特徴

(1)サファイアの一種です。
(2)ピンク色とオレンジ色の中間色のサファイアを言います。
(3)主要な産地はスリランカです。
(4)パパラチア(パパラチャ)とは、スリランカ(シンハラ語)では「蓮の花」を意味します。また、インド洋の朝焼けにもたとえられます。
(5)この宝石は産出量が少なく、高価です。
(6)今から15年前~20年前に人気があった宝石です。その後、下降線をたどり、今、再び、温かみのある優しい色相から人気が出てきた宝石です。
(7)サファイアの王様(King of Sapphire)と呼ばれています。

その他

(1)硬度
   モース硬度H=9。
(2)屈折率
   1.76~1.77。
(3)比重
   3.90~4.01。
(4)発色原因
   クロム+鉄+ニッケル。
(5)参考
   正式にはパパラチア・サファイアですが、通常はパパラチアと言います。パパラチアはピンク色とオレンジ色の中間色です。ピンク色が強過ぎると、ピンク・サファイアになります。オレンジ色が強過ぎると、オレンジ・サファイアになります。迷う時は国際色石協会の標準色(石)と比較して決定します。
   マダガスカル産のピンク・サファイアをベリリウム拡散加熱(1,800℃)処理してパパラチアに改変させる技術があります。以前はこの処理を看破することが困難でしたが、現在では特殊装置(レーザー気化誘導結合プラズマ質量分析装置)で検出可能です。パパラチアを購入される場合は、処理石かどうかを確認することが大切です。

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