ピンク・ダイヤモンドの産地から生まれる赤いダイヤ

アーガイル鉱山ではときにレッド・ダイヤモンドが産出します。
アーガイル鉱山はオーストラリアの北西部の海岸近くにあります。ピンク・ダイヤモンドを産出する鉱山として有名です。

右の画像にはレッド・ダイヤモンドが4石並んでいます。左から2番目のレッド・ダイヤモンドが一番大きく、1.21カラットです。

レッド・ダイヤモンドは品質にも影響されますが、通常、1カラット当たり100万ドル~200万ドルで取引されています。
一般的なダイヤモンドである無色透明(カラーレス、ホワイト)なダイヤモンドに比べて、レッド・ダイヤモンドは50倍ほどの価格になると言われています。

自然の神秘がダイヤモンドを赤く輝かせる

レッド・ダイヤモンドの赤色はどのような原因で着色しているのでしょうか。ルビーはクロム(クロミウム)によって赤色に着色しています。
ルベライト(レッド・トルマリン)はマンガンを含むことによって赤色に着色しています。
それでは、レッド・ダイヤモンドはどのようなことで着色しているのでしょうか。ダイヤモンドの着色原因はルビーやルベライトとまったく違うと推測されています。
ダイヤモンドの構造の歪み(ゆがみ)と推測されています。不純物を含むことで着色しているわけではありません。
構造の歪みとは、本来のダイヤモンドの構造、炭素が規則正しく配列している構造が乱れていることです。この構造の乱れのために光の一部が吸収されてレッド(赤色)になると推測されています。

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