1.K24

(1)Kはカラットの略です。英語のつづりはKaratです。この頭文字を意味しています。紀元前後では重さを表す単位でした。
(2)宝石の重さ(質量、重量)の単位であるカラット(Carat)も出所は同じで、植物の種(実)に由来しています。(注:1カラット=0.2グラム)
(3)この植物の種の重さは、ほぼ一定で0.19~0.21グラムでした。ですから、この種を分銅(標準の重さ)にしたのです。
(4)紀元300年頃、ローマでは金貨1枚に対して銀貨は24枚に相当すると定めました。そしてこの銀貨1枚の重さは1カラット(Karat)に近似していました。
(5)そこで、純金貨1枚は24カラット(Karat)となりました。以後、この慣習が長く引き継がれました。
(6)そして、1300年頃(イギリスのエドワードⅠ世のとき)、純金の金貨をK24と表示することが法律で制定されました。この時点で純金はK24と表記することが決まり、現在に至っています。

2.K18金含有率

(1)K18の金含有率は75%です。K24の金含有率が100%ですから、K18では、18÷24=0.75と計算できます。0.75=75%です。
(2)K18でなく、18Kと表示している海外商品もあります。金含有率が75%かどうか明確ではありません。
(3)K18の金の含有率は75%です。残りの25%の金属は銅や銀です。

3.K18WG

(1)白色(銀色)のリングやネックレスにK18WGという表示が見られます。このWGはホワイト・ゴールドの略です。
(2)K18WGの金の含有率は、K18と表示していますので75%です。
(3)金(ゴールド)の色は一般的に黄金色(黄色)です。K18WGの外観の色は白色(銀色)です。黄金色を白色に変えるには、残りの25%の金属に、特殊な金属を使う(混ぜる)必要があります。その金属はパラジウムです。
(4)K18WGはプラチナ(白金)の代用品として開発された歴史があります。ロシア革命の時、プラチナの供給が途絶えました。そこで、このホワイト・ゴールドが開発されました。

4.割金

K18と表示されていますと、残りの25%には他の金属が加えられています。例えば、K18YG(イエロー・ゴールド)では銅や銀です。この添加される金属を割金(わりがね)と言います。

本稿は無断転載禁止です。ヴィサージュジャパン 株式会社