日本人に人気の高い印象派の絵画。メジャーなところではルノワール、モネ、マネ、セザンヌといったところでしょうか。光り輝くような色彩は見ているだけで癒されます。
印象派は人気があることから、毎年のように日本で絵画展が開かれています。また、印象派の絵画を所蔵する美術館も各地にあります。気持ちが沈みがちなとき光に溢れるような印象派の絵画を観ることで、気分が一新することもあるでしょう。たまには印象派の美術展におめかしして出かけてみませんか?

印象派の前の絵画は暗かった

そもそも印象派以前の19世紀半ばのフランス画壇は芸術アカデミーが牛耳っていました。西洋の絵画というと、印象派をすぐに思うかべるかもしれませんが、それまでは暗い室内画、リアルな表現に評価がされ、主題も宗教画、神話や歴史的な場面、肖像画が主なものでした。それに反旗を翻したのが印象派だったのです。
西洋の美術館を一度でも訪れたことのある方ならわかることですが、西洋の絵画は非常に暗いものが多いのです。室内画が多いことがその理由ですが、太陽光のあまり入らない堅牢な西洋の城、蝋燭のほのかな光に照らされた室内では確かに暗い絵になってしまったことでしょう。また、肖像画である場合は人物を浮き立たせるために、わざと背景を暗い色で塗り込めました。
西洋の美術館を訪れると、行けども行けども暗い絵画ばかりが続くのでやや食傷気味になることもあります。
そのような暗い絵画の長い歴史がある中で、若い画家たちがもっと屋外の明るい日差しを描きたいと思ったのも無理からぬことでしょう。

印象派のはじまり

1860年代にモネ、ルノワール、シスレー、バジールの四名の画家が出会いましたが、彼らはフランス画壇で好まれているモチーフではなく、風俗を描いたもの、明るい光の中の風景画などを描きたい、という共通の興味がありました。
1937年の、パリ万博の日本館の影響などから日本の文化が一部の知識人の間で広がり、浮世絵のような明るい色彩に対する欲求も高まっていました。また浮世絵には西洋からすれば斬新な構図の風景画も多く、若い画家たちは非常にインスパイアされました。
彼らはカフェに入り浸って議論を交わし、そこには若い画家の尊敬をあつめるマネもいました。
彼ら若い画家たちは古式ゆかしい美術の展覧会サロン・ド・パリで落選しましたが、その落選展を催したところ、かえって話題になりました。その後、彼らは組織を作り、自分たちで展覧会を開くようになりました。
彼らは新聞でも酷評されましたが、モネの「印象・日の出」という絵画をあげつらって、彼らを「印象派」と批評家が呼んだことが、印象派の命名のはじまりだったようです。

印象派はパンク

このころの印象派の彼らは、今でいうところの現代アートやパンクのようなイメージだったのではないでしょうか。今までの古い価値観を打ち壊して、新しい芸術の流れを作りたい、という情熱がありました。
印象派がこのように活気付いた要因のひとつに、フランス革命からの流れで市民が権力を持ち始めたこと、イギリスの産業革命に続いてフランスでも産業によって市民が豊かになり始めたことがあげられます。
それまでの貴族中心だった社会から市民が社会の中心になっていったことで、画家たちの興味が市民生活に移っていき、また市民が豊かになっていったことで、パトロンも貴族からブルジョア市民へと変わっていったことも大きな要因でしょう。なにか新しいすごいことが始まりそうだ。そんなふうに感度の高い芸術家たちが感じることは自然なことだったでしょうし、実際に芸術の変革に関与することは非常な喜びだったでしょう。
また科学の進歩により、光や色に関するさまざまな事実も明らかになり、スーラーなどは光が微粒子であることを絵画であらわしました。光や色に関する科学的な情報は印象派に影響をおよぼし、独特の色彩の表現になっていったようです。

若い画家たちは戸外にむかった

暗い室内から市民生活のある戸外へと、印象派は芸術の対象を移しました。それも、南フランスの明るい日差しに彼らは惹かれました。浮世絵のような明るい色彩を求めようとするなら、それも自然なことだったでしょう。
その絵画は極めて感覚的で、荒いタッチはスケッチのままとも言えます。しかし、その発端がリアル一辺倒の表現から逸脱したいという欲求からなのですから、それも理解できます。その時の感情を一番優先した絵画。それが印象派なのです。
印象派の絵画では是非、影の色彩に注意してご覧ください。影は決して黒やグレーではない。青や緑、場合によっては紫のこともあるでしょう。色彩とは対比であり、隣合う色彩の効果によって、光や影、さまざまな表現が可能である、という現代では当たり前の絵画の手法をはじめたのも印象派といえます。

印象派のスピリットは生きている

時代や物事が大きく変わる瞬間、というのは人々の情熱を集めるものです。そして、偶然にもその瞬間に立ち会った才能ある人々が、世の中をさらに遠くまで動かすのです。印象派の流れはそのような幸運な偶然が重なった芸術だったと言えるでしょう。そしてそのパッションが今でもわたしたちを感動させるのではないでしょうか。
そんな印象派の展覧会では、色彩の美しいジュエリーでおめかししたいもの。虹色に輝くオパールの光の炎で、印象派のパッションをさらに増幅させましょう。
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