌いになる」、「好きな人のことが生理的に無理になる」、「スキンシップに拒絶反応が出る」という現象のことを「蛙化現象」と呼ぶようになりました。

なぜ「蛙化現象」が起こる?「蛙化現象」の心理とは

「大好きだった人が突然嫌いになる」という真逆の心理になる「蛙化現象」。せっかく付き合った彼女から急にそんな態度を取られてしまったら、どうしてそうなったのか理解できず混乱してしまいますよね。
「蛙化現象」は、どのように起こるのでしょうか。

STEP1:片思い中は恋している状況を楽しんでいる</h4>
片思いの時は、自分の心の中で恋をしている状況です。この時は、相手に恋をしているようで実は「恋している状況を楽しんでいる」ことや、相手に対して自分の理想の姿を投影している状況ともいえます。
また、恋愛を攻略ゲームのように楽しみつつも、自己完結している部分が大きく、ときめきやワクワクで心が満ちている「1人の世界」の状態です。

STEP2:相手から好かれるようになるとプレッシャーを感じる</h4>
好きな相手へ自分の気持ちが伝わり、その思いが成就し相手からも好かれるようになってくると、1人の世界で完結していたことが2人の関係性へと変わります。
恋愛関係になれば当然自分のテリトリーに相手が入ってきますし、相手から要求されることも出てくるため、想像していた関係とは違うと思うことや、相手を負担に感じてしまうことも出てくるでしょう。
さらに、「あの2人はカップルなんだ」という他の人からの目も加わることから、無意識のうちに数々のプレッシャーを感じてしまうようになるのです。

STEP3:急に相手への思いが冷めてしまう</h4>
プレッシャーを感じながら過ごす時間は、やがてだんだんと苦痛になってしまいます。恋愛関係が始まったことで感じるようになったプレッシャーは、相手がいるからこそ起こる現象。すると、相手のちょっとした癖や食事中の仕草や、ちょっとした癖なども気になり始め、「受け入れらない」「気持ち悪い」と感じるようなってしまい、相手への気持ちが冷めてしまうのです。

「蛙化現象」が起こる原因は?

「好き」が「嫌い」に豹変してしまう……、彼女から突然そのような態度を取られたら理解できないと思いますし、とても理不尽な行動にも思えるでしょう。そんな「蛙化現象」になってしまう原因について説明します。

「蛙化現象」の原因その1:恋愛経験の少なさ

「好きな人はいるけど、いつも片思い」、「両想いになって相手と恋愛関係になったことがない」という恋愛経験が少ない人は、いつも自分の中で理想の恋愛を思い描いています。漫画や映画のような恋愛に憧れすぎてしまうと、自分の中でシナリオが出来上がってしまうため、いざ恋愛関係になって予想外の態度が見えてしまうと、その状況を受け入れられずに突然気持ちが冷めてしまう「蛙化現象」が起こるのです。

「蛙化現象」の原因その2:追いかける恋愛が楽しい

「片思いが一番楽しい」といわれることがありますが、「好きな人と結ばれるまでの過程が楽しい」という、追いかける恋愛だけを楽しむ人も一定数います。
この場合、相手を追いかけているうちはワクワクしているけれども、いざ相手が振り向いたら急につまらなくなってしまい、気持ちが覚めてしまうのです。

「蛙化現象」の原因その3:相手への理想が高すぎる

相手への理想が高すぎる人は、許容範囲がとても狭いです。そのため、自分の理想と違うと感じた瞬間、恋愛感情が一気になくなってしまうこともあります。
同じく、相手に対して完璧を求めてしまう人も、「蛙化現象」が起こりやすいです。

「蛙化現象」の原因その4:自己肯定感・自己価値の低さ</h3>
自分に自信が持てない人は、もともと自己肯定感や自己価値が低く、心のバランスを崩しがちです。自分に自信がない中で急に恋愛関係がスタートしてしまうと、「私なんかがこの人と付き合っていいのかな」と不安になってしまうことも多々あります。その結果、「私なんかを好きになるこの人のことも信じられない」という相手への嫌悪感につながってしまい、急に相手から離れたくなる「蛙化現象」を引き起こしてしまうのです。

「蛙化現象」は女性に多い?

「蛙化現象」は、男性より女性の方が起こりやすいといわれています。男性でも「蛙化現象」にあてはまる部分があるかもしれませんが、男性の場合、「女性に対して飽きっぽい」ということや「次々といろいろな女性を落としたい」という思いが出てきたときは、もともと男性に備わる狩猟本能が関係していることも多いです。

一方女性の場合、男性よりも恋愛に対しての期待が多いことや、恋愛に対して細やかな理想を描きやすいといわれているため、自分の理想と違う場面や相手の言動で許せない部分が出てくると「蛙化現象」が出やすくなってしまうと考えられています。

また、「蛙化現象」の1つである「生理的に相手のことを無理だと感じる気持ち」は、男性より女性に起こりやすいといわれており、女性のほうが「蛙化現象」を起こしやすいといわれているのです。

「蛙化現象」の対策について

付き合っている彼女から突然冷たくされるようになったり、スキンシップを嫌がられたりしたときは、
「蛙化現象」が出ているサインかもしれません。
そんな時は、無理に彼女に近寄らず、少し距離を置いてみるようにすることが大切です。
彼女が嫌がっているのに無理やり解決しようと相手に理由を尋ねたり、しつこく連絡するのは逆効果。どんどん相手の気持ちが離れてしまいます。
もしも相手の気持ちが自分から離れたと感じた時は、一度距離を置いて彼女の気持ちが落ち着くのを待ってみましょう。
「蛙化現象」の原因は心理的なものが多く関係していることから、即座に解決することは難しく、時間が必要な場合も多いです。
大好きな彼女と良い関係を築きたいと思うのであれば、少し時間と距離を置いて、相手の心が回復するのを待ってあげてくださいね。

また彼女の気持ちが落ち着いてきたら、彼女の心が安定するようなプレゼントをするのもおすすめです。
ヒーリングストーンともいわれるラリマーは、心の癒し効果が高いといわれており、心身ともにリラックスできるようサポートしてくれる効果が期待できます。
「彼女がいつも穏やかであるように」という願いを込めてプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
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まとめ

今回は、好きな人のことが突然嫌いになるという「蛙化現象」についてご紹介しました。「蛙化現象」の意味不明な行動は、女性の複雑な心理が関係しています。
「蛙化現象」は長引くこともありますが、周りの理解や自分の心の気づきで改善されていく可能性もあります。2人の関係性がこじれてしまう前に、まずは一呼吸置いて相手の心の回復を待ってあげてくださいね。

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